SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016:全ラインナップ発表!! 7/16(土)〜24(日)開催!
ベルリン国際映画祭受賞作『長江図』をジャパン・プレミア、長編部門では過去最多88の国・地域からエントリー、厳選したノミネート12作品を上映など、今年も盛りだくさん!
世界に先駆けてデジタルシネマにフォーカスし、次代を担う若手映像クリエイターの登竜門として 2004 年にスタートした「SKIP シティ国際 D シネマ映画祭」は、これまで、カンヌ国際映画祭で 3 冠に輝いたトルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督を日本でいち早く紹介し、さらに日本人監督においても、白石和彌監督(最新作『日本で一番悪い奴ら』)、中野量太監督(最新作『湯を沸かすほどの熱い愛』)など期待の新鋭監督が多数、本映画祭をきっかけに羽ばたいていきました。
そして来る 7 月 16 日(土)〜24 日(日)の 9 日間、本映画祭は 13 回目の開催を迎えます。本日 6 月 2 日(木)、都道府県会館(東京・永田町)にて記者発表を行い、オープニング作品、特別招待作品、コンペティション部門ノミネート作品をはじめとする全上映ラインナップを発表いたしました。
−−−オープニング作品は、若手監督を抜擢して映画祭が製作!
熊谷まどか監督が初長編映画に挑み、つみき みほ、田島令子主演で描く人間賛歌『話す犬を、放す』をワールド・プレミア上映!
今年のオープニング作品は、熊谷まどか監督の初長編作品『話す犬を、放す』を上映。昨年に続き映画祭が主体となり製作しました。女優としてのキャリアに行き詰まる娘と、認知症を発症し、かつての飼い犬の幻視に悩む母、それぞれの葛藤を通して、あったかもしれない「もう一つの人生」を思い描いたことのある全ての人に贈る人間賛歌です。主演のつみきみほさん、田島令子さん、眞島秀和さんらがオープニング・セレモニーに登壇し開催初日を彩ります。記者発表では、熊谷まどか監督、主演のつみきみほさん、田島令子さんが登壇し、作品への意気込みを語りました。
【熊谷まどか監督コメント】
この作品は、「レビー小体型認知症を扱っているが、自分ではクスッと笑えるコメディだと思っている。心を込めて作った作品で、今仕上げの最中だが、手応えを感じてるいのでぜひ期待して欲しい。
【つみき みほ コメント】
台本を読んだときから魅力的な母親だと思っていたら、現場でお会いした田島さんも本当に魅力的な方で、楽しく演じさせていただいた。上映を楽しみにして欲しい。
【田島 令子 コメント】
レビー小体型認知症を発症した母親を演じるというのは難しいかなと思っていたが、熊谷監督、つみきみほさんととても楽しく撮影することができた。映画祭でのお披露目を楽しみにしている。
−−−本年の第66回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(芸術貢献賞)受賞の『長江図』を含む中国映画2作品を特別招待作品としてジャパン・プレミア上映!
本年の新たな企画のひとつ、「特別招待作品」では、今年のベルリン国際映画祭で撮影監督の李屏賓(リー・ピンビン)が銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞した、悠久の長江を舞台に綴られる夢幻的なラブ・ストーリー『長江図』と、中国・ドイツ合作のラブ・コメディ、『I PHONE YOU』を<ジャパン・プレミア>として上映します。
いずれも、早ければ来年には北米を追い越し世界最大の映画市場になると予測される中国で、インディペンデント映画のプロデューサーとして海外との合作にも注力しているワン・ユー氏が手がけた 2 作品であり、ワン氏は本年の長編部門国際審査員も務めます。7 月 21 日(木)の『I PHONE YOU』上映後には、本作のタン・ダン監督、7 月 23 日(土)の『長江図』上映後には、ワン氏による Q&A を開催予定。作品の背景だけでなく、沸騰する中国映画市場の動向についても伺える貴重な機会となります。
−−−長編部門では、初ノミネート3か国を含む、世界中の新鋭による注目作品12本を上映!
LA映画祭受賞作品『アウト・オブ・マイ・ハンド』、ヴェネチア国際映画祭受賞作品『タンナ』のジャパン・プレミアをはじめ、国内外の注目作を上映!
−−−高杉真宙、高岡奏輔、津田寛治、志賀廣太郎、柳英里紗、金子さやか、青木珠菜…
多彩な出演者にも注目!若手監督たちがしのぎを削る短編部門は全12作品を上映!
ーーーそのほか、アニメーション部門は国内のアニメーション作家の力作12作品がノミネート!
さらに昨年の大ヒットアニメ2作品、『海街diary』のバリアフリー上映など盛りだくさん!
