動物ドラマの金字塔「猫侍」のスタッフが再集結して制作された映画『猫忍』が本日5/20より(土)より角川シネマ新宿ほか全国公開となりました。

公開を記念して5月20日(土)に主演・大野拓朗と主役猫の金時、船越英一郎、佐藤江梨子、麿赤兒、藤本泉、渡辺武監督が登壇、人気映画コメンテーターの有村昆をMCに迎え初日舞台挨拶を実施致しました。

【日時】 5月20日(月)  13:00~
【場所】 角川シネマ新宿(新宿区新宿3-13-3 新宿文化ビル4F)
【登壇】 大野拓朗(28)、船越英一郎(56)、佐藤江梨子(35)、麿赤兒(74)、藤本泉(25)、
渡辺武監督(51)、金時(4歳・♂・日本ねこ)、MC有村昆(40)

2014年に大ヒットした「猫侍」シリーズのスタッフたちが再集結して製作された「猫忍」は、幼き頃に父と生き別れて以来、父が猫に変化したと信じ込み、いつの日か再会できることを夢見ていた忍者・陽炎太(かげろうた/大野)が、父そっくりの猫と出逢い成長する姿を描く猫癒し忍者アクション時代劇。主人公のイケメン忍者・陽炎太を演じるのは若手演技派俳優の大野拓朗。そして本シリーズから超大型スター猫「父上」役を演じる貫禄たっぷりのオヤジ猫“金時”が登場!ふてぶてしいのになぜか妙に愛らしい「父上」が観る者すべてを癒しの世界に惹き込んでいく。

会場には、小さな子供からおばあちゃんまで年齢層広いお客さんが集まり、建物周辺にはまるで宝塚を彷彿させるような入り待ちをするファンの姿が。さすがはNHK俳優といわんばかりの大野拓朗人気をうかがわせた。舞台挨拶の開始を今か今かと待ちわびるファンの興奮が伝わってくる中、初日舞台挨拶は始まりました。

MCの有村は「今までいろんなネコ映画とかイヌ映画の歴史がある中でも、ネコだけとかイヌだけが出ているだけでよかったけれども、今の時代は“ネコ×○○”というようにどんどん進化して、リミックスのような映画の文化ができていると思います。「猫侍」につづいていよいよ『猫忍』という忍者の世界をどういう風に表現していくのか。テレビシリーズでしてきたふりを映画でちゃんと回収するという試みも一つの見所です」とアピール。
会場のボルテージも最高潮に達したところで、大野拓朗、船越英一郎、佐藤江梨子、麿赤兒、藤本泉、渡辺武監督が登場。満員で埋め尽くされた会場から大きな拍手で迎えられた。

戸隠流忍法体術を特技に持つ有村から「オープニングのアクションが凄い。あのシーン大好きです。劇場版はかなりスタイリッシュなアクションやってますね」と褒められた大野は「アクションシーンはとても気に入っていて。この作品の好きな忍術は1番水遁の術が大好きで、あからさまにその竹筒の下に人がいないでしょ!(笑)って、とにかくクラシックな忍術がこの作品の売り。そこに注目して楽しんでもらいたい」と華麗なアクションと同時に笑える忍術に自信をのぞかせた。

登壇者全員が忍者役ということで、「一番誰が忍者役に向いてるか」の質問に、船越は「この映画が変化の術がテーマにあるから、そういった意味では一番いろんな役に変身されてきた麿さんが一番」と答えると、麿さんは「忍び難きを忍び。。あれ何の話でしたっけ?」とおとぼけな一面で笑いを誘った。
大野との撮影時のエピソードとして佐藤は「ずっと役名を間違えて呼ばれていた、紅葉(モミジ)という役名なのに(藤本演じる)燕(つばめ)と間違えられた」と暴露すると、藤本もすかさず「私も紅葉(モミジ)と間違えられました」続け、登壇者一同から「不届き者」とからかわれる始末。佐藤から「(大野さんは)寝言で浮気相手の名前を言っちゃうタイプ」と指摘された大野は、「絶対に浮気しません」と誓うというやり取りが繰り広げられ、会場は笑いに包まれた。

ここでファン待望の主役猫・金時が着物姿で登場すると、会場からは割れんばかりの拍手と「かわいー!!」という歓声があがり、思わず登壇者たちも笑顔に。すっかり慣れた様子で金時を抱きかかえた大野は久しぶりの対面に「愛おしいですね!可愛すぎる!」とほころんだ。撮影中の金時について「金ちゃんは名優です。台本を読み込んできたんじゃないかって思えるくらい、台本に即した芝居しますし、鳴くタイミングがベストだった」とべた褒め。
大柄の金時くんは撮影中は8.5kgとかなりのワガママボディーということで、ナイスボディーを保つ秘訣聞かれた佐藤は「各部屋に大きな鏡1つは鏡置いているんです!自分の体を見て少しお腹をへこませる、そういう小さなことでいいと思うんです」と答えるとその場に居合わせた金時の動物トレーナーが誰よりも強くうなずいていた。

会場に詰めかけた7割以上のお客さんがドラマ版も見ていると知った藤本は「この劇場版の最大の見所は、父上が父上なのか、それとも父上が父上なのかっていう最大の謎が解けるところ」とドラマ版から見てきた人にアピール。
猫の事を目の敵にしている忍者の頭領役を演じた麿は「芝居の役作りは金時にヒントを得たんです。じぃーとしている役なんだが、それが金時が上手いんです。じぃーと、じぃーと。だんだん僕の芝居はネコ化していると思いますよ。金時に芝居を教わっていい芝居ができた。ありがとうございました」と金時に向かってお礼を言う一幕に共演者も驚いていた。
船越は「ほっこりと和んでいただけて、キレのいいアクションもありますし」と言ったところで思いついたように、本作は「和み系アクションエンターテインメント」と力強く語った。
渡辺監督は「変化の術がすべてのテーマなので、お金の掛かった変化の術をお見せします」と自信満々に答えると、有村も「ラストの大立ち回りは凄いですよね」と絶賛し、「ラストのオチだけは言わないでくださいね。ネタバレ厳禁映画です」と船越は観客に呼びかけ、「ネタバレは厳禁ですね、ネコ界の『シックスセンス』、ニャマラン監督ということで」と有村も念を押した。「もし忍術が使えるとしたら?」の質問に船越は「分身の術がいいですね、3、4人欲しい。仕事する人、映画やドラマ撮る人、世界中旅をする人、だらだらする人」

最後に、大野は「敵もどこか抜けている所があって、愛らしい部分があってどこにも悪い人が出ていないんです。なので観ててほんとにゆっくりと日々疲れた心がほぐれていくような癒しの作品になっているので、気楽に見ていただいて金時の可愛さにニヤニヤしていただいて、劇場が大きな笑いで囲まれるくらい笑っていただいて日々の疲れをふきとばしていただけたらと思います」と締めくくった。
またフォトセッションでは、詰め掛けた大勢のマスコミのカメラマンの呼びかけに即座に反応してカメラ目線で対応したり、観客からの声援にこたえるかのように、テレビカメラに向かってニャーんと鳴いたりと、まさに神対応を見せた金時。大野と金時による会場のお練り歩きも行われ、大盛況の中イベントは終了した。

映画『猫忍』は5月20日(土)より角川シネマ新宿ほか全国公開中。