オノ・ナツメの人気漫画を原作に、弁蔵と宗次という2人の盗賊の活躍を描き、昨年、大きな反響を呼んだWOWOWの痛快時代劇エンターテインメント「ふたがしら」の待望の続編「連続ドラマWふたがしら2」。9月15日(木)に同作のJ:COMテレビ主催、第一話先行試写会が大阪市内で開催され、入江悠監督とWOWOWドラマ制作部の松永綾プロデューサーが上映後の舞台挨拶に登壇した。

9月5日の完成披露試写会に続き、本日も着物を着て登壇した入江監督は「キャストじゃなくて申し訳ない」と恐縮しながらも「着物を着るとピシッとします」と気合の入った挨拶。また、第1話を鑑賞し終えたばかりの観客に向けて「今後の展開をぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。全5話なので一気にどんどん加速している感じにしています」とドラマならではの拘りを語った。
プロデューサーの松永は「WOWOWで続編を作ることは珍しいことで、前作をつくった時に主演の松山さんと2をやりたいねと話していたので、実現してほっとしています。」と第1話の完成に一息ついている様子。京都撮影所以外にも本作は彦根城や近江八幡での関西ロケを敢行した本作について入江監督は「普段なかなかロケできない場所なので楽しいですね」と語り、続編としてパワーアップした点について「大森南朋さんは前作にはいなかったキャラクターで今回の軸になっていますし、ぜひ注目してほしいですね。あと僕ら世代では当時、水戸黄門の由美かおるさんのお風呂シーンが印象的であれを何とかやりたくて、菜々緒さんを毎回お風呂に入れさせていただきました。太秦のスタッフさんはお風呂を作るのが上手いんですよ、綺麗な湯気を作ったり、女優さんがのぼせない温度を作ったり。」とスタッフ陣に太鼓判を押した。
一方で松永は「前作では殺陣をパワーアップさせたいと思ったことと、女性のお色気シーンを見せていきたくて菜々緒さん演じるおこんの艶っぽさを出していく為に1話目から花魁道中もやらせていただきました。」と監督と息を合わせて魅力を語った。

時代劇とジャズを融合させた音楽について「マキノ雅弘監督の『鴛鴦歌合戦』で志村僑さんが時代劇でミュージカルを歌ったり、岡本喜八監督の「ジャズ大名」とか、あと市川崑さんの「金田一」シリーズもジャズっぽいですし、実は意外と合うんですよ」と絶賛し、映画監督ならではの豊富な知識をみせた。最後に第2話以降の魅力について「壱師っていうチームがどんどん展開していきますし、脚本の中島さんが時代劇が好きなので例えば落語の「居残り佐平次」っていう「幕末太陽傳」でも使われていましたが、落語の演目とか様々なネタが仕込まれています。」とオリジナルストーリーで描かれた本作ならではの見所を披露。松永も「2話からは新たなミッションが始まりそれが最後まで繋がってそれを軸に人間ドラマが濃くなっていく仕掛けになっています。最終話に向けて加速していきますのでぜひ最後までご覧いただければと思います。」と締めくくった。

さらに、続編の可能性について松永は「ぜひやりたいですね、さらにスケールアップさせて例えば映画や海外に向けてとか監督ともそれを意識して作っているところもあるので、夢をもってやっていきたいです」と意気込みを語り、入江監督は「松永さんとは2作目ということもあってすごく仲良くなれて色んな提案をいただいたりもしました。時間を空けてるとまた仲良くなるのに時間がかかってしまうので早めにやりたいですね」と場内を笑わせ、終始和やかな雰囲気のトークショーとなった。さらにトークショー後には原作本のプレゼントコーナーや入江監督とお客さんとの記念撮影時間も設けられ、大サービスの内容となった。

土曜オリジナルドラマ「連続ドラマWふたがしら2」は9月17日(土)スタート。毎週土曜 夜10:00(全5話)[第1話無料放送]
©オノ・ナツメ/小学館 ©2016 WOWOW/ホリプロ