映画『狂い咲きサンダーロード』お笑い芸人・永野、映画監督の樋口真嗣が緊急登壇!!永野が特製の“狂い咲き”ネタを披露「マッドマックスより、普通に、仁さんが好っき〜!」そして「93回観た!」と並外れた愛を告白!
このたび7月15日(金)に、7/1にオープンし、連日イベントで大賑わいのLOFT9 Shibuyaにて、クラウド・ファンディング開始当初からいち早く応援して下さっていた映画監督の樋口真嗣さん、お笑い芸人の永野さん、そしておなじみの石井岳龍監督、笠松則通さん、緒方明さんと共に、7月15日(金)に【完全復活プロジェクト第三弾〜クラウド・ファンディング爆裂トーク祭〜】イベントを開催いたしました。
【イベント概要】
日時:7月15日(金)19:30〜
会場:LOFT9 Shibuya(渋谷)
出演:石井岳龍監督 / 笠松則通 / 緒方明
特別ゲスト:
樋口真嗣(『シン・ゴジラ』『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』監督)、尾上克郎(特撮監督)
永野(お笑い芸人)
MC:スマイリー原島
5/19(木)の決起集会イベントと同時にスタートした、伝説の暴走映画『狂い咲きサンダーロード』のブルーレイ・リマスター版製作プロジェクト。このたび、昨年から続けられていたフィルムの修復作業が全工程終了したことを記念し、豪華なゲストを呼んだイベントが開催された。今もなお多くのファンに愛される伝説のパンクムービーの生みの親である石井岳龍監督が登場し、そうして一人目のゲストとして呼ばれたのは、今大ブレイク中のお笑い芸人、永野。なぜ、永野なのか?一体彼は『狂い咲き〜』にどんな思いがあり、何を語るのか?観客の誰もがそんな疑問を抱く中、永野が登場した。ステージに現れるなり「盛り上がれー!」と大声で会場を煽ると、客席からは笑いと拍手が巻き起こった。
そして、「自分なんか本当に生意気なんですけど、『狂い咲き〜』に捧げる曲を作ってきました」と前置きして、前に屈んで腕を高く上げるおなじみのポーズをとり、いつもの音楽と共にネタを披露。「マッドマックスより、普通に、仁さんが好っき〜!ランボーより、普通に、仁さんが好っき〜!」と熱唱した。仁さんは、『狂い咲き〜』の主人公の名前だ。特製の“狂い咲きネタ”が終わると、永野は「映画に登場する孤独なキャラクターといえば、『マッドマックス』のマックスと、ランボー。その二人ですら、仁さんほどに孤独じゃない。仁さんは、映画史上最も孤独な人」と言い、「『狂い咲き〜』は93回は観てます!」と明かし会場を驚かせた。
現在41歳の永野は、『狂い咲き〜』を初めて観たのは18歳のときだった。宮崎から東京に出てきて、「ヤバイものを知りたい」という時期だったと言う。「高円寺のビデオ屋に行ったら、カルト映画のコーナーがあって、『ピンク・フラミンゴ』や『エル・トポ』と一緒に『狂い咲き〜』が並んでたんですよ。正直、初めて観たときは意味が分からなかったんです。でも芸人として全く売れなかった21年間、気合いを見れるために何度も観ました。精神が揺さぶられる、覚せい剤みたいな映画だと思いましたね。あ、覚せい剤の“剤”は、材料の“材”。覚せい材ですね」。
『狂い咲き〜』によって不遇の時代を乗り越えてきた永野。「ライブの最後に勝手にエンドロールを流して、全国の爆走少年へ、って書いたりしました」と映画への愛情を語った。同時に、「テレビ局の人と飲んだときに、ついつい悪い癖が出て、受けるはずだと思ってスタッフを“百姓!”といじったんですね。石井監督のせいで、しくじった仕事もありましたよ!(笑)」と、『狂い咲き〜』を好きすぎるあまり起きた失敗談(?)も明かした。「あと、とにかくアクションを真似しました。ガムの噛み方とか。人間、ガムをここまで大げさにガムを噛めるのかっていう噛み方ですよね」と話すと、石井監督は嬉しそうに「本物のファンだ」と漏らした。
さらに、永野は『狂い咲き〜』のリメイクを長年妄想しているそうだ。「今の役者の顔はかわいすぎて、山田辰夫はできないですよ。仮に選ぶとしたら……素人がいいですね。色のついていない素人。必ず一重じゃないとだめ!」。まるでプロデューサーになったかのように想像上の“『狂い咲きサンダーロード』リメイク”への夢を語った。MCが「オーディションは刑務所ですね」と言うと、笑って同意した。
続いて永野は、「さんまのお笑い向上委員会」に出演が決まった際の秘話を披露。「ほとんど台本も無しなんで、“やってやろうじゃねーよ!”と意気込んで『狂い咲き〜』を観ましたね。観ないと、とてもさんまさんの前にいけないですもん。僕は、『狂い咲き〜』を映画だと思ってないですよ。クスリだと思ってます!ドーピング映画です!!」。
永野は芸人仲間にも『狂い咲きサンダーロード』を薦めるなど、今も啓蒙活動に励んでいるようだが、「啓蒙していったら芸能界は破滅しますね」とMCからツッコミをもらうと、「狂い咲きパワーで芸能界を破壊していきましょう!」と自信満々に語った。「アメトーーク!」で“狂い咲き芸人”をやりたい、『狂い咲き〜』のパチンコ台を出したい、果てには“狂い咲きサンダーロードランド”を開設したいと夢はどんどん広がっていった。
「今日のイベントは熱心なファンが集まるから、俺なんかでいいのか、と心配してたんです。でも、いや待てよ、考えてみれば、俺も相当好きだし“勝てるな”と思った」と永野が告白すると、石井監督は「永野さんは、ルックスからは狂い咲きファンだと思えなかった。でも、心強い友達ができた。完全に狂い咲きファミリーですね!」と永野を温かく“ファミリー”に迎え入れた。石井監督から嬉しい言葉をもらうと、「興奮しちゃって、エロ動画とか見て一回頭をリセットしないと今日は眠れないです!」と永野のテンションは最高潮に達した。最後に、ポスターを前に石井監督と並んでの写真撮影タイムとなると「皆、『狂い咲き〜』を観て気合いを入れろー!気合いが足りないんだー!」と絶叫し、「どんどん撮ってー!遺影にするから!」と笑顔で宣言した。
永野が退場すると、入れ替わりに『シン・ゴジラ』の公開が控える映画監督の樋口真嗣と、樋口が監督した『進撃の巨人』などを手がけた特撮監督の尾上克郎が登場。樋口は、「俺の体の半分くらいは石井監督の映画でできている。『爆裂都市 BURST CITY』と『狂い咲きサンダーロード』は半年に1回くらい見ないと体内時計が狂う」と石井監督作品へ寄せる並々ならぬ思いを語った。高校時代には、シンセサイザーを買って『狂い咲きサンダーロード』のノイズ音を再現していたと言う。そして、『狂い咲きサンダーロード』の魅力を、「出てる人が全員怪獣みたい。特撮じゃないのに全てが異世界だし、作りこんでいる。ミニチュアセットを見るのと似たような喜びがある」と語った。その後も、このたび修復が完了したフィルムの修復前と後の比較映像の上映や、オリジナルTシャツのデザイン構想が発表されるなど、大盛り上がりの中、イベントは幕を閉じた。