新宿シネマカリテで行われた「カリテファンタスティック!コレクション2016」クロージング作品として『アズミ・ハルコは行方不明』(12月公開)が上映。上映後には本作で映画デビューを飾った石崎ひゅーいさん、松居大悟監督が登壇し、トークイベントを行いました。

■日時:8月19日(金) 
■場所:新宿シネマカリテ 
■イベント登壇者:石崎ひゅーい、松居大悟監督

今回の上映が一般客への初お披露目ということもあり、緊張した面持ちで登場した2人。まず、映画化に至った経緯を聞かれた松居監督は、「同い年のプロデューサーと映画をやろうと話していたときにちょうど原作が刊行されて。コレなんじゃないか?!と。自分と同世代の主人公の話だったし、もともと山内マリコさんの本が好きだった。映画的になる思いました。」 キャスティングについて、主演の蒼井さんは「みんなでせ〜のって言った時に全員が一致した」と振り返り、役者経験のなかった石崎さんを蒼井さんの相手役に抜擢した理由については「イモっぽい空気感で、魂から動物のような人がここにいたらすごく面白いんじゃないか、ひゅーいがいいなと思った瞬間から他が何も思いつかなくなって。」と熱弁。監督がはじめて石崎さんに出演の話をしたのは下北沢の焼き鳥店だったそうで、石崎さんは「この人は一体なにを言っているんだろう・・・。頭がイカれてるんじゃないかと思った」と打ち明けると会場は大爆笑。「でも松居くんの目はキラキラと少年のようなまなざしをしていて、一生懸命やらなくちゃいけないことなんだ、と思った」 と出演を快諾した。クランクイン前は蒼井さんを「すごい役に対してストイックでちょっとコワいイメージだった」と石崎さん。しかし、「読み合わせのときガチガチでLIVEの1000倍ぐらい緊張したんですけど、優ちゃんが最初から子どもをあやすみたいに、『ジュース飲もう』みたいな感じで入り込みやすいようにしてくれた。ふたを開けてみたら、全然イメージと違って。小さなおじさんみたいな人だなと思って(笑)心配なく飛び込めました。」と蒼井さんとのエピソードを語った。続いてアイナ役を演じた高畑充希さんについて松居監督は「蒼井さんと高畑さんが最後に対峙することがすごく楽しみでした。撮影中もずっと悩みながら演じてて、何回も打ち合わせしたりして。でも映画の中ではアイナとして生きてくれた。この役を高畑さんにしてよかったなと思いました。」と振り返った。

続いて撮影時のエピソードを聞かれた石崎さんは「エピソードがありすぎで何を話したらいいのかわからない。」と笑い、松居監督は撮影初日のシーンを挙げ、「ドラッグストアで蒼井さんとひゅーいが出会うシーンで、ひゅーいが会計でピッピピッピしながらセリフを言う芝居だったんですけど、パニックになっちゃって(笑)もう明日から来なくなるんじゃないかと思った(笑)」。石崎さんは「レジの操作ってこんなに大変なんだって思って、尊敬しました。」と振り返り、会場は笑いに包まれた。

イベントの最後にはなんと、松居監督が蒼井さんを主演に撮影したPVも話題になっている『花瓶の花』を生演奏。会場がその歌声に酔いしれている中、石崎さんは作中で演じた曽我の心情に近い曲が5,6曲一気にできたと明かし、新曲の『お前は恋をしたことがあるか』をサプライズで披露。会場は石崎の歌声に聞き入り、涙を流す観客も。映画にリンクした世界観にもどっぷりと浸ることができ、贅沢なイベントとなった。

最後に観客へメッセージを求められた二人。石崎さんは「人生の中で一番楽しくて心に残るお仕事でした。みなさん応援よろしくお願い致します。」松居監督は「いろんな思いでつくった映画。こっから色んな人のものになってほしいと思うし、自分にとってすごく大切に作った。無視させたくないし、ただごとにしたくない。盛り上げていけたらと思います。」と力強いコメントでイベントを締めくくった。