映画『エミアビのはじまりとはじまり』“エミアビ”M-1初戦突破の漫才披露に、“マネージャー”黒木&“熱血ファン”山地が辛口ダメ出し”!?
『舟を編む』で第37回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した渡辺謙作がメガホンを執った、完全オリジナル脚本による監督作『エミアビのはじまりとはじまり』が9月3日(土)からヒューマントラストシネマ渋谷にて公開。本作の公開に先立ち主要キャスト+監督登壇による舞台挨拶付きプレミア上映を8月18日(木)19:00〜ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催いたしました。舞台挨拶では、本作の撮影秘話や、映画を飛び出して実際に挑戦したM-1グランプリのネタを披露するなど会場を沸かせた。
まずはじめに、森岡が「お足元の悪い中ご来場いただきありがとうございました。」と挨拶すると続けて前野、黒木、山地も「お足元の悪い中…」と声を揃え会場に笑いを運んだ。
劇中でお笑いコンビ”エミアビ”を演じる森岡と前野。「脚本をもらった段階から僕と森岡くんが主役になることは決まってた。森岡くんはM−1にも出場して漫才経験もあるので、彼がいれば大丈夫だと思った。」と喋る前野に森岡が「ハードル上げるなよ!」とコンビらしい掛け合いをみせた。
エミアビのマネージャー夏海役を演じた黒木は、劇中で夏海が着ている黒の衣装さながらの黒いベロアのワンピースを着て登壇。「衣装合わせの時、劇中で着ているような黒い服が並べられてて、メイクもどんどん濃くなっていったから、『マネージャーって本当にこれで大丈夫なのかな?』と思った。けど、見た目じゃなくて心が大事ということなんだなと思いました」と語った。
そして、本作が映画の現場初体験の山地は「夢みたいだった。でも監督から「そんなんで役者やりたいとか言ってんじゃない」と言われた時は頭が真っ白になった。」初の現場での監督からの愛のムチを受けつつも雛子をやり遂げた実感を初々しく答えた。
本作を作るきっかけになった出来事について渡辺監督は「プライベートの周りの死をきっかけにこの物語の着想が生まれました。」と『エミアビはじまりとはじまり』を作るきっかけになったと語った。
共演するシーンの多かった山地について、前野が「クランクイン前から僕たちの練習を見に来てくれたり、僕の顔を携帯電話の待ち受けにしてくれていたことも本当に嬉しかった!」と語ると、山地は「あれ?私そんなことしてましたっけ?…でも、前野さんを好きになろうと頑張りました!」と天然な発言をし、周囲を笑わせた。
話題はエミアビの2人が映画を飛び越えて実際にM-1グランプリの予選に出場した話へ。劇中の漫才やM−1で披露したネタは、お笑いの監修を入れず渡辺監督自身の手で作られた。劇場内の観客の声に応えて森岡と前野はこの日の為にアレンジした、M-1グランプリ予選を突破したネタを披露。入り方に迷うエミアビを黒木が「私たちが扉やります。」と言ってマネージャーとしての気遣いを見せた。
2人は電車内で痴漢が起こる設定から、なぜかどんどん血が出るほどバイオレンスな方向へと進む漫才を披露。途中早口にアドリブを連発し、会場はどっと笑いに包まれた!漫才後、2人の漫才に点数を聞かれると“エミアビマネージャー”の黒木は「マネージャーとして血が出てしまうのはNGなので…家に帰って反省して下さい。50点」。”エミアビの熱血ファン”の山地は「お笑いマニアの雛子としては、ちょっとちょっとバイオレンスでした。…12点!」と笑顔を見せながらもエミアビの一番のファンとして、辛口評価を下した。
最後に、これから映画をみる観客に向けて、森岡は「面白い映画になったと自負しています。SNSで拡散お願いします!宣伝よろしくお願いします!」と観客に呼びかけた。前野は「とにかく映画を楽しんでほしい。映画の中でも漫才をやっているので、皆さんの感想が知りたいです!楽しんでください!」と先ほどの漫才の出来を反省しつつも観客に楽しんでもらえるように言葉をかけた。