シニカルな「会話」の面白さだけで読者を魅了する斬新なコミックを映画化した『セトウツミ』が7月2日(土)より新宿ピカデリー他全国公開となります。

先日行いました完成披露試写会の舞台挨拶では、池松初の関西再弁芝居を菅田が78点と微妙な寸評するなど劇中さながらの雰囲気で大いに盛り上がりましたが、その盛り上がりが日本を飛び出して世界に羽ばたきました。
現在開催中の第19回上海国際映画祭【会期:2016年6月11日〜6月19日】にて公式上映を行い大盛況となりました。

■日時:6月14日(火) 現地時間
■会場:上海影城
■登壇者:大森立嗣監督(45)

上海国際映画祭で『セトウツミ』の公式上映を実施し、大森立嗣監督が現地舞台挨拶を行いました!
キャパシティ1,000人の大きな会場が満席となる盛況ぶり。中国語の字幕でも作品の空気感が伝わったようで現地の観客も大ウケ。終始大きな笑いが起こる大盛り上がりの舞台挨拶・上映となりました。

Q&Aでは熱心な映画ファンからの「マンガ原作を映画化する際に難しかったことは?」という質問に対して、監督は「映画のカット割りとマンガの(コマの)割り方は全然違うので、マンガと同じにならないようにしました」と回答。
さらに「脚本のリズムや役者の芝居の動きを見ながら、撮り方も変えて、長回しを使ったりとバランスをみながら撮影しました」と撮影方法についての深いやり取りも行い熱心にメモをとる学生らしき人の姿もありました。
また「主演の池松壮亮さん、菅田将暉さんと、もう一度新しい映画を撮る気持ちはありますか?」との質問には「もちろん、ぜひまたやりたいと思っています」と答えると、客席からは「またお願いします!」と日本語で声が上がり、池松、菅田の中人気ぶりにも驚かされました。
 
上映後には監督にサインや写真を求める人が殺到し、急遽裏口から会場を出るほどの盛況ぶり。中国の映画ファンの熱心さを肌で感じることができました。
 
大森監督も上映を終えて「こんなに大きい劇場で上映するとは思わなかった、しかも満席で圧巻でした。スクリーンが大きすぎて『セトウツミ』には似つかわしくないかな(笑)。中国の映画ファンは純粋に映画を観てくれている感じがしました。若い観客が多かったのも嬉しいね」と感想を述べました。

日本の公開に先駆け上映した上海国際映画祭での大成功を受け、日本での公開もますます待ち遠しくなります。