綾野剛主演、日本映画賞を総なめにした『凶悪』の白石和彌監督の待望の最新作『日本で一番悪い奴ら』が全国公開中です。6月22日より開催中のニューヨーク・アジア映画祭ではオープニング作品として上映され、綾野剛がライジング・スター賞を受賞した本作。国外からの絶賛はもちろんのこと、国内からも本作をご覧になった方からは「脱帽!」「白石監督に敬意を表したい」「傑作!」など<日本警察史上最大の不祥事>と呼ばれる実在の事件をもとに最高のエンターテイメント作品を完成させた白石和彌監督への絶賛コメントが多数よせられております。

このたび、本作の大ヒットを記念して主演の綾野剛、白石和彌監督の登壇に加え、劇中、綾野演じる諸星要一の恋人役として、それぞれ強烈な存在感を放った矢吹春奈、瀧内公美の美女二人もお祝いに駆けつけ、舞台上で撮影の裏話や思わぬ暴露話を披露するなど大いに盛り上がりました。

NYアジア映画祭でのライジング・スター賞受賞を引っ提げて客席後方から白石監督とともに登場した綾野剛。映画を観終えたファンたちがスタンディングオベーションで迎えられると綾野は会釈しながら笑顔をのぞかせていた。登壇までの道中、客席からのフラワーシャワーと「おめでとう!」の大歓声を浴びた綾野は「こんな風にスタンディングオベーションで迎えくださって大変光栄です。」と観客の熱烈な出迎えに感謝した。さらにこの日、本作で綾野演じる諸星要一の恋人となる、由貴役の矢吹春奈、敏子役の瀧内公実の美女二人が花束を持ってお祝いに駆けつけると綾野は嬉しそうに花束を受け取とり、白石監督とともに花束を掲げ喜びを爆発させていた。NYアジア映画祭の印象について綾野は「エンターテインメントの聖地と呼ばれているだけあって多くの方々からいろいろな声をかけてもらった」と興奮気味に語ると、白石監督は「NYにも悪い警官がたくさんいるから、こっちの警官たちにも見てもらいたい」と現地の方に言われたエピソードを披露し、続けて「綾野剛が現地で“GO AYANO”になっていて、これから世界に羽ばたく俳優になっていくんだな」と海外での作品と綾野の反響の高さを振り返った。現地の空き時間には白石監督らとともに本場、ブロードウェイの舞台「レ・ミゼラブル」を鑑賞したそうで、「全ての英語を理解できなくても、さすが本場の舞台、楽しめました。」と感想を語り、白石監督にも回答を求めると「家族に仕事で行っていると言っているので、ちょっとこの話は・・・」と小さくつぶやく姿に綾野は笑みをこぼしていた。今回が綾野との初の登壇となった矢吹は綾野の受賞に「綾野さん、おめでとうございます!受賞の情報が入ってきたときは胸がざわつきました!」と祝福の声をかけると、綾野は「おかげさまで」と恐縮しきりだった。公開から2週間が過ぎ、綾野ら登壇キャストの周りでの反響を尋ねられると、綾野は「リリー(・フランキー)さんから『剛よくやった』と“凶悪”の先輩から激励のご連絡をいただいた」と語り、自身の祖母からも「剛、最高だった」と感想をもらったという。瀧内は自身の母親に電話を掛けた際に「植野さんの劇中のモノマネをしていた。」とまさかの回答に場内からは笑いが。NYアジア映画祭で海外の観客と一緒に映画を鑑賞した綾野は「こんなところで笑うの?というシーンも含めて会場がずっと爆笑していました。」と海外でのリアクションを振り返った。とくに前半部分の綾野とヤクザの幹部・黒岩を演じた中村獅童との出会いのシーンがすごく反応があったようで、矢吹が、大量に食べる「サメエキス」シーンについて言及すると、白石監督はこのシーンの撮影を振り返り「サメエキスは本当にマズイので、スタッフにサメエキスの中身をラムネに変えてもらって撮影しようと準備して綾野さんに提案したんですが、本物がいいですと。綾野さん、そこ役者魂発揮するところじゃないですから!って思いましたが、本物のサメエキスで撮影しました。」と綾野剛の役者としてのこだわりエピソードを披露した。

このシーンでは、何回もテイクを重ね、さらにテイクを重ねるごとに獅童が量を増して渡してきた撮影の裏話を語ると矢吹と瀧内からも笑いが。さらに綾野は瀧内との“幻”のシーンの存在について明かすと、白石監督は「あれは瀧内さんに本当に体を張ってもらった」と瀧内を労いつつも「あのシーンを入れてしまうと諸星の印象が大きく変わってしまうので・・・」と泣く泣く切ったエピソードに、MCからの「DVDのディレクターズカット版ではぜひ!」の声に会場から大きな拍手が。イベントの最後に綾野は「こういった作品がきちんと上映でき、いろいろなお客様に観ていただけて非常にうれしいです。また、白石監督と次回作を撮る際には“新たな代表作”といえる作品を作っていきます!」と白石監督との再タッグを熱望した。さらにMCから「この映画は綾野さんにとって日本で一番“○○”な作品ですか?」と尋ねられると、場内からは「ヤバい!」、「セクシー!」、「危険!」、「最高!」などと多数の声が挙がる中、映画を楽しんだ観客に向かい綾野は「日本で一番“お客様も悪い”映画!」と言うと会場からは大歓声がおき、大盛り上がりの末イベントは終了した。