“競技かるた=百人一首”に情熱を懸ける高校生達の友情・恋愛・成長を、瑞々しくも熱い青春模様として描き、累計発行部数2000万部(既刊34巻)を超える大人気コミックス「ちはやふる」(末次由紀/講談社「BE・LOVE」連載)。『ちはやふる -上の句-』(2016年3月)、『ちはやふる -下の句-』(2016年4月)として2部作で実写映画化され、合わせて興行収入28.5億円の大ヒットを記録、全国に“ちはやふる旋風”を巻き起こしました。
そして、映画『ちはやふる』の続編にして完結編『ちはやふる –結び-』の撮影が、5月7日から始まり、前作同様“かるたの聖地”と呼ばれる近江神宮(滋賀県大津市)での撮影が5月29日から始まりました。近江神宮は、毎年、競技かるたの頂上決戦である「かるた名人位・クイーン位決定戦」や「全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会」(通称“かるた甲子園”)が開催され、“かるたの殿堂”“かるたの聖地”と呼ばれています。前作『ちはやふる –上の句・下の句-』でも多くのシーンを近江神宮で撮影しました。『ちはやふる –結び-』でも、名人・クイーン戦をはじめ、重要なシーンの撮影が近江神宮で行われております。
その近江神宮で、6月13日、『ちはやふる –結び-』キャスト、監督の取材が行われました。近江神宮の象徴・楼門前で写真を撮影、また、主演の広瀬すずは取材前に映画の無事完成と大ヒットを祈ってお詣りをしました。

コメント
◆広瀬すず(主演/綾瀬千早役)
続編決定を聞いたあの時は、人生最大のうれし泣きでした。かるたの練習が始まると、畳のにおいがなつかしくて「帰ってきたんだな」と思い、足の甲をすりむいたりするとスイッチが入りました。緊張して寝られないことなどないのに、クランクインの前日に、楽しみすぎて初めて寝られませんでした。瑞沢かるた部の部室のシーンを撮影して、やっぱり部室は自分たちの場所で、撮影が楽しくて終わってしまってさびしいなと思いました。そんな気持ち、初めてでした。
(新メンバーの優希美青や佐野勇人について)明るくてノリもいいので、すぐ打ち解けました。瑞沢かるた部が一段と大きくなったようで、二人に助けられています。
(お詣りについて)10代はあと1年。(千早は)今しかできない役です。初主演をした、自分の中で大きな役であり、大きなこの作品が、みなさんのそばにずっと寄り添う映画になったらいいな、と。落ち込んだり行き詰まったりした時に、そばにいてくれるような映画になったらいいな、とお願いしました。

◆野村周平(真島太一役)
競技かるたはすごいスポーツで、2年前にできた足の甲やひざの傷ややけどがまたできました(笑)。忘れてるかなと思ったら、忘れてなかったのがビックリしました。
前作はテイストも若かったですが、今回はみんな大人になってしっかり仕事をしてると思いました。みんな、いろんな作品に出て、成長が見られて、レベルアップした『ちはやふる』が見られると思います。
(共演が多い)賀来(賢人)さんは抜群の安定感があります。お芝居もプライベートも尊敬できる先輩で、周防名人が賀来さんで本当によかったと共演して思いました。

◆新田真剣佑(綿谷新役)
(撮影に向けて)大好きなかるたがまたやれると思いました。海外にもかるたを持って行って『パシフィック・リム』の劇中でも使ってしまいました。体型も新に戻したくて、11kg落としました。
(改名について)『ちはやふる』は日本に来て芝居を志すきっかけになった自分の中で大きな作品なので、綿谷新からとった「新田(あらた)」という名字を使わせて頂きました。(原作の)末次先生にツイッターのダイレクトメッセージで「名字を探しているんですけど、新を使ってもよろしいですか」と聞いたら、先生から「新を使ってくださるんですか。ぜひぜひよろしくお願いします」と返事を頂きました。また「初心忘るべからず」という事も考えて「新田」にしました。

◆小泉徳宏監督
みんな、かるたを意外と忘れてなかったですね。しかも、前よりも気合いが入ってました。気合いの入り方が尋常なく、絶対負けない感がにじみ出てて、これぞ『ちはやふる』だなと感じました。
基本みんな変わってないのですが、2年分の時間はありましたね。遊んでいるように見えるんですが、そこはかとない緊張感というか、モードが違う自分を残したまま遊んでいるようで、そこが前回と違うところですね。