スティーブン・スピルバーグ監督とディズニーの夢のコラボレーションで話題の映画『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』、日本公開(9月17日)を目前に控えた8月31日、豪華ゲストを迎えてのジャパンプレミアが開催されました。

『E.T.』から34年。数々の名作、ヒット作で世界中を熱狂させてきたスティーブン・スピルバーグ。久々にファンタジーを監督することですでに話題沸騰の映画『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』!ディズニーとの夢のコラボレーションによって生まれた、感動のファンタジー・アドベンチャー作品の公開に先駆け、今年『ブリッジ・オブ・スパイ』(2016)で第88回アカデミー賞助演男優賞を受賞したマーク・ライランス(BFG役・56)、本田望結(ソフィーの声・12)が登壇しジャパンプレミアが行われた。

夕刻18:00—。会場ステージはBFGが住む巨人の部屋をイメージし、幻想的なオレンジのグラデーションの背景に、BFGが採取した夢がカラフルに光るドリームジャーが飾られ、まさしく夢の溢れるプレミア会場が完成した。
主演のマーク・ライランスは、日本公式訪問自体初めてということで、彼の来日を心待ちにしていた日本のファンたちも「ダンディで素敵!」「笑顔が癒される!」などSNSでも大いに盛り上がりを見せている。オスカー受賞後の来日ということもあり、この日会場には大勢のマスコミが駆けつけた。

夢のはじまりを告げる壮大な音楽とMCの呼び込みとともに、まずステージに登場したのは、小柄な巨人BFGと心を通わせながらイギリス最大の危機を救うべく立ち上がる勇気ある少女・ソフィーの声を演じた本田望結(12)。胸元に金色の刺繍を施した白いシフォンのかわいらしいワンピース姿で、やや緊張しながらも誇らしげな笑顔を浮かべ登場した。MCから今日はもう一人お越しなんですよね?との問いに、本田から「実は、もう一人、私の好きな人が来てくれています!」とドキドキな発言も。「BFG〜!Please Come Here〜!」と、“日本のソフィー”からの呼びかけとともに、ステージ上の幕に大きなBFGのシルエットが映し出され、登場したのはBFG役を演じたマーク・ライランス!大拍手の中、深々とお辞儀をし、144㎝の本田に向けひざまずき、やわらかなハグを交わし満面の笑みを浮かべるマーク。また本田は、オスカー俳優マーク・ライランスのために準備してきた英語での挨拶も「Hello It’s very nice to meet you. My name is Miyu Honda. I play the voice of Sophie. I’m so happy to meet you. Thank you for taking your time to meet me. (こんばんは、はじめまして、本田望結です。ソフィーの声を演じました!今日はお会いできてうれしいです。)」と完璧に披露。日本のあたたかい歓迎にマークも日本語で「アリガトウゴザイマス」と一言、喜びの表情を見せた。

「コンニチワ!マーク・ライランス デス!7mの巨人サイズでなく、申し訳ない(笑)こうして日本に来られて嬉しいです。子供の時からいつか日本に行きたいと思っていました。ここにいるのは映画のおかげですね(笑)」とこの日の為に覚えてきたという日本語を交えながら、大好きな日本でプレミアに心躍る様子のマーク。そして、「このような素晴らしいステージに、マークさん、BFGと立ててすごく幸せです!今日お会いするまでは7mの方だと想像していたので、飛行機に乗れるか心配していました!(笑)」と人生初のオスカー俳優との競演にドキドキな様子ながらも、茶目っ気ある返答の本田。BFGと“日本のソフィー”がこのステージで初対面を果たした。マークは「望結ちゃんはとてもかわいらしい!ファッションも、ヘアスタイルも完璧だよ!サイコウ!ソフィー役にぴったりだ!」と本田にベタ惚れのようで、今作への“声”での参加を歓迎した。また本田も「本物のBFGに会えて夢のようです!台本を何度も読んでソフィーになりきれる様頑張りました。今では、夢を見ると『BFGが届けてくれたのかなあ…』と思っています。」とソフィーの声を演じられたこと、そして作品へ参加できたことをを心から喜んだ。

また今作で演じたそれぞれのキャラクターと自身が似ている部分について、マークは「BFGは長年独りぼっちのベジタリアン。日々のスケジュールがすべて決まっているようなタイプ。時々混乱してしまう部分があるところが自分と似ているかな(笑)」とMCに突っ込まれるほどに落ち着いた様子(!)で、BFGの魅力をアピールをした。本田は「ソフィーは明るくて好奇心旺盛!本編でもたくさん走りまわるシーンがあります。元気いっぱいで負けず嫌いな部分は似ていると思います!」と自身と重なるほどに熱のこもった作品であると語った。

