2016年8月15日(月)、東京新宿・バルト9で大ヒット上映中の映画『シン・ゴジラ』の「発声可能上映」が行われ、その様子がLINE LIVEでも配信された。

声出し、コスプレ衣装の着用、サイリウムの持ち込みが可能な本イベント。
劇場にはゴジラをデザインしたコスチュームなど、思い思いの衣装に身を包んだファンが集まり盛りあがった。

『シン・ゴジラ』の脚本・総監督を務める庵野秀明と大阪芸術大学で同期だった漫画家・島本和彦が、同映画鑑賞後に発したあるツイートがきっかけで開催された本イベント。そのツイート内容は「周りの『特撮に対して一言二言持っている』人間を集めて映画館に行き、シン・ゴジラ観ながら「ああ〜! やめろ庵野! 俺の上を行くな〜!」と崩れ落ちるまさにあの心境を味あわせてやりたい! いや、味わってもらいたい!」というもの。このツイートを見た庵野総監督が配給元の東宝に掛け合い、島本が思うがままに絶叫できる本イベントが実現したのである。

番組では、上映直前と直後の様子を公開。ファンと共に映画を鑑賞した島本は、「俺達がゴジラを倒した感がありましたよね!」と大満足で感想を述べると、さらに「しかし!俺たちは皆、庵野に負けたんだ! ここで負けることで庵野にエネルギーをやって、第二第三のゴジラを作ってもらわなきゃいけない!」とアジ演説を行う。
観客も大声援でそれに応えた。

中盤には、庵野総監督がサプライズで登場。「今日は俺の負けだ、庵野ぉ!」とむせび泣き寸前の島本に対し、庵野は「島本負けてないよ。今日の島本素晴らしかった(笑)」とエールを交換する。また庵野は、「(チケットが)7分で売り切れたらしいけど、3分じゃなかったのが残念です。3分ならガンダムネタ(コンスコン少将の「12機のリックドムが全滅? 3分もたたずにか?」という名セリフ)が使えたのに(笑)」と、生来のオタク気質をちらりと覗かせる一幕もあった。

上映会後の囲み取材でも島本は、ヤシオリ作戦のシーンで名作『宇宙大作戦』の劇伴曲『宇宙大作戦マーチ』が使われたことに触れ「庵野、よくぞ通した!」と絶叫が止まらない。そして「俺だけが負けたんじゃない! 同業のクリエイター皆が負けたんだ! 分かっているなお前ら! 次は庵野に勝つものを作らなきゃいけないんだ!頑張ろうぜ!」とすべての創作者たちにエールを送り会場を後にした。番組では、MCのマフィア梶田によるコスプレで参加した観客たちへのインタビューのほか、特技監督の樋口真嗣へのインタビューや完成報告会見の映像なども配信。

視聴者コメント欄では「神イベント!」「地方でもやってほしい」「島本先生に感動」「DVD/Blu-rayの特典映像に収録してほしい!」「もう1度観たくなった!」などの声が多数寄せられた。7月29日の公開から3週目にして早くも動員230万人、興行収入33億円を突破した『シン・ゴジラ』。これは2014年のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』の最終興行収入32億円を早くも超えており、まだまだ勢いは続きそうだ。

【番組概要】
番組名   【ネタバレ注意】謎に包まれた『シン・ゴジラ』発声可能上映直撃
配信日時  2016年8月15日(月)21:00〜
動画URL  https://live.line.me/r/channels/75/broadcast/12775