世界最大級のオンラインストリーミングサービスを提供する Netflix(本社:米国カリフォルニア州ロス・ガトス)の日本法人である Netflix株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長グレッグ・ピーターズ)は、講談社「アフタヌーン」にて1997年から2003年に連載され、「シドニアの騎士」で第39回講談社漫画賞を受賞した弐瓶勉氏のデビュー作「BLAME!」(講談社「アフタヌーン」所載)が20年の年月を経てついに映像化され、この度、5月20日(土)より2週間限定で全国劇場にて公開&Netflixにて全世界配信いたします。
本作では、「劇場∞Netflix」として題して、今回初の試みとなる劇場公開とNetflixによるオンラインストリーミングサービスを同時に行います。そこで史上初の取り組みを行うことになった経緯や、『BLAME!』という作品を足掛かりに、日本のアニメーションのコンテンツ力や技術力をより多くの人に広めるべく世界進出を考えたビジネス展開や、HDRなどの新しく行っていく映像技術革新について、現在進行形で取り組みをしている本作製作のポリゴン・ピクチュアズの守屋氏と、Netflixのライハン氏によるトークイベントを行いました。

『BLAME!』【劇場∞Netflix】トークイベント概要
・日 程:5/12(金) マスコミ受付:18:30~ ※先着順
・時 間:19:30~20:00 トークセッション  / 20:00~21:40 本編上映
・場所:ソニーPCL試写室 (品川区上大崎2丁目13-17目黒東急ビル1F)
・登壇者:守屋秀樹(ポリゴン・ピクチュアズ プロデューサー)、ジュリアン・ライハン(Netflix コンテンツ・ディレクター)
・司 会:数土直志

イベントには『BLAME!』のエグゼクティブ・プロデューサーである、ポリゴン・ピクチュアズの守屋秀樹氏とNetflixにて『BLAME!』を担当しているコンテンツ・ディレクターのジュリアン・ライハン氏が登場。『BLAME!』という作品を通して、劇場とNetflixの関係性や、グローバルに向けたビジネス展開など、興味深い議論が交わされました。
★『BLAME!』がなぜNetflixにて配信することになったかの経緯について
ライハン:『BLAME!』という作品は、初めてのNetflixオリジナルアニメーションで、日本の劇場公開と同時に全世界190か国、で配信をします。
守屋:もともと『BLAME!』という作品の前に「シドニアの騎士」という作品で、Netflixさんとご一緒していて、その当時はまだ日本支社もなく、50か国くらいでの配信でしたが、勢いのある会社さんだとは思っていました。そこでダメ元で「シドニアの騎士」の話を持って行ったのが、最初です。ポリゴン・ピクチュアズは、もともとアメリカ向けのアニメを製作している会社であり、アメリカのNetflixとのつながりがありました。ただセルルックCGアニメを作るのは初めてでしたので、当初はできるのかなと不安ではありましたが、「シドニアの騎士」、「亜人」と放送前に買って頂けたこともあり、『BLAME!』もどうですか?となりました。だからNetflixのサポートがなかったら、『BLAME!』は作れませんでしたね。
ライハン:我々は、企画の段階か参加してらトップクリエーターたちと一緒に作り上げるスタイルを大事に思っています。『BLAME!』は原作が素晴らしく、このストーリーであれば全世界で絶対に通用すると思い、2つ返事でご一緒させて頂くことにしました。
★それでは、Netflixでポリゴン・ピクチュアズの「シドニアの騎士」、「亜人」はよく見られているということなのですか?
ライハン:「シドニアの騎士」の頃は、まだアメリカとヨーロッパだけの配信で、「亜人」から全世界配信になりましたが、どちらも世界中のユーザーから好評をいただいています。これらに続く高品質のアニメーションを配信したいと思っています。
★ポリゴンとNETFLIXは、なぜ良好な関係性を築いていけていると思いますか?
守屋:ポリゴンが結構海外と一緒に取り組む仕事が多い会社ではあるので、もしかしたら仕事の進め方が似ているのもあるからかもしれないですね。僕らがまだセルルックCGアニメの世界で実績のない時代からケアして頂いて、しかもクリエイターは作った作品が世界に向けて配信してもらえる、世界中の人に観てもらえる非常に、光栄なことなので、続いていますね。
ライハン:ポリゴンさんはすごく製作力の高いスタジオだと思っていますし、非常にグローバルなビジョンを持っている会社だと思います。我々はユーザーに喜んでもらうためクオリティにこだわっています。より質の高い作品やクリエイターを、全世界に提供する点で、ポリゴンさんも同様のビジョンを持っていらっしゃいます。そういう意味でも我々は非常に親和性が高いと思っています。
★劇場映画と配信を同時にした理由について
守屋:Netflixさんがいなければ『BLAME!』はできなかった作品ではあるのですが、それだけでは足りないわけです。だから日本の劇場のアニメファンに向けても作品を売っていかなくてはと思ってはいたのですが、Netflix同時で果たして日本の劇場はOKを出してくれるのか?と不安はありました。ただ1つ1つ丁寧に売り込んでいき、賛同して頂ける劇場さんを増やしていった感じです。実際にいま50館くらいになっています。【劇場∞Netflix】というキャッチコピーのもと、相互に強い媒体でもPR展開を行ったりなど、とにかく知名度を上げようということで、タッグを組んでいます。『BLAME!』という作品がかなり情報量を多く盛り込んでいる作品ではありますので、Netflixで細かくじっくり見て頂き、劇場では、大きなスクリーンで尚且つ、日本アニメ初のドルビーアトモス上映を採用していまして劇場によっては最新の音響環境で、音も楽しんでもらえるようにしています。今回音響監督がこだわっているので4種類の音を作っていて、できるだけNetflixと劇場と違うものを提供できるようにしています。
ライハン:Netflixでは自社で企画・プロデュースするオリジナル映画の製作も始めていますが、日本でこの『BLAME!』が初めてのオリジナル映画になります。劇場で楽しんだ後に、Netflixでいつでもどこでも、何度でも確かめて頂くのも良いと思います。


★アヌシー映画祭での特別上映について
守屋:特別上映ではあるのですが、きちんと審査があって、我々も頑張って3月中旬に英語字幕版を製作して出品しました。スタッフ一同選出されて大変喜んでいます。『BLAME!』や「シドニアの騎士」という作品は世界的にファンがたくさんいるのだなと思いました。
ライハン:最初のアクションシーンから一気に作品に引き込まれ、息もつかせぬストーリー展開が、世界の人に幅広く受け入れられる作品だと思っておりましたので、アヌシー映画祭の特別上映作品に選ばれたことは驚きではなかったです。配信を控え多くの国から反響があり、メディアから作品に対する問い合わせも増えているので、5月20日の公開以降の世界中からの反応が楽しみではあります。

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