■アニメーション部門 12作品
*水江未来、小野ハナなど海外でも高く評価されるクリエイターの作品や、Youtube で話題となったフル CG アニメ『東京コスモ』、マンガ家としても活躍するクリハラタカシの『Happy BogeysEpisode 11-13』など、ジャパニーズ・アニメーションの未来を担う作家たちの作品をコンペティション上映!
■シネマ歌舞伎『春興鏡獅子』
*故・中村勘三郎が生涯にわたって演じ続けた歌舞伎の真髄をスクリーンで上映!
■長編アニメーション上映 『バケモノの子』、『心が叫びたがってるんだ。』
*期間中の 7 月 22 日(金)を「アニメ DAY」と題し、昨年の大ヒットアニメ 2 作品を上映!
■バリアフリー上映『海街 diary』
*第 39 回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作を、日本語字幕、音声ガイド付きで上映!
■(関連企画) カメラクレヨン
*開催地、川口市で活動する「川口子ども映画クラブ」の子どもたちが制作した映画を上映します。
■(関連企画) コバトン THE ムービー
*若手クリエイターが制作した、埼玉の魅力発信短編映画を上映します。
■(関連企画) ママ・シアター 『ベニシアさんの四季の庭』
*赤ちゃん連れの方でも気軽に映画を楽しめる、ベビーカーのまま入場可能な上映会を開催!
NHK「猫のしっぽカエルの手京都大原ベニシアの手づくり暮らし」で大きな反響を呼んだ、ベニシア・スタンリー・スミスさんの目にも心にも優しいドキュメンタリーを上映します。
−−−記者発表 主催者、長編・短編・アニメーション部門各審査委員長コメント
記者発表では、主催者の上田清司実行委員会会長(埼玉県知事)、奥ノ木信夫実行委員会副会長(川口市長)、八木信忠総合プロデューサー、土川勉ディレクター、コンペティション3部門の各審査委員長が登壇し、映画祭開催への期待と意気込みを語られました。コメントは以下のとおりです。
○上田 清司 (実行委員会会長/埼玉県知事)
本映画祭は次代を担う新たな才能の発掘を目的の一つとしているが、まさにこれから期待の映像クリエイターの力作が揃った。また、オープニング作品は昨年に引き続き実行委員会が制作を支援し、本映画祭出身の熊谷まどか監督による『放す犬を、放す』を上映する。今年も暑い7月の開催になるが、映像制作に取り組む、若手クリエイターたちのさらに熱い気持ちを、作品から感じ取っていただきたい。
○奥ノ木 信夫 (実行委員会副会長/川口市長)
オープニング作品『話す犬を、放す』には川口市もロケ地として登場するので非常に楽しみにしている。本映画祭は年々入場者が増えているが、今年はさらに沢山の方に来ていただけるよう、盆踊りや地元有名レストランの出店、野外映画上映の時に、PTA による出店を行うなど、市民をあげて映画祭を応援していきたい。
○八木 信忠 (映画祭総合プロデューサー)
SKIP シティは、映像産業を発展させていく場所であり、本映画祭は、そのために必要な人材を育てていくという目的で開催されている点が、ほかの映画祭と異なる、本映画祭の特徴と言える。次代を担う若手監督を輩出するため、オープニング作品の制作のほか、日々努力を重ねているので、そのことも含めぜひご覧になっていただきたい。
○岡田 裕 (長編部門国際審査委員長/アルゴ・ピクチャーズ株式会社代表、映画プロデューサー)
映画は監督一人で作るものではなく、大勢の人が関わる総合芸術である。そのため、映画には作られた時代の“匂い”が非常に色濃く映しだされる。長編部門の審査委員長として、責任を感じるとともに作品を観ることを今からとても楽しみにしている。
○桝井 省志 (短編部門審査委員長/株式会社アルタミラピクチャーズ代表取締役、映画プロデューサー)
短編映画には、商業作品では難しい、「今、表現しなければいけないテーマ」が率直に描かれている。D シネマ映画祭は、現代の日本映画を知るうえで非常に重要な映画祭であると思っている。
○氷川 竜介 (アニメーション部門審査委員長/アニメ・特撮研究家、明治大学大学院客員教授)
映画祭で上映されるアニメーションは、商業的なアニメーションとは違い、映像の根幹に関わるような表現が浮かび上がってくる作品が多い。若手の作家にチャンスを与える映画祭の審査を務めることができて、光栄に思っている。
○土川 勉 (映画祭ディレクター)
本年からこの映画祭のディレクターを務めさせていただく。これまでこの映画祭に関わった諸先輩が築いてきた伝統を受け継ぎながら、より一層、皆さまに楽しんで頂ける映画祭にしていきたいと思っている。