映画『少女』アンジャッシュ・児嶋一哉の闇を抱える嫌な奴(役)を三島有紀子監督が猛アピール!
ヨル(夜)の綱渡り──。17歳という年代を生きる少女たちは、暗闇のなかで綱渡りをしているような、そんな危うい毎日を生きている。映画『少女』は、湊かなえ(原作)×主演・本田翼、山本美月×監督・三島有紀子=4人の“女性たち”が仕掛ける、“死”にまつわる禁断の世界を描いた長編ミステリーです。
『告白』『白ゆき姫殺人事件』「夜行観覧車」「Nのために」等、大ヒット映像化作品を次々と世に送り出す湊かなえが「告白」の次に認めた作品が、本作「少女」。同級生のある“告白”から、「人が死ぬ瞬間を見てみたい」という願望にとらわれた、2人の女子高生の衝撃的な夏休みが舞台となります。長編デビュー作品となった感動作『しあわせのパン』、モントリオール映画祭特別招待作品『ぶどうのなみだ』や『繕い裁つ人』等、女性の心を惹きつけてやまない新進気鋭・三島有紀子が、湊かなえ作品のダークかつ刺激的な世界を繊細に描きだしました。本作は10月8日(土)に全国で公開いたします。
本日8月15日(月)、公開に先駆けまして、<超汐留パラダイス>の映画『少女』スペシャルステージにてスペシャルトークショーを実施いたしました!イベントには、アンジャッシュ・児嶋一哉さん、三島有紀子監督、そして主題歌を担当したGLIM SPANKYの松尾レミさん、亀本寛貴さんが登場しました。
まずは、本田翼演じる由紀と山本美月演じる敦子が通う高校の先生で、“ある罪”を犯してしまった国語教師役を演じた児嶋さんが登場するやいなや、MCから「アンジャッシュの大嶋さんです」と紹介され、「児嶋だよ!」と素早くツッコミを入れ、お馴染みの児嶋ネタでスタート。さらに、児嶋さんは「監督に聞きたいんだけど、なんで俺にオファーしたの?俺はすごく良い奴なのに、演じた役はすごく嫌な奴だった」と疑問をぶつけると監督は、「嫌な奴だから(笑)普段は、役柄とイメージの違う方をキャスティングするけど、児嶋さんはどんぴしゃでした!」との冗談めかした答えに、「いやいや違うでしょ!役だから!」と慌ててツッコミ、会場のお客さんの笑いを誘っていました。
後半は、GLIM SPANKYも登場し、主題歌制作に賭けた意気込みをアピール。さらに、アコースティック・バージョンで主題歌「闇に目を凝らせば」を披露し会場に集まった観客を魅了しました。演奏後、児嶋さんは「かっこいい!すごい迫力でやっぱり生は違うね。感動しちゃった!」、三島監督は「大好きな曲なんですが、本当にかっこいいし、文学的で、この映画と繋がっているなと思いました。」と感動した様子で語りました。
◆日 程: 8月15日(月) ◆場 所: ルドルフとイッパイアッテナステージ
◆出席者:児嶋一哉(アンジャッシュ)、松尾レミ・亀本寛貴(GLIM SPANKY)、三島有紀子監督
【児嶋】
(作品を観た感想は)女性の世界って怖いなと…男性はなかなか見ることができない女の世界を覗き見できます。2回、3回と観てみたいと思える映画!怖いんだけど、観たい!と思えますよ。この役を演じてみて、女子高って大変なんだなと思いました。男が俺一人だけだから、もう物としてしか思われてないし、意識もされてないんだよね…(笑)
(キャストは)みんな可愛いから緊張しました(笑)
(役作りに関しては)僕はあんまり作っていかず、ざっくりとこんな感じかなというイメージを持って行って、現場で確認するという感じでした。
(本田さんの印象を聞かれると)バラエティでは共演したことがあるんですが、シャイでお茶目な方ですね。役者になると急にパッと本気モードに切り替わるんですよね。
(本田さん・山本さんとの仲睦まじい写真を見て)これは、だいたい俺がいじられている時だね(笑) 「児嶋だよ」って言ったあとにしらけたから「もっと笑えよ!」って言った後かな。こんな楽しそうな柔らかい雰囲気なのに、撮影始まると2人とも表情が変わるからね!
僕が演じているすごく嫌な奴が出ているので、是非注目して観てください!
【三島有紀子監督】
(児嶋さんを起用した理由は)以前監督した映画『幸せのパン』では大泉洋さんに、今回の映画だと本田翼さんにイメージの違う役をやってもらっていて、大体イメージと違う人をキャスティングするんです。でも児嶋さんの場合はこの役にどんぴしゃの役でしたね!(すると児嶋さん「いやいや違うでしょ!ちゃんと言って!」と即座にツッコミ)女子高生30人くらいいたんですけど、皆嫌いでしたね〜(笑)
実は児嶋さんの役はすごく繊細で闇を抱えた役なんですが、現場で私が色々思い付いてしまって、セリフを足しちゃったりしましたね。ただ、そこで初めて児嶋さんの素を見ることが出来たんですが、児嶋さんは「わたし色に染めて」って感じなんですよね(笑)
他の役者さんだと自分の役のイメージを私の前で提示してくれて、指摘すると違うパターンを見せてくれるんですが、児嶋さんは無の境地で「俺を好きにして」みたいな感じで…!ドSとしてはたまらなくて、つま先から染めてやるぞと思いましたね(笑)
(児嶋さん「(現場での)居心地は良かったです!やっぱり俺ドMなのかな?(笑)」)
闇の中で歩いている時の一筋の光を信じながら生きている人が本当に多いように思います。そういう人たちにこそこの映画を観てもらいたいです。また、児嶋さんの嫌な奴の姿を是非ご覧頂きたいです。
【GLIM SPANKY】
<松尾レミさん>
最初に映画の編集段階の映像を見させて頂いて曲を作り始めたんですが、完成していないのに、素晴らしい映画だと感動しました!
監督は、GLIM SPANKYが元々持っている幻想の世界観やシュールレアリスムのアートな世界をすごく良いと言ってくださって、シンプルに自分が書きたいことを歌詞にしました。闇の中で見えない道をいく、つかみきれない答えを探すような文学的で、わかりやす過ぎない歌詞を監督と話し合いながら書いていきましたね。
『少女』という映画は完成していない時に観たとしても大好きな作品になったくらい素晴らしい作品でした。私たちの曲も映画の登場人物の一人として最後に現れるので、そこも注目して頂ければと思います。
<亀本寛貴さん>
仙台にライブした後、朝8時に渋谷にあるホテルで監督と打ち合わせをしたのをよく覚えています。監督が細部までビジョンをしっかり持たれていたので、たくさんやりとりをさせて頂き、作っていきました。