本日、9月10日(土)より全国で公開いたしました。会場となったTOHOシネマズ新宿(スクリーン7)では、朝一番の上映にもかかわらず、早朝から上映を待ちわびる人々の行列ができる程の盛況ぶり。満員御礼で初日をむかえました。
舞台あいさつには、本作で主演を務めた川口春奈、出演の林遣都ほか映画出演者と、長編商業映画が初監督となる草野翔吾監督が登壇し、作品タイトルにちなみ、それぞれの”「にがくてあまい」経験”をトーク展開。川口春奈からは、「(苦手なことは)自分が思っているより、深刻ではない」と、ありのままに生きようと模索する、恋に仕事に一生懸命な女の子である主人公マキを演じた彼女らしい、ポジティブな回答が飛び出すなど、明るい雰囲気で会場を盛り上げていました。
また、ゲイのイケメン菜食家の渚を演じた林遣都と、渚の元同居人であるアラタ役を演じた渕上泰志史は、撮影裏話について聞かれ、渕上が「本気でぶつかった」という「濃厚な接吻」(キスシーン)が印象的だったとハニカミながら答え、会場に集まった上映を観る前の観客たちからは、作品に対しての期待感と驚きの声が上がっていた。

【公開初日スペシャルトークイベント概要】
■日時:9 月 10 日(土) 9:30〜10:00 (上映前) スクリーン 7
■会場:TOHO シネマズ新宿 (全 407 席)
■登壇者(敬称略):川口春奈(21)、林遣都(25)、淵上泰史(32)、桜田ひより(13)、中野英雄(51)、 石野真子(55)、草野翔吾監督(32)
MC:伊藤さとり※敬称略

野菜嫌いなOLとゲイのベジタリアンが同居するという異色のオーガニック・ラブコメディ映画、『にがくてあまい』。待ちに待った公開初日を迎え、登壇者がそれぞれ喜びを語りました。主演の川口は『こんなに早い時間から、沢山の方の映画の中からこの作品を選らんで頂いて本当にありがとうございます。』と感謝の言葉を述べ、やっと初日を迎えられることに感無量の様子だった。

川口と林が初共演の感想を聞かれると、林が川口の光沢のあるグリーンのロングワンピースを見ながら「今日の衣装がクレオパトラみたいで話しづらい」とつぶやくと、川口から「共演の感想は?」と突っ込まれ、「いつもこうゆう感じで・・・。いい雰囲気で・・・。」とまとまらない意見を発言していた。それに業を煮やした川口がそれを遮るように「穏やかな現場でした!怖い人が誰もいないいい雰囲気でした!」と締めくくり、会場内を笑いに包んだ。
劇中にたくさん出てくる美味しい料理の中でお気に入りを聞かれると、川口と林は口をそろえて「ゴーヤの茶わん蒸し」と答え、これは監督がオリジナルで考えたメニューだという事を発表し観客を驚かせていた。

そして、林と熱烈なキスを劇中で披露した淵上に林との共演の感想を聞くと「いい味でした」とこれから映画を見る観客の期待度を高めていた。林も台本からは到底想像できない、濃厚な接吻だったと感想をもらし、そのシーンを間近でみていた川口は「林さんはまんざらじゃ無さそうでした」と笑いながら答えていた。
その後、映画のタイトル『にがくてあまい』にちなんで、私生活での“にがあま”エピソードを披露することになったキャストはそれぞれ、以下の様に答えた。

川口は「生牡蠣にあたったことがあり、それ以降食べれないでいましたが、天ぷら屋の店員さんに「絶対あたらないから」と勧められた牡蠣の天ぷらがとてもおいしくて、それから苦手だった生牡蠣も食べれるようになったと話した。自分が思っているより、事態は深刻ではないんだなっと思った」と言い、大物ぶりを発揮していた。

林遣都は梅干しが子供のころから苦手だったが、夏にいいと聞き、昨日初めて食べたと告白。食べれたので克服です!と嬉しそうに語り、淵上泰史は「料理を全くしないですが、戴いた梨をむいていたら指を深く切ってしまった。それでもむき終った梨があまりにも美味しかったので、指の痛みが和らぎました。」と告白した。

桜田ひよりは「ピーマンが苦手だったんですが、自分で作ったピーマンの肉詰めが美味しかったのでちょっと平気になりました」と可愛いらしく答えた。中野英雄は苦戦していたダイエットを、以前あまり食べなかったキャベツだけを夕飯代わりにし、ダイエットに成功したことを誇らしげにかたった。石野真子は「学生のころから半熟卵が苦手で、未だに克服できていないんです(笑)。」と苦いままで甘くなっていない話を披露し、会場をほっこりさせていた。

草野監督は「女性を撮るのは得意だったが、男性を撮ることに苦手意識があった、でもこの作品で色々な男性を撮影して男子カッコいい!と思って克服できたと思います。」と長編商業映画初挑戦の監督の自信をつけた作品だったことを語った。
そんな監督の話を聞いて林が僕らでも話しかけれない大ベテランのカメラマンにも熱意を認められて、皆がついていきたい監督なんだなっと思ったというエピソードを披露した。

舞台あいさつの終盤、MCから香港、韓国、台湾は今年中で海外配給が決定し、この秋のシンガポール日本映画祭と、ハワイ国際映画祭での上映が決定したことが発表されると、川口は「とにかく嬉しいです!より多くの方に観て頂きたいです。」と喜びを語り。
監督は「昨日知って本当にびっくりしている。映画ってこうやって広がっていくんだなと感動しています。」と目を潤ませていた。そして最後に監督からキャスト全員に野菜にちなんだ花束をサプライズでもらったキャストからは歓声があがり、キャストを代表して、川口が監督に「色んな表情を引き出してくださってありがとうございます。本当に感謝しています。たくさんの人に届きますように」とお礼を述べた。

以上、作品の雰囲気そのまま、和やかな舞台挨拶が行われ、満席の会場はこれから始まる映画の期待値がさらに上がったようだった。