(c) Kazuko Wakayama

主演:木村拓哉×監督:三池崇史の最強タッグで贈る映画『無限の住人』(公開中)。豪華実力派キャストが集結し、実写化不可能と言われた伝説的人気コミックを完全映画化! 木村拓哉の新境地とも言える主人公・万次のキャラクター像、すべてのキャストが全編ノースタントで挑んだ圧巻のノンストップアクション、そして命を懸けて凜を守り抜く万次の姿が観る者の胸を打つドラマが、今口コミで多くの評価を得ています。アメリカ、オーストラリア、ドイツ3か国での海外配給も決定! 世界へ向けて放つ、“ぶった斬り”アクションエンターテイメントとして話題沸騰中です!

原作「無限の住人」(沙村広明著)は、1993年から2012年に「月刊アフタヌーン」(講談社刊)で連載され、その圧倒的な画力と斬新な殺陣描写により話題を呼び、累計発行部数750万部突破を誇るカリスマコミック。1997年に第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、2000年に英語版が “漫画のアカデミー賞”とも言われるアイズナー賞最優秀国際作品部門を受賞し、現在までに世界22の国と地域で刊行され、いまなお人気を博しています。

そして現地時間5月18日、カンヌ国際映画祭の公式記者会見に、木村拓哉・杉咲花・三池崇史監督が登壇! 『十三人の刺客』(2010)がベネチア国際映画祭に、『藁の楯 わらのたて』(2013)がカンヌ国際映画祭に選出されるなど、海外からも評価が高く、まさに世界三大映画祭の常連である三池崇史監督は、『極道大戦争』(2015)以来2年ぶり6作品目となるカンヌ国際映画祭。木村拓哉にとっては『2046』(2004/ウォン・カーウァイ監督)以来13年ぶりで、邦画・主演作品の公式選出は今回が初。杉咲花にとっては本作が初の世界三大映画祭の参加作品となります。世界の数ある作品の中から、特別招待作品に選ばれた喜びを語りました!

そして、アウト オブ コンペティション部門の選出作品は、世界中の作品から選ばれた、たったの4本。過去には、スティーブン・スピルバーグ監督作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』、ジョージ・ミラー監督作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などが選出されており、日本映画がこの部門に選出されること自体大変珍しく名誉なこと。現地カンヌではさらなる上映国の拡大に向け、世界40カ国以上の国と地域での本格的なセールスも開始致します。

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出席:木村拓哉(万次)、杉咲花(凜)、三池崇史(監督)
会場:パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ(Palais des Festivals et des Congrès)

現地時間18日にカンヌ入りした3人はフォトコール、記者会見と公式行事に参加した。カンヌ入りした木村拓哉のファンがサインボードを持ち、声をかける様子も。公式会見に先立って行われたフォトコールには、世界中から150人以上のスチールカメラマンが集まり、「Takuya!」「Hana!」「miike!」などと大きな呼び声があがった。3人は終始リラックスした様子でカメラマンからのリクエストに答えた。現地で朝から実施されたプレススクリーニング(報道関係者向けの上映)は、450人の座席が満席。現地での注目度の高さがうかがえる。

Q1三池監督へ記者から)映画を拝見して素晴らしい作品でした。カンヌでこの作品を見られて嬉しいです。
コーエン兄弟の作品を思い出したりもしていました。サムライ映画と西部劇は似ている所がありましたか?
また、撮影監督とのお仕事の方針を教えてください。
三池「やっぱりウエスタンも時代劇も法律的に、人間らしく暮らしていくことを考えると社会が未熟だった時代。現代劇で10年かかるところを時代劇では2日かかる。時代劇は大好きです。」

Q2(ジェレミー・トーマスプロデューサーへ司会者から)あなたは、大島渚監督、三池崇史監督と何度も組んでいますね。2人の世界観は全然違いますが、三池監督とはどのような仕事でしたか?
ジェレミー「僕は残念ながら日本語ができないから、自分の作品への思うことや情熱をお伝えして、お役に立てることがあれば立ちたいと思っています。」

Q3カンヌに来るのは映画『2046』以来2回目ですが、今回違う所はありますか?
木村「またこの地に戻ってこれて嬉しい。今回は違うところは大きく違います。」

Q4サムライ映画といえば黒澤監督を思い出します。ジェレミー・トーマスともっと映画を作って欲しいと思います。
三池「黒澤監督は、黒澤明という人間を作れた。今の自分たちの表現したいことを、我々も一つ一つ積み上げていかないといけない。今後も時代劇を世に送りだしたいです。」

Q5どうしてこの役を受けたのですか?ハードなアクションもありますね。三池監督のファンだったからですか?

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木村「三池監督に一緒に仕事が出来るのは、とても名誉なこと。一緒にやろうということ自体が、三池組のチームの一員ということが光栄でした。」

Q6この映画を撮ることの1番の挑戦は何でしたか?
三池「一番の挑戦はやっぱり木村拓哉と対決すること。主人公は不死身の男。いま日本で演じられる人間は木村拓哉しかいない。彼に万次を演じてもらはなければ始まらなかった。」
杉咲「凜を演じさせていただくうえで、ショックな出来事があって、両親のかたき討ちをする。凜ってすごい精神の持ち主だとおもっているので、最初不安だったんですけど、凜の気持ちを自分で理解することが挑戦でした。」
木村「挑戦という形では、原作者の佐村広明先生がつくりだした作り出した世界観をリスペクトを込めて表現すること。スタートラインに立つことがもう挑戦でした。」

Q7作中にたくさんの武器が出てきましたが、万次を演じるにあたってトレーニングはしましたか?一番好きな武器はどれですか?
木村「トレーニングは、今思い返すと一度もしてないです。1番好きな武器は、いろんな造形物があったんですけど、凛を守り抜くメンタルです。」

Q8シンガポールから来ました。とても好きで、7回映画を観ました。ケガをされたと聞きました。ケガをしてもやろうと思った推進力はなんでしょうか?
木村「推進力になったのは、三池監督が現場で常に前に進む推進力を失わなかったです。」

Q9今後どうなっていきたいですか?
木村「三池監督は映画監督なのはもちろん、三池組の家族が目の前でこれくらいのテンションで、ご自身でやてくれるのが楽しくて。アクション部のスタッフよりアクションがうまいんじゃないかと。出演者にしても、いろいろ各セクションのスタッフにしても気持ちを理解してくれる。映画を作るということは、こんなにも楽しいと感じさせてくれました。これから出会う役はひとつひとつ運命だと思って演じていきたい。」
杉咲「今後どうなっていきたいかというのは、正直明確に自分の中では浮かんでこないんですけど、もともとドラマや映画宇をみることがすきで、今自分が経験したことや知らなかったことを演じて学んでいけるのは楽しみです。」
三池「子どもたちに夢を与えることです。」