アニメ「うどんの国の金色毛鞠」生アフレコ&ライブで大盛り上がり!スペシャルイベント
篠原のどかの人気漫画を原作に、東京から地元・香川に帰ってきた宗太と彼が実家で出会ったタヌキが化けた子ども・ポコ、2人を取り巻く人々の姿をチャーミングに描いたアニメーション「うどんの国の金色毛鞠」のスペシャルイベントが5月21日(日)に都内で開催された。声優を務めた中村悠一(俵宗太役)、古城門志帆(ポコ役/モモ役)、杉田智和(中島忍役)、中原麻衣(大石凛子役)、黒田崇矢(浜田吾郎役/ガオガオちゃん役)、立花慎之介(永妻宏司役)、牧野由依(ミミ役)、エンディング主題歌を歌う「GOODWARP」が出席! 感動シーンを再現する生アフレコ、そしてライブと盛りだくさんの内容に、詰めかけたファンは熱狂した。
中村さん、古城門さんら声優陣がステージに姿を見せると、会場は歓声と拍手に包まれる。古城門さんは、ポコの耳を着け、ガオガオちゃんのアップリケ付きのカバンを肩から下げて登場し、歓声を浴びていた。アニメは昨年10月から放送されたが、声優陣が集まるのは久々で、特に杉田さんは、別録りだったそうで、このメンバーが一堂に会したことに、ファンのみならず、当人たちも感慨深げ!
本作の印象深いシーンを尋ねると、中原さんは全話を通じて描かれる香川県の景色を挙げる。中原さんは、お隣の愛媛県に10年ほど住んでいたことがあり、四国の美しい風景にノスタルジーを感じたようで「懐かしいです。海も山も近いところがいい」とニッコリ。これには、香川県出身の中村さんも深く同意。名所と言えば海、もしくは山とどちらかに分かれがちだが「香川は、海からちょっと行ったらすぐに山なんです」とその魅力を力説する。会場には、地元・香川からも熱烈なファンが訪れており、一同、その数の多さに驚いていた。古城門さんは、家業のうどん屋を継ぐのがイヤで上京した宗太が、父親の亡きあとに、実家でポコと一緒にうどんを作るシーンを印象深いシーンとし「ポコも(うどんを)踏んだりして一緒に作れたのが嬉しかった。『うどん』と言えずに『うろん』と言うところにポコのかわいさが出ている」と愛着を口にした。
また、印象深い登場人物として、中村は「一番絡みが多かったので、印象に残っている」と古城門さん演じるポコを挙げたが、その演技が「途中から変わった。5話から急に変わってビックリしました」と指摘。これは、宗太との交流の中で、ポコが変化・成長していくさまを表現することを求められたからだったそうで、古城門さんは、かなり苦労があったと告白。
その際、音響監督から参考の映画として、自閉症の兄(ダスティン・ホフマン)と久々に再開したその弟(トム・クルーズ)の交流を描く『レインマン』、ロバート・デ・ニーロが30年もの昏睡状態から目覚め、初めて知る世界の素晴らしさを噛みしめる難病患者を演じた『レナードの朝』を勧められたと明かし、これには声優陣からも驚きの声が上がっていた。古城門さんは「4話の後に映画を見て変わった」と語るが、中村さんも「(変わったことは)悪くない。焦点が定まったなと感じました」と称えていた。牧野さんは、黒田さんが演じる浜田を印象深いキャラとし「二面性がある、第一印象とは違うキャラが大好きなんです。浜田は強面だけど、心が温かくて大好き。黒田さんも素敵です!」とうっとり。ちなみに、黒田さんは、浜田に加えてガオガオちゃんの声も演じているが、さらにショートアニメ「ガオガオちゃんと青い空」の中でガオガオちゃんの父親が登場した回では、その父親役も演じていたと告白! ガオガオちゃんの低い声と意外に甲高い父親の声を同じシーンで演じており、その変幻自在ぶりに会場からは拍手がわき起こっていた。
また、作品の重要アイテムである香川の名産・うどんを巡ってはステージ上が一触即発!? 「好きなうどんのトッピングは?」という問いに、中原さんはシンプルに「薬味」と回答し「なぜうどんを食べるのか? 粉の味を楽しむためじゃないのか? そのために、まずは素で食べて、次につゆをつけ、そして薬味!」と熱く語る。古城門さんもこれに激しく同意し「つゆさえつけずに麺だけでいい!」と主張し、共演陣からは「プロかっ!」とツッコミが飛ぶ! 牧野さんはこれに真っ向から対立し「ちくわの磯辺あげ」をお好みトッピングとして「何ならちくわの方が主役」と主張し、すかさず中村さんから「ちくわだけ食べとけよ!」と反論が…。
ちなみに、香川出身の中村さんは、“推しうどん”いや、“推し麺(?)”を問われると「地元の人は自分の家で食べるから…」と語っていたが、立花さんは、都内で収録後に中村さんとうどんを食べに行った際、中村さんが「肉うどんにさらに肉を追加でトッピングしてた」と珍トッピングを暴露! 中村さんはこのエピソードを事実と認め「店員さんが半笑いになってました…」と苦笑交じりに語っていた。
また、クイズ対決では、香川県出身で、“うどん県の副知事”として本作の次回予告ナレーションを務めた俳優の要潤がビデオメッセージに登場し「香川県の人は、引っ越した時、家の中のある場所でうどんを食べますが、それはどこでしょう?」という問題を出題! 要さんの登場に会場は大いに沸いたが、このクイズに対し、イベント中、常にボケ続けていた杉田さんがなぜかこの時だけ本気モードで「お風呂場」と一発で正解を答える! 続く、方言問題では「まっつくつい」という言葉の意味について、中村さんが「そっくり」と即座に正解し、香川県出身の面目躍如の活躍を見せた。
そして、名場面生アフレコのコーナーでは、宗太とポコの出会いのシーンから、終盤の別れのシーン、凛子と忍のため池での会話、ガオガオちゃんとモモ、ミミのやりとりなど、感動あり、笑いありの人気シーンを次々とステージ上で再現! 特に宗太とポコのやりとりには黒田さんも思わず「泣きそうになった」と語るなど、会場はオンエア時と同様に深い感動に包まれていた。
さらに、古城門さんと牧野さんが着ぐるみのガオガオちゃんと一緒に、この日のために準備してきた「ガオガオちゃん体操」を音楽に合わせて踊りを披露し、「GOODWARP」によるエンディングテーマ「Sweet Darwin」を含む2曲の熱唱など、盛りだくさんの内容に会場は大興奮に包まれた。
最後に声優陣を代表して古城門さんと中村さんが締めの挨拶。古城門さんは「私にとって、宝物と言える大切な作品になりました。作中でも『血が繋がっていなくても家族になれるよ』ということばが出てきますが、私も、アフレコの時から血は繋がってなくともスタッフさん、共演者さんとの絆を感じながら芝居させていただきました。ちょっと疲れたな、心が荒んでるなという時にホッコリする作品になっているので、見てください!」と呼びかけた。
中村さんは「原作はまだまだ続いていて、新しいキャラクターや新展開が続々と登場してますので、ご要望にお応えして、また次の展開を我々も期待しているところがあります」と続編への意欲をのぞかせ、会場は温かい拍手に包まれた。
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