本日 6 月 18 日(土) 映画『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』(7 月 16 日公開)のトークイベントが開催されました。東宝取締役の松岡宏泰氏、映画ジャーナリストの鈴木元氏が登壇し、映画の主人公フランズ・アフマンについてのトークイベントを行いました。

【開催日】 6 月 18 日(土) 18:30
【開催場所】 東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール(2F)
【登壇者】 松岡宏泰 (東宝取締役/東宝東和会長/50)、鈴木元 (映画ジャーナリスト/49)

【イベントの概要】
本イベントには、東宝取締役/東宝東和会長の松岡宏泰氏、映画ジャーナリスト鈴木元氏が登壇いたしました。
松岡氏はアフマン氏と交流が深く、在りし日のアフマン氏の素顔や当時の映画業界について、鈴木氏が松岡氏に質問を投げかける形でのフリートークを行いました。

【イベントの様子 コメント】
まず鈴木氏に本作を見た感想を聞かれると、松岡氏「娘さんが本当に愛情を込めながら作った作品であるということが分かったし、映画を見て改めてアフマンさんの凄さに気づかされました。」と感想を語った。続いて鈴木氏に「アフマン氏とはどこで出会ったのですか?また、第一印象はどうでしたか?」と聞かれると、松岡氏は「1992年 ICM(インターナショナル・クリエイティブ・マネイジメント)でメールボーイをやっていた修行時代に出会いました。第一印象は背が高くて、非常にやさしくフレンドリーな方だった。時々ご飯を食べたり、日本の映画について意見を求められたりもした。」とアフマンと出会った際のエピソードを紹介した。また、アフマンの人柄について松岡氏は「自分の作品を自慢するような人ではなかった。人のことを悪く言ったりすることもなく、優しいジェントルマンであった。様々なタイプの人間がいる映画業界で、自分のスタイルを貫いた人だったと思う。」とアフマンの人柄についてその魅力を語った。銀行マンであったアフマンがなぜ映画業界で成功できたかについては、松岡氏「映画が好きかどうか以上に、何より真面目な性格だったし、人を信頼していた。それだけちゃんと人を見ていたということなのかもしれない。」とアフマンの真面目な人となりが、大きな成功をもたらしたのではないかと分析した。最後に、この映画をどういう人達に見てほしいかと聞かれると、松岡氏「映画に携わる人に限らず、多くの映画ファンの方に、こんな素晴らしい人がいたということを知って欲しい。」と配給会社の垣根を超えて、本作の魅力を PR した。