1970年の『レット・イット・ビー』以来46年ぶりのアップル公式作品でアカデミー賞受賞監督のロン・ハワードがメガホンを握り、1963年〜66年のツアーを中心にザ・ビートルズの姿を描いたドキュメンタリー『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK-The Touring Years』。9月22日(木・祝)の公開を前に、日本時間の9月15日(木)深夜、ロンドン・ワールド・プレミアイベントが開催され、ポール・マッカートニー、リンゴ・スターらが出席した。日本でもTOHOシネマズ新宿、TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズ名古屋ベイシティにて現地の模様が中継され、深夜にもかかわらず、多くのファンが劇場に詰めかけた。
 
現地の会場にはレッドカーペットならぬ、本作のキービジュアルのブルーに合わせて ブルーカーペットが敷かれており、カーペットの途中には、「アビイ・ロード」の交差点のデザインも!日本でも、劇場に「アビイ・ロード」の巨大な看板が設置されており、写真を撮るファンの姿が多く見られた。
 
ロンドンには関係者に加えて、多くのセレブリティも来場! エリック・クラプトン、マドンナ、リアム・ギャラガーなどのアーティスト、俳優のマイケル・キートン、「モンティ・パイソン」のマイケル・ペイリン、テリー・ギリアムの姿もあった。そして、オノ・ヨーコ、オリヴィア・ハリスンらメンバーの家族、今年亡くなった“5人目のビートルズ”と言われたプロデューサー、ジョージ・マーティンの息子のジャイルズ・マーティンなど、ビートルズの活動に深くかかわった面々が顔をそろえる貴重な機会ともなり、彼らが姿を現すたびに客席からは歓声がわき起こっていた。
 
そんな中でもやはり、ポールとリンゴがカーペットに登場すると、この日、一番の歓声が! 2人は満面の笑みを浮かべてハイタッチを交わし、肩を組む。リンゴは上機嫌でカメラに向かってピースサインを繰り出していた。
 
マイクを向けられたポールは「ワクワクしているよ!」と語り、完成版の手前のラッシュを見たというリンゴは「完成したものを見るのが楽しみだよ」と語った。これにロン・ハワード監督は「いまから“NO”とは言わないでくれよ」とニヤリ。改めて完成した映画について「エンドクレジットの後にもまだ、ボーナストラックが入っているから楽しんでほしい」と呼びかけた。
 
また、映画の中でも描かれるように、ビートルズが世界で最も偉大なロックバンドのひとつとなったことについて、ポールは「決してひと晩で成し遂げたことじゃないよ。リヴァプール、ハンブルグでの活動も長かったしね。とてもじゃないけど、こんなことになるなんて予想もしてなかったよ。リヴァプールでやってたバンドが、一生懸命やって、いま、ここに至っている。それは素晴らしいことだなと思うよ」と感慨を口にしていた。
 
「ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK−The Touring Years」は9月22日(木・祝)より公開。