「ガンダム LIVE EXPO〜ジオンの世紀〜」サンダーボルトトークショー
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』は、太田垣康男(小学館「ビッグコミックスペリオール」にて連載中)が手掛ける累計発行部数160万部を誇る大ヒットコミックスを、「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」を手掛けたサンライズ第1スタジオが描くファン待望の「ガンダム」シリーズ最新作。2015年12月より有料配信中の『機動戦士ガンダム サンダーボルト』全4話に新作カットを加えたディレクターズカット版『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』が6月25日(土)より全国15館にてイベント上映(2週間限定)致します。
そして、『THE ORIGIN』『サンダーボルト』『ユニコーン』と展開が続く、『機動戦士ガンダム』シリーズですが、
この度、ライブ、トーク等を織り交ぜ、宇宙世紀を紡ぐイベント「ガンダム LIVE EXPO〜ジオンの世紀〜」を開催致しました。
当日は、池田秀一、潘めぐみによる朗読や、菊地成孔、松尾衡によるトークショー。森口博子、米倉千尋、MIQ、石田匠、ICI a.k.a.市川愛、Aimerによるライブを実施!本イベントは福井晴敏 (『機動戦士ガンダムUC』ストーリー)×隅沢克之 (『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』脚本)による構成で、ガンダムの歴史をなぞるように各アーティストがガンダムの主題歌を披露し、昼・夜の部に集まった約6000人のガンダムファンは大興奮!イベントの最後にはスクリーンに映されたギレン・ザビの映像に合わせ、出演者、そして会場を埋め尽くすガンダムファンとここでしか味わえない大迫力の「ジーク・ジオン」を大合唱!大きな拍手とともに惜しまれつつエンディングを迎えました。
そんな中、行われた「サンダーボルト」のトークショーでは、本作の音楽を担当した菊地成孔と監督の松尾衡が登壇!長く続くガンダムシリーズで異彩を放つ「サンダーボルト」のジャズとガンダムの融合にお客さんは興味津々!
▼イベント主なスケジュール▼
◆開催日:6月12日(日) 昼の部14:00〜16:00 夜の部18:30〜20:30
◆会 場:パシフィコ横浜 国立大ホール(神奈川県横浜市西区みなとみらい1−1−1)
◆出演者:
【キャスト】シャア・アズナブル/フル・フロンタル:池田秀一、セイラ・マス:潘めぐみ
【ゲスト】菊地成孔(『機動戦士ガンダム サンダーボルト』音楽)、松尾衡(『機動戦士ガンダム サンダーボルト』監督)
【アーティスト】森口博子、米倉千尋、MIQ、石田匠、ICI a.k.a.市川愛、Aimer
【MC】森雄一 ※順不同
■第1部 [昼]14:00〜15:00/[夜]18:30〜19:30
□オープニング
ミネバ・ザビ(CV.藤村歩)の語り〜オープニング映像
□機動戦士ガンダムTHE ORIGIN
シャアの朗読〜LIVE:「風よ0074」(石田匠)〜セイラの朗読〜シャアの朗読
□機動戦士ガンダム/第08MS小隊
ミネバ・ザビ(CV.藤村歩)〜シロー・アマダの語り(CV.檜山修之)
〜LIVE:「嵐の中で輝いて」(米倉千尋)
□機動戦士ガンダム サンダーボルト
トークショー(ゲスト 音楽:菊地成孔×監督:松尾衡)〜LIVE:「あなたのお相手」(ICI a.k.a.市川愛)
〜新作映像上映
□機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
PV上映
■第2部 [昼]15:00〜15:45/[夜]19:30〜20:15
□機動戦士ガンダム0083
ミネバ・ザビ(CV.藤村歩)の語り〜アナベル・ガトーの語り(CV.大塚明夫)
〜LIVE:「MEN OF DESTINY」(MIQ)
□機動戦士 Zガンダム
ミネバ・ザビ(CV.藤村歩)の語り〜カミーユ・ビダンの語り(CV.飛田展男)
〜LIVE:「水の星へ愛をこめて」(森口博子)
□機動戦士ガンダム 逆襲のシャア/機動戦士ガンダムUC
ミネバ・ザビ(CV.藤村歩)の語り〜シャア・アズナブルの朗読〜フル・フロンタルの朗読
〜LIVE:「RE:I AM」「StarRingChild」(Aimer)〜ミネバ・ザビ(CV.藤村歩)
□機動戦士ガンダムTHE ORIGIN
セイラ・マスの朗読〜シャア・アズナブルの朗読
■エンディング [昼]15:45〜16:00/[夜]20:15〜19:30
□池田秀一、潘めぐみトーク
□LIVE:「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」(森口博子)
□「ジーク・ジオン」合唱
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』トークショー内容
(アニメを受けた経緯は)
菊地:仕事の依頼をいただきまして、最初はきっと何かの事情でジャズが必要なのかなと思って(笑)。でも漫画原作を読んだら、主人公のうち一人がジャズが好きで、もう一人がポップスが好きな設定で、ものすごい書き込まれていたし、実際イラク戦争などで兵隊たちが耳にイヤホンして音楽聞いて、自分をアゲながら銃でたくさん人を撃っていて、サンダーボルトは宇宙でも同じだと、そういうところもリアルに描いていてすごいなと思ったからです。
あっ!今回サントラも作ったので6月15日にでます!(脇に隠したCDをとり出して)ジオン公国に宣伝はするなって言われてるんですけど(笑)。よろしくお願いいたします!
