第9回したまちコメディ映画祭in台東:齊藤工 新作「blank13」発表会 / THE BLUE HEARTSショートフィルムセレクションinしたコメ
文化芸術の街「上野」と喜劇発祥の地「浅草」を舞台に繰り広げられるコメディ映画の祭典「したまちコメディ映画祭in台東」(略称したコメ)。今年も2016年9月16日(金)〜19日(月・祝)に「第9回したまちコメディ映画祭in台東」を開催致します。「したコメ」は、東京随一の下町(したまち)の魅力をコメディ映画を通じて存分に味わっていただく、いとうせいこう総合プロデュースのコメディ映画祭です。
齊藤工監督の新作「blank13」のキャスト発表を行い本人と曲を担当する金子ノブアキさんの登場で会場には黄色い歓声が響きました。写真家レスリー・キーさん撮影のビジュアルを投影し役者の発表を行いました。高橋一生さん、リリー・フランキーさん、神田三鈴が出演することが発表しました。
◆齊藤工 新作発表会
●実施日時:9月19日(月・祝)
●場所:不忍池水上音楽堂
●登壇者:齊藤工、金子ノブアキ、西村喜廣
【齊藤工】
お足元悪い中ありがとうございます。私の周りには才能ある人が多くて、その人たちに刺激され撮り終えることが出来ました。
2年前に「バランサー」をこの映画祭で発表し、(『blank13』は)その時の脚本家の実体験なんですね。それを映像化したいと思っていて、偶然ひかりTV4Kさんから企画を頂き一緒にすることになりました。この映画としてはジャンル分けが必要ないかなと、どういう映画かわからなくていいと思いました。キャッチコピーは必要ですが、俳優さんが皆天才なので化学反応が起きればいいなと思いました。
(ビジュアルについて)レスリー・キーさんに話すと自分の体験と似ているので現場に立ち会いたいということで写真を撮影して頂きました。
(音楽を担当した金子ノブアキさんについて)金子さんのソロ活動の曲が好きで、クリエイターとしても素晴らしく意識していました。『Take me home』という曲がこの映画を作るときにずっと頭に流れていて、音楽は映画の半分を占めるくらい大切だと思い、一緒に作っていけたらなと思い声をかけました。
文字で伝えるのは限りがあるんですがキャストさんたちの才能で凄くスムーズに進んでいきました。台本にない部分も多くありましたが、それが映画のライフラインになったりしました。
来年公開を控えていますが、まずは海外の映画祭に挑戦したいですね。日本でヒットするものと海外で評価される日本映画が比例していないのが悔しいですね。なので、この才能豊かな役者さんを海外にシェアしたいです。
主人公のコウジを高橋一生、その父親をリリー・フランキー、母親役に神田三鈴さんに演じていただきます。
【金子ノブアキ】
自分のキャリアの中で音楽担当から映画に携わるというのは初めてで監督を裏方として支えるのでよろしくお願い致します。初めに声をかけられ齊藤さんに1曲作って持っていき、そこで現場の空気感や監督の作る心意気や作品の方向性を知り、ガラッと作り変えました。
(葬式のシーンがあるので)木魚にテクノを付けてくれと言われたり、煩悩にちなんで108のテンポ数でつくったらそれがいい感じでした。人生は素晴らしいということを映像を観てさらに追及していきたいと思います。
このような機会を与えて頂いて嬉しいです。沢山曲を作り監督に夜中だろうと送りたいと思います!
【西村喜廣】
来年公開する予定の『蠱毒ミートボールマシン』に齊藤さんに出て頂いています。宇宙人役が、CGを使っていたんですがバックが緑色で衣装も緑色なので抜くのが大変でした。
この映画はダークヒーローものなのですがスプラッタシーンもあるのでお子様にも見て欲しいけど、厳しいのかな。映倫にも出せないかも(笑)この映画を映倫に出しに行ったら断られたからブラックリストに載ってるのかも(笑)
◆THE BLUE HEARTSショートフィルムセレクションinしたコメ
●実施日時:9月19日(月・祝)
●場所:不忍池水上音楽堂
●登壇者:飯塚健、下山天、井口昇、清水崇、工藤伸一、齊藤工、角田晃広
【飯塚健監督】 作品名『ハンマー(48億のブルース)』
「ハンマー」か「僕はここにいるよ」で映像にしたいと思っていました。昔聞いていた時から世界の人口も増え時代も人も変わったなと思ったのとハンマーを振り下ろすところを映像で撮りたかったです。
長回しでしたがテンポよく撮影できたのは役者陣のおかげだったと思いました。
【下山天監督】 作品名『人にやさしく』
世代がどストライクでどの曲もしたかったんですが、話をもらった時に歳も上なので他の監督が選んでから、最後に選ぼうと思っていました。でも心ではこの曲がいいなとは思っていたので、なんでこの曲が残っているだろうと思いましたね。
自分で全てやりたかったので脚本・撮影・編集すべて任せて好きなことをしようと思いました。シンプルな素材でいいものが撮れましたし、宇宙のシーンでは主演の市原隼人さんの筋力のおかげでワイヤー1本無重力を再現できたと思います。
【井口昇監督】 作品名『ラブレター』
「THE BLUE HEARTS」の真島昌利の高校の後輩なんですね。当時はマーシーさんと全然人生が違うなと思っていて、だからこそ一番縁の遠いものにしたいと思いました。自分の高校時代、自分の分身を齊藤工さんに演じてもらいました(笑) 僕の走り方は変なのですが、それもマスターしてもらいましたよ。
(少年期を演じた菊池君の役について)東映でキャストを決めるときになかなかいい人がいなくて、トイレに行ったら個室から出てきて目が合い「すみません」と言われて雰囲気がこの人しかいないと思いすぐスカウトしました(笑)
【清水崇監督】 作品名『少年の詩』
普段はホラー映画ばっかりでネガティブなイメージなので地元で撮影するのは歓迎されないかと思っていたのですが、親子がテーマということで出身の小学校を使わせていただけました。
【工藤伸一】 作品名『ジョウネツノバラ』
学生時代にコピーバンドで「THE BLUE HEARTS」をしていてデビューから30周年ということで映画にしたいと思っていました。皆さんに声をかけ皆さんで短編集を作りました私が脚本でカメラマンが永瀬正敏さんで何本か映像を作ったことがあり、その中に赤いバラをテーマに映像を撮ったことがあるのですが、それを一本の映画にしたいねと言っていて膨らませました。
【齊藤工】作品名『ラブレター』出演
他役者も優秀だったのですが、この作品の中で菊池君の選ばれ方が印象的でした。菊池君とは今でも仲良しで「中間テスト終わった」など連絡がきます(笑) 撮影中もたくさんデブレクチャーしてもらいました。泣くシーンは頑張って絞り出しました。
【東京03 角田晃広】作品名『ハンマー(48億のブルース)』出演
映画に出して頂くことがあまりなくて、セリフのテンポも速いのでちゃんとできているか心配でした。
一緒に出演している尾野真千子さんと初めてお会いるので緊張してましたが、すごく良い方でも人数も少ないチームでほのぼのと楽しくできました。
「齊藤工 新作発表会 / THE BLUE HEARTS
ショートフィルムセレクションinしたコメ」
本イベントの解禁情報となりました。
タイトル『blank13』
キャスト情報
高橋一生、リリー・フランキー、神野三鈴
その他情報
音楽を金子ノブアキさんが担当
ビジュアルをレスリー・キーさん