【山口もえ、「私は子供がいたからこそ強くなれた!」
親子限定試写で親子の悩みに真剣回答‼

7年間、閉ざされた小さな「部屋」で過ごした母と子が、その【部屋】から脱出し、初めて触れる【世界】で「新しい生活」に復帰していく様を描いた衝撃の感動作です。4月8日に日本公開されるやいなや、心を射抜くセリフ、己を見失うほど感情をかき乱す登場人物たちの選択、溢れかえる希望に多くの観客が圧倒され、中でも実際に子を持つ母親は涙なしには見られないほどの感動を与えました。

そんな本作のBlu-rayとDVDがついに9月16日(金)に発売/レンタルされます。本作の発売/レンタルを記念して、ゲストに1男1女の母でもある山口もえ登壇による「親子限定」試写会を実施いたしました。

■日時:9月11日(日) 
■会場:KADOKAWA 富士見ビル 1F神楽座 
■登壇者:山口もえ(39)

世界の数々の映画賞を席巻し182部門ノミネート/64受賞という偉業を成し遂げ、第88回アカデミー賞主演女優賞(ブリー・ラーソン)にも輝いた『ルーム』。本作は、7年間、閉ざされた小さな「部屋」で過ごした母と子が、その【部屋】から脱出し、初めて触れる【世界】で「新しい生活」に復帰していく様を描いた衝撃の感動作。

9月16日に映画のBlu-rayとDVDが発売/レンタルされるのを記念して行われた「親子限定試写会」は
あいにくの空模様にも関わらず大入り満員!上映後の会場は涙を拭ったりする方であふれ、鼻をすする音が静かに響きわたっていました。自身も2児の母である、登壇者の山口もえが呼びこまれると大きな拍手が起こり、会場のお客さんから、子育ての悩みについて質問が投げかけられると、山口は自身の実体験を基に、真摯にそして適格にアドバイスをし、時折、ユーモアを交えながらのトークを繰り広げた。場内は終始、和やかだった。

MCに呼び込まれ登壇すると山口もえは「今日はご来場いただきありがとうございます。私はこの映画を主人と観たんですけど、観た後無言でした。私は、見終えた後、色々考えせられる映画が大好きなんです。今日、来てくれたお客さんも親子で色々話あってくれたら、嬉しいです。」と挨拶。

映画の感想を聞かれると「この作品を観たときは息をするのを忘れてしまったぐらい、息ができなかった。私の(歳が)下の子が映画のジェイコブ君と同じで5歳になるんですけど、『私の子だったら絶対ムリだな』と思いました。ただ、お母さんを救うために、あそこまでのことをするジェイコブ君の姿に、一人の親としてすごいなっと思いました」と自身も2児の母親であることを感じさせる“母”の感想を語った。

本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンの印象について聞かれると「私も母親になって強くなったんです。色んな事に動じなくなった。図太くなってきたんです。子供を守ろうとする母親の強さというものを知らないうちに得ていたんです。この作品の(ブリー・ラーソンが演じた)お母さんも、子供が出来たからこそ、7年間頑張れたと思うんですよ。『子供のために生きる』『子供のために頑張る』。それだけの思いがあったからこそ、頑張れたんだと思います。」とラーソンの演技を絶賛しつつ、子供を思う母親の強さと力強さについてコメント。
1男1女の母である山口の実際の子育てについて話が及び、子供との衝突について聞かれると「正直、そういうことを乗り越えられているかどうかもわからないです。子育てって、正解が一つじゃないと思うんですよ。『これは正しかったんだろうか、それとも間違っていたのだろうか』と思考錯誤しながら子育てしているところがあるんです。」と独自の子育て論を展開。

「子供って、すごく正直で純粋だと親がしっかり向き合えば、伝わると思うんですよ。だから、私も子育ての時は、全力で、嘘のないように向き合っています。でも、母親といえど間違えることがあると思うんです。私は、そういう時はすぐ誤ります。『ごめん、ママも間違えていた』と。そういうことも子供に教えるようにしてます。親と言えども一人の人間ですし、子供と言えども一人の人間なので、お互い尊重し合いながら育てています」と子育ての大変さを語るとMCを含め会場内にいた全ての母親が頷いていた様子だった。また、穏やかなイメージのある山口は「子供をしかるときは、とにかく危ないとき。誰かをケガさせてしまうことがある時です。めっちゃコワいと思います(笑)びっくりすると思います。主人も引いてます」と意外な一面があることを明かした。

本作の映画公開時に、母親は涙なしには見られないとの口コミが拡がりを見せた本作だが、とりわけ反響があったのが、劇中ジャックが母親に言葉を投げかけるシーン。そのシーンにならって子供に言われて泣きそうになったこと、嬉しかったことについて聞かれると山口は「子供って、親が思っているより親のことが大好きなんだと思います。私がテレビを見ているときに、少しウルウルしていたら、当時1歳だった娘がティッシュを持ってきて、頬を拭いてくれたんです。ポンポンポンって。そのときは嬉しかったです。」と少し目を潤ませながら回答。

親子で来た会場の16歳のお客さんから「お母さんになってみて、変わったことはありますか?」と相談されると山口は「自分が母親になると、自分のお母さんが私を育ててくれたんだと、強く感じることができました。自分が親になる前は、親の言葉や行動のことをめんどくさかったり、『ほっといてくれればいいのに』と思うことがあったんだけど、自分が親になってみて『お母さんは、こんな思いがあって、声をかけてくれたんだ』と母親の気持ちがわかるようになりました。親になってから親の気持ちがわかると思います」と自身の実体験を基に、優しくアドバイス。
最後に山口は「これから秋になりますし、夜長に虫の鈴の音を聞きながら、色々な感傷に浸りながら観れる素晴らしい映画だと思います。親子だけでなく、大切は人や友達と一緒に観てほしいと思います。」と締めのコメント挨拶で、和やか雰囲気の中、イベントは終了しました。