このたび、スペインが誇る天才ギタリスト、パコ・デ・ルシアの軌跡をたどる、音楽ドキュメンタリー映画『パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト』が、7月23日(土)よりBunkamuraル・シネマ他にて公開になります。

2014年、66歳で急逝。フラメンコに革命を起こし、その超絶的な速弾きと類まれなるテクニックで、ジャンルを超えて世界中の音楽ファンを魅了し続けた偉大なるギタリスト、パコ・デ・ルシア。今まで誰にも見せなかったパコのプライベートな素顔とともに、セクシーな魅力で世の女性たちの心も掴んで離さない、世界を股にかけたスーパー・ギタリストの、頑ななまでの完璧主義ぶりと狂気に近い音楽探究への執念。そして、その生き様に刻まれた
栄光と挫折。カルロス・サンタナ、チック・コリアをはじめとするレジェンドたちのインタビューと、圧倒的なテクニックによって生み出される、官能的で華麗なる旋律が奏でる名演奏シーンに心躍る、至福の音楽体験です。

この度、映画の公開を記念して、ビジーフォーでのモノマネ、『ヅラ刑事』主演、異名・日本のニコラス・ケイジをもち、そして今や良き家庭人・・・様々な顔を持つ男。ギタリスト・モト冬樹さんが、ギター片手に登場!フラメンコの巨匠・パコについて語りました。

【イントキシケイト・プレゼンツ『パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト』特別試写会 記念イベント】
日程:6月29日(水) 
会場:映画美学校試写室 (東京都渋谷区円山町1−5 KINOHAUS地下1F)
登壇者(敬称略):モト冬樹、 佐藤由美(音楽ライター)
楽器提供:クロサワ楽器

【モト冬樹さん舞台挨拶トーク】
※フラメンコギターを片手にまず登場。なぜかさだまさしの「関白宣言」の替え歌を歌うモトさん。

パコ・デ・ルシアをじっくりみたのはこの映画で初めてでした。自分は、なんちゃってギタリスト。高校時代は1日5−6時間練習したけどね。友人の渡辺香津美は、世界的ギタリストになったいまでも1日5−6時間練習していると思う。世界的なギタリストはそうだよね。やっぱりプロはすごいな(笑)。
パコはテクニックがすごすぎて、自分との共通点は、ビデオに撮られているとうまく弾けない点(笑)。あのパコが、意外だった。
息子が監督しているから、気を許していて、楽屋も撮らせたり、本音も言っていた。
パコはテクニックがすごいのは当然なんだけど、それを伝えたいじゃなくて、利用して、音楽で気持ち、生い立ちを吐き出していた。
フラメンコギターが土着なのも驚いた。日本でいえば民謡といった感じだと思うが、枠にはまらない、音楽として世界に出ていっているすごさ。
「夜もヒッパレ」でジプシーキングスと共演したとき、彼らが適当に歌いだす、その土着、枠にはまってないことが素晴らしいと思った。
土着であることは、偉大だ、守り続けてほしい。
パコは批判も実力でねじ伏せた。そこに感激した。スペインは保守的、大変だったろうと思う。
スペインでフラメンコギターは最底辺の下層階級のものだった、そこからトップに上り詰めるすごさ。
愛する歌手へのリスペクトも。俺なんかが有名になってもいいのか、と。グッと来た。
底辺からくる強さのある音楽。津軽三味線みたいだ。津軽三味線も、目の不自由なかたがたのソウルがある、深さがある。
コードなど、ぶち破る、果敢な実験にも、すごさがある。
才能もあったが、リズムも正確。
パコは若いとき、すごくセクシーだった。自分もグループサウンズ時代はロングヘアーだった。いまやると、さらし首、辮髪になるからな・・(笑)。
この映画は、音楽が好きな人も、興味ない人も楽しめる。色々な枠をぶち破るすごい人の映画です。

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