(そんな菊地さんの起用理由は)
松尾:ジャズ界に文句の言われない人なので(笑)
(サンダーボルトをやってみて)
菊地:本当にすいません。私はガンダムだけじゃなく一切アニメも観ないし、漫画も読まないし、ゲームもしませんし、ネットもやらないんです。なので出来がどうかってわからないんですけど、監督はじめ素晴らしいスタッフさんばかりで、非常によくしていただきました。やはり世界的なコンテンツなので違うなとは思いました。映画と同じで映像と音楽を合わせた時の感動はすごかったですね。
(菊地さんにどんな注文をされたのか)
松尾:最初は劇伴をお願いしたいっていう話だったんですが、菊地さんの方から、主人公の二人(イオ、ダリル)が聞いている曲だけで構成しても十分じゃないかとご提案をいただきまして、想定していた曲とは少し違うけど例えばこんな感じでどうかとジャズの参考になる曲をいくつか聞いて、これなら戦闘シーンでも、日常のシーンでも全然流せるなと思って、これならばと二人が聞いてる曲だけで構成することには大賛成でした。それが結果的にはいいものになったなと思いましたね。
(2話以降の音付けのディレクションについて)
菊地:我々、普通の音楽家は音楽を作って納品したら終わりで、あとは整音の仕事なんですが、1話終わった後に、松尾監督から、いかがですか?って連絡が届いて、ここはもう少しこうした方がいいんじゃないですかねって送ったんです。そしたら2話以降その意見反映してやりたいので、音貼ってくださいって言われて(笑)。そもそも整音の方がいなくて松尾さんが自らやられていたので(笑)
松尾:それはね、サンダーボルトには小形っていうネジが外れたプロデューサーがいまして、僕もジャズは詳しくないけど、音貼れって言われて、それで1話をおっかなびっくり貼って、これは菊地さんに観てもらおうよと。後から怒られるのも嫌だったので(笑)
菊地:怒らないですよ(笑)。なので2話目以降は松尾さんと一緒に貼らせていただきました。
(音楽メンバーについて)
菊地:ちょうど大西順子というジャズ界で知らない人はいないというレジェンダリーな方のアルバムプロデュースをしていまして、言葉は悪いですが、大西順子さんに、ガンダムの話がきまして、ジャズで伴奏したいみたいなんですがバイトやりませんか?って(笑)、そしたらやるやるって言ってくれて、ジャズミュージシャンはあまりアニメとか観ないんですけど、やっぱりガンダムって名前は皆知ってるんですよね。レジェンダリーなプレイヤーも入って、幸運な曲になりましたね。
松尾:大西さんは収録の時にやっぱりドッキリじゃないかって言ってましたね(笑)
(この日披露したICI a.k.a.市川愛の「あなたのお相手」について)
菊地:サンダーボルトには、いわゆるアニソン的な主題歌がなくて、たとえば主人公のダリルが聞く曲もオールディーズっていう50年代のアメリカの曲が7〜8曲あるんです。なのでボーカリストも6人体制で楽曲もいっぱい入っています。普段はフィメールラッパーで、今回は特別にサンダーボルトに参加していただいたICIの「あなたのお相手」はその中で一番こういうお祭りに相応しいアゲアゲな曲だと思います。
(最後に)
菊地:クールジャパンかジャパンクールかもわからない人間が皆さまにメッセージするのもおこがましいんですけども、良い作品になっていると思います。特にイベント上映版「DECEMBER SKY」もよろしくお願いします!
松尾:上井草にあるサンライズの第一スタジオ、どこをどうとったらクールなのかさっぱりわかりませんけども(笑)、ただそんなとこでみんなが死ぬ思いで作った作品を、少しでも多くの人に観て頂き、宇宙世紀に仲間入りしてやってもいいんじゃないのって思ってもらえたら、上井草の方にむかって良かったよと言ってあげてください。これからもどうぞよろしくお願いいたします。