フランス代表として本年度のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA ほかにて絶賛公開中の映画 『裸足の季節』。「『裸足の季節』に勇気をもらおう!」と題して映画の公開記念トークイベントを6/26(日)にシネスイッチ銀座にて作家であり、よい子に読み聞かせ隊隊長の志茂田景樹さんをお招きして開催いたしました。

【開催概要】
日程:6月26日(日)12:30の回上映終了後 12:40 開映 / 上映後イベント 14:10〜14:30
登壇者:志茂田景樹さん(作家/よい子に読み聞かせ隊隊長)
会場:シネスイッチ銀座(中央区銀座4-4-5 旗ビル)

寄せられた悩みに親身に回答していらっしゃることで大人気の自身のツイッターでも、何度も感想をつぶやくなど本作を気に入って下さっている志茂田さん。
「恋を始めたばかりの人に観てもらいたい。恋に邪魔ものが出てきた人に観てもらいたい。恋が破綻しそうな人に観てもらいたい。」
「この映画は恋人と観てほしい。自分たちが出会えたことの素晴らしさが理解できるから。」『裸足の季節』に関し、
そうつぶやいていた志茂田さんは本作の魅力はどこにあるとお考えだったのでしょうか?志茂田さんならではのありがたいお話をたくさん語ってくださいました!
是非、貴媒体にてご紹介頂けますと大変幸いです。

今年一番の傑作が誕生!
自由を奪われた美しい5人姉妹の甘美でほろ苦い反逆の物語。
本作は、トルコの小さな村を舞台に自由を奪われた美しい5人姉妹の末っ子ラーレが、運命を掴み取るため奮闘する姿を描いた物語。
昨年のカンヌ国際映画祭監督週間を皮切りに世界中を席巻して現在39の賞を受賞。今月11日(土)から公開が始まった日本でも、
SNS上で映画を見た一般の方からも「今年のベスト1決定」との絶賛の声も。五人姉妹の活躍に誰もが勇気をもらえる、老若男女を魅了する傑作です。

【イベント内容】
▪映画を見ての感想
志茂田景樹さん:「『裸足の季節』は、思春期の女性の考え・思いを教えてくれる映画です。
作中、5人姉妹がそれぞれに自分たちが選んだ行動をします。長女は、争うことなく、自分の好きな人と結婚して上手くやりきる。
一方次女は、自身の不本意な結婚に涙を流します。ラーレが『なぜ逃げないの?』聞くと、
『だってイスタンブールはここから1000kmは離れてるのよ』と次女は言います。彼女が言う、1000kmは実際の距離というだけじゃなく、
彼女を取り巻く因習の根深さも表しています。そして、姉たちの選択を見ていた五女のラーレは、自分の純粋さを信じて行動を起すのです。」と、
五人姉妹の行動を、それぞれの立場を踏まえて解説してくださいました。「『裸足の季節』は、これが長編デビューとなる女性監督が撮った作品です。
この作品で監督は、“思春期の女性の思いを貫いてほしい”という願いがあったのだと思います。」

▪『裸足の季節』は、大昔の話ではなく、今の世にも通じるもの
志茂田景樹さん:「この物語は旧い因習に捕らわれた思春期の少女たちの話ですが、これは、今の世に通じる話です。」
「今作で使われた“キズモノ”という言葉は、僕自身が若かった頃にまだ使われていました。さらに僕自身が受けた相談で、
田舎出身の方で、『東京で出会った人と一緒になりたい』と言う人がいました。親はどうにか説得出来たのですが、
親戚がどうしても認めてくれなかったので、最終的に諦めざる終えなかった。という方もいました」
「自分のしたい恋愛ができない、そんな話は百年前の話じゃありません。だから、争って挫折するくらいなら、
若さや純粋さをどう守っていけるかを考えてみてほしい。この映画を見て、自分のやりたかったことに気付いて!」と
今作には、いまの時代の恋愛に悩める人たちへのヒントが散りばめられているも仰っていました。

▪この映画を通して伝えたいこと
志茂田景樹さん:「この映画は5人姉妹がいないと、成立しない。ラーレがあの行動を起こすには、
5人姉妹それぞれが行動していく、5段階が必要だった。だから、自分自身も5人姉妹のどれかに当てはめながら
“じゃあ、自分はどうすればいいのか?”」と本作を見て、自分の生き方を考えてみてほしいと語った志茂田さん。
「体を寄せ合ったこの美しい画は、絵画のような美しさを描きながら、どことなく思春期のやるせなさも描いていると思います。」と
本作の画面の美しさも大事な見所と指摘。そして、最後にこの映画を見た方に伝えたいこと、という質問に対し、
「今日は、みなさんに伝えたいことが書かれた、このTシャツを着てきました!」と立ち上がって、Tシャツを披露。
そこには、“DON’T LOSE YOUR DREAM”の文字が。「ドント ルーズ ユア ドリーム!
この“夢”というのは、「恋愛」であり、「生き方」であり「純粋さ」であり「志」です。自分の“夢”を諦めるな!それを僕は伝えたいです。」
その後、何度も力強く「ドント ルーズ ユア ドリーム!」と叫んでくださった志茂田さん。その勇気ある言葉に、会場からは自然と大きな拍手がおこりました。

【志茂田景樹さん(作家/よい子に読み聞かせ隊隊長)寄稿コメント】
古い慣習を守りぬくお祖母ちゃんの凄み。
しがらみから逃れるために裸足で立ち向かう5人姉妹の輝き。
今も残る日本のどこかを切りとったような映画だ。