個性派俳優サイモン・ペッグが主演・製作総指揮を務めた「マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり」の公開を記念し、20日(水)東京・新宿シネマカリテでトークショーが開催された。映画ライターのよしひろまさみち氏と細谷美香氏が登壇し、映画の見所やオトナの恋愛観について語り合った。
本作は、ブラインドデートの相手を間違えたことから始まる、40歳のバツイチ男と34歳こじらせ女のサイテーで運命的な1日を描いたラブコメディ。脚本のテス・モリスが実際に体験した出来事を基に描かれ、「ハリウッド業界人が選ぶ未映画化の優秀脚本」に選ばれた1本だ。

2016年7月20日(水)17:00〜 於:新宿シネマカリテ 
ゲスト:よしひろまさみち(映画ライター)/細谷美香(映画ライター)

サイモン・ペッグと言えば、『宇宙人ポール』や『ショーン・オブ・ザ・デッド』など数々のコメディに出演しているが、意外にもラブコメディでの主演は初めて。「今まではニック・フロストとかオタク男子との組み合わせが多くて、女子との組み合わせは新鮮」と言う細谷氏。「私はニック・フロストの方が好きなんですけど(笑)」と言いつつ、「サイモン・ペッグはラブコメもできるんだと思った。脚本を書いているのが女性なのにこれだけオタク要素が詰め込まれているのがやっぱりサイモン・ペッグありきの作品なんだよね」とよしひろ氏。そこで観客に「サイモン・ペッグのファンの方は?」と問いかけると、男女問わず多くの手が上がり、その人気の高さを伺わせた。

レイク・ベル演じるヒロインのナンシーは辛口で下ネタ大好き、年を重ねるにつれ可愛げもなくなり恋愛にも消極的な“こじらせた”女性。そんな彼女について、「頭の回転も良くてウィットにも富んでるけど、下ネタがけっこうギリギリな感じじゃない?こういう女性はどう?」と聞かれたよしひろ氏は、「いや、ギリギリ超えてる(笑)」と即答。細谷氏は「でもそういう部分も含め、自分を飾らないで本音を言い合える人が結局は運命の相手ってことですよね。ラブコメとしては王道だけど、だからこそ脚本の上手さやキャスティングの妙が冴えている」と解説。

本作では脇役のキャラクターも非常に個性的だが、中でも「007」シリーズでビル・タナーを演じているロリー・キニアが、ヒロインの同級生で変態ストーカー役を怪演。よしひろ氏は「今まで色々気が狂った役も演じているけど、今回が一番!」と太鼓判を押す。ちなみに、両氏が一番笑ったシーンが、ロリー・キニアの“ある”シーンだったそう。

最後に、「一人も悪い人が出てこなくてすごくハッピーな気持ちになれます。年齢を重ねると『冒険しよう』っていう気持ちがなくなってきちゃうけど、“あと一歩”を踏み出させてくれるような作品です」と映画の魅力について語った。

映画「マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり」は、新宿シネマカリテ(カリコレ2016)にて公開中 

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