本作の監督を務めた巨匠スティーブン・スピルバーグ監督について「実はスピルバーグ監督からこの作品のオファーを受けたのは『ブリッジ・オブ・スパイ』の撮影に入って2日目のことでした。一緒に長く過ごしていないのに、大役をオファーしてくれるなんてすごく驚きました。BFGの現場はすごくクリエイティブなもので最先端のテクノロジーを駆使しているけど、核の部分は芯が強く、懐の深いスピルバーグという存在がいました。」と信頼し合う二人の仲が垣間見えるエピソードを披露してくれた。そんな二人の想いを受けた本田は「スティーブン・スピルバーグ監督も、ディズニー映画も大好きで、初タッグという記念作に参加できてすごく嬉しかったです。自分自身も初めての声優挑戦ということで毎日が勉強でした!」と貴重な経験をし、本田にとっても思い入れのある作品となったようだ。

また、ステージ上に用意された夢が詰まったドリームジャーの通り、本編ではBFGが夜ごと世界中の子供たちに届ける“夢”がキーワードになっている。それぞれが今、抱く夢について、本田は「スピルバーグ監督の作品に参加できたことがすでに、夢のようです。いまもドッキリなんじゃないかと思います…(笑)」と笑いを誘う場面も。MCから今作がハリウッドへの第一歩では?と問われると「そうですね…(笑)勇気をもってなんでも挑戦するソフィーのように、私もその日のために一つ一つを大切に挑戦していきたいです!」と謙虚なコメント。「望結ちゃんの夢が全部叶うように、応援しているよ。」と、あたたかく見守るマークの後押しに、本田もまた新たな夢が見えただろう。マークは「僕の夢は、ハリウッドでなく、叶わないけど黒澤明の映画に出ることでした(笑)そして、歌舞伎の舞台に立つことが夢です。言葉の壁もあるし、この年で女形は大変だと思うから、来世で歌舞伎役者になれたらいいな。」と、日本好きが伝わる素敵なコメントを残した。

今作では、7mのやさしい巨人・BFGと勇敢な少女・ソフィーの二人が育む友情が見どころの一つとなっているが、それを違和感なく描き出すのは最先端技術パフォーマンスキャプチャー(VFX)だろう。これに関してはマーク自身も初めての体験だったようで「日本の能や狂言に近い、すべてがイマジネーションで演技をする世界でした。演技が抑圧されるのではないかと懸念したけど、むしろいつもより自由でした。ブルーバックの世界はさえぎるものがないから監督がだんだん近くに寄ってきて「監督、近いですよ。」と突っ込みました(笑)」と長年の俳優人生の中で、また新たな世界に触れたようだ。また「友人の野村萬斎が映画「シン・ゴジラ」で、ゴジラ役でパフォーマンスキャプチャーをやっていると聞いたけど、きっと違和感ないだろうなと思いました(笑)」と日英俳優の意外な交友関係も語ってくれた。

イベントの最後には、BFGの必須アイテム“ドリーム・トランペット”と呼ばれる夢を吹き込むためのトランペットを、マーク・ライランスが一吹き。するとステージ上に現れた大きな木に次々と“夢の光”が灯り、ドリーム・ツリーが出現した。本田が「私が日本中にこの夢を届けます!」と宣言し、「ありがとう!ぜひよろしくね。この夢、そしてこの作品が多くの子供たち、そして大人に届くといいなと思います。この映画の原作は、英国で知らない人はいないくらい古くから愛されている作品です。“夢”というのは時に人生の聡明なアドバイスにもなります。この映画をきっかけに“夢”に耳を傾けてくれたら嬉しいです。最先端のテクノロジー、そしてストーリーをぜひ楽しんで下さい。」とマークが終わりの言葉を述べ、二人の笑顔もキラキラと光り、会場が夢と笑顔に包まれ、ほっこりとしたあたたかなムードの中イベントは幕を閉じた。

きっと、BFGの笑顔にあなたも癒される、今秋No.1のサプリメントムービー『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は9月17日全国ロードショー!日本でもスピルバーグとディズニーが贈る癒しのファンタジー旋風が巻き起こる予感がする…!