映画『エミアビのはじまりとはじまり』森岡渾身の一発芸に新井が笑った! 監督「心の琴線に触れる作品が出来上がった」初日舞台挨拶
『舟を編む』で第37回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した渡辺謙作がメガホンを執った、完全オリジナル脚本による監督作『エミアビのはじまりとはじまり』が本日9月3日(土)ついに封切となりました!
この度主要キャスト+監督登壇による舞台挨拶付き初回上映を本日11:30〜ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催いたしました。
【開催概要】
日時:9月3日(土)11:30開場/11:40開演 舞台挨拶13:10~13:40
登壇者:森岡龍さん、前野朋哉さん、新井浩文さん、山地まりさん、渡辺謙作監督
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷シアター1(東京都渋谷区渋谷1-23-16 ココチビル8F)
相方を突然の事故で亡くした芸人が、もう一度自分の足で未来に向かって歩み出す姿を描いた『エミアビのはじまりとはじまり』は、本日無事封切をした。映画上映後には満員の場内から拍手が沸き起こった。そして映画熱冷めやらぬ中、主要キャストが登場すると会場内は、これから始まるトークイベントの期待に、一気に熱を帯びた。森岡龍、前野朋哉、山地まり、渡辺謙作というプレミア上映時のメンツに加え、本作で恐い先輩芸人を熱演した新井浩文も駆けつけ、豪華な顔ぶれが揃った。
初日の第一声を切った渡辺謙作監督は「外、すごい雨ですよ」と冗談をかわし会場の緊張を一気にほぐした。つづく森岡が「今日はありがとうございます・・・」と初日を迎えた感動に言葉を詰まらせると、新井がすかさず「え、泣くの!?」とフォロー。前野と山地は「今日のトークを楽しんでほしい」と劇中の仲の良さを思わせる同じ言葉を語った。新井は「舞台挨拶が完売するかヒヤヒヤしたけど、良かった。今日集まっていただいて感謝しています」と語った。
今回W主演を務めた前野は「今回は、漫才師役をやりましたが、相方の森岡くんが漫才経験者なので問題ない、と安心しきってました」と言うと監督もすかさず「漫才の監修は森岡だよね」と合いの手を入れた。それに対し森岡は「いやいやいや、じゃあ・・・別途ギャランティーの相談してもいいですか?笑」と会場を笑わせた。
2004年公開の『ラブドガン』以来、2度目の渡辺監督作品出演となる新井は「渡辺謙作監督は(オファーがきたら)絶対やる監督の一人」と語り、10年来の付き合いになるという2人の関係の熱さを思わせた。
そしてエミアビの熱狂的なファンである雛子役が、映画の現場デビューとなった山地は「まだ映画から抜け切れていないような感覚です。とにかく監督と前野さんにへばりつく毎日でした。去年の夏は前野さんの顔を携帯の待ち受け画面にしてました!」と元気良く語った。すると横から前野が「山地さんが本当に僕のこと好きになっちゃったらどうしようって、ドキドキした」と言うと「あの夏は大好きでした!」と山地が即座に返答。それに返す形で前野も「僕も好きです!!」と、劇中の海野と雛子さながらの熱々ぶりを見せた。
ここで、話は撮影中のエピゾードにかわり、序盤の黒沢宅で実道が黒沢先輩にしごかれるシーンに移った。
新井は「貯金箱を実道目掛けて飛ばすところで、貯金箱は本当はCGのはずだった。けど、テイクを繰り返しても、どうしても森岡が出来なくて、うち(新井)も監督もちょっとイライラした。それで本気で貯金箱をぶつけることにしたら、森岡が本気でビビって逃げ出して、監督が「良い画が撮れた」って喜んでた笑」と今となっては楽しい思い出話を語った。
それに対して森岡が「カツラ熱くて、マジで怖くて。」と当時の心境を思い出したような神妙な顔で語った。
また、以前よりTwitterで新井が森岡に指示をしていたものまねを披露。『ラブドガン』のワンシーンを、新井の役を森岡、岸部一徳役を監督で披露。監督が「何人殺したんだよ?」と聞くと「トゥーーーメーーーン!」と目を見開き渾身の新井ものまねを披露した。それを横から見ていた新井は「当時のことを思い出して脂汗かいた。面白かった」と笑顔を見せた。
そして、山地は「この映画でたくさん笑みを浴びて下さい。」と笑顔でアピール。森岡は「ヒットさせたい。告知してくれると嬉しいです」と話し、最後に監督から「心の琴線に触れる作品ができたと思う。この作品を通して、新しい自分に出会ってほしい。気に入ってくれたら、また見て下さい。」と真剣な顔で語った。
最後には観客へ向けてフォトセッションのサービスも振る舞い、
客席に顔を向ける出演者たちは、初日を迎えた喜びと歓声を全身浴びて目いっぱいの笑顔を見せていた。
退場する際も場内から拍手が起こり、歓喜と熱気に包まれた熱い舞台挨拶となった。