この度、本作の大ヒットを記念して、主演の阿部サダヲ、竹内結子、そしてメガホンを取った中村義洋監督による大ヒット御礼舞台挨拶を実施いたしました!冒頭、司会から本作が動員56万人・興行収入6億7千万円を突破した(5月24日付)ことが告げられると、満席の場内からは、2回以上観たという多くの方が挙手でアピール!中には5回以上観たという“ツワモノ”もいる中、阿部は「沢山の方、また幅広い層の方に観てもらえているのが、とても嬉しいです。ありがとうございます!」と挨拶。続く竹内は「私は本当にこの作品が大好きです。皆さんも見終えた後、いい気分に浸ってもらえたら嬉しいです」、中村監督も「先週までほぼ毎日舞台挨拶をやってきました。今週は久々なのでなにかサボっていたような気もします(笑)沢山の方に観てもらえているのは非常に嬉しい限りです」と、本作の大ヒットについて喜びを語りました。

舞台挨拶中、終始軽快なやりとりを見せた、阿部と竹内の二人。「竹内さんが来る前日にはソワソワしだして、「くるぞ…くるぞ…!」ってみんなで話してました。「誰か告白しろよ」って言う話まで出てましたからね(笑)」と語る阿部が、現場で竹内となぞなぞで遊んだことを楽し気に振り返ると、「僕の横にいた時間の方が長かった」と中村監督が割って入る場面も。場内は終始笑い声がこぼれる中、最後に、「世代を問わず、誰かしらに感情移入できる、愛すべき人物が沢山出てくる映画です。胸を張って、良い作品に出演させて頂けたって言える作品に出合えて本当に良かったです。」と力強く締めくくり、舞台挨拶は終了いたしました。

『殿、利息でござる!』初日舞台挨拶 概要
【日時】5月25日(水)【場所】新宿ピカデリー 【登壇者】阿部サダヲ、竹内結子、中村義洋監督

Q.本作の大ヒットを受けて、今のお気持ちは?周りの方の反響等ありますか?
阿部:「二回以上観に来てくださった方も多く集まっていただき、本当に嬉しいですね!幅広い層の方に観てもらえているのがとても嬉しいです。ただ、今までにないくらい宣伝活動を頑張ってきたと思っていたのですが、先日、ある方に「色々やってますね!「新・お江戸でござる」」って言われた時があって、もっともっと浸透させなきゃなって思いました…。結構TVも出たんですけどね(笑)。作品的には、良い意味で皆さんの予想を裏切ることができたのが嬉しかったです。ポスターでは、銭マゲ姿でかなりふざけちゃっているのに、泣けるという。」

竹内:「中村監督と以前ご一緒させていただいた『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋‐』(2016年公開)は、ホラー作品だったので…、個人的には苦手なジャンルだったので、正直大好きだった!とは言いづらかったのもありました。あ、監督のことは大好きなんですよ!(笑)でも、本作は怖くない物語だったので、そういう意味で作品としても大好き!と素直に言える気がします。ちなみに、友人から「作品がとても面白かった!というのと同時に、twitterなどで伝えるのがはばかられる気もする」って言われたのが印象的でした。でも、そこは慎まなくていいので!むしろ皆さんにもどんどん伝えてほしいです。」

監督:「竹内さん、「残穢」のプロモーション時と比べて、全然テンション違ったもんね(笑)。地方キャンペーンで仙台を回った際に、一度だけ本作について話した時があったのですが、その時の竹内さんの饒舌さたるや!本当にホラーが嫌いだったんだなと思いました。本作では、映画を観終わった方々の表情がとても良かったのが印象的でした。ある時、男性スタッフが「ゲラゲラ笑っちゃいました!」って伝えてくれたので、「どこで(笑えたの)?」ってきいたら「後ろの方の席です」って言われました。いや、場所は聞いてなかったんですけどね(笑)」

Q.銭を集める中心メンバーの9人は全員男性。竹内さんは現場のマドンナだったと伺っておりますが、雰囲気はいかがでした?
竹内:「皆さん、とても温かく迎え入れてくださったので、とても安心して楽しんで現場に入ってました。」
監督:「ウィキペディアを見た時に、竹内さんがこれまで経験のある役が大正時代が最も古いって書いてあったので、竹内さんの日本髪を見たいなと。現場ではロケバスから降りてきた竹内さんが遠くから歩いて来るのをゆっくり眺めてました。」

Q.竹内さんが演じた、とき役は破産寸前の宿場町の唯一の花、で、ダメな男たちを叱咤激励する存在でもありますが、こういう女性はどうですか?
阿部:「魅力的ですよ!みんな竹内さんが来る前日にはソワソワしだして、「くるぞ…くるぞ…!」ってみんなで話してました。「誰か告白しろよ」って言う話まで出てましたからね(笑)誰とは言いませんけど。」

Q.町の為に身を投げ捨て頑張る男性達の物語ですが、阿部さん演じる十三郎のように思い込んだら一直線の男性はどうですか?
竹内:「志が素晴らしいし、とても魅力的な男性ですよね。現代にいたら、ぜひ選挙に立候補してほしいですね!」

Q.かつて夫婦役として共演されているお二人ですが、改めてどんな存在ですか?
竹内:「阿部さんって、例えば毒づいてもそれを気づかせない人の好さというか、温かさがあると思うんですけど、何か発言する際の極意のようなものはあるのかなと気になっていました。」

阿部:「僕は阿部ですけど、(阿部)寛さんとは違うんだよなって意識しながら話してますね(笑)いや、本当は特に何も意識はしてないです。竹内さんは、今日は(背が)大きいなって印象です。10センチくらいのヒール履かれちゃったら僕抜かされちゃいますからね…笑。でも、本当に面白くて楽だなって感じさせてくれる方です。現場でもいつも気さくに話しかけてくれますし。そういえば、現場でなぞなぞとかしましたね。僕46歳ですけど、あんまりしないじゃないですか、なぞなぞ(笑)楽しかったなあ。」

監督:「いやでも僕の隣にいた時間の方が長いと思いますよ。なぞなぞには勝ってると思います。」

Q最後にメッセージ
阿部:「世代を問わず、誰かしらに感情移入できる、愛すべき人物が沢山出てくる映画です。胸を張って、良い映画に出演させて頂けたと言える作品に出合えて本当に良かったです。タイトルは「殿、利息でござる!」ですからね!「新・お江戸でござる」ではないですから!タイトルだけでも覚えて伝えてもらえると嬉しいです。」

竹内:「大きな出来事を成し遂げる時に、小さな出来事から始まっていくんだなということ。一人一人の思いがここまでのかたちになることは、どんな時代も変わらないんだなって思いました。そういう心地よい気持ちになれたことと、多分今日を生きるヒントが沢山詰まっている映画なので、ぜひ沢山の人に、作品を好きになってもらいたいなって思います。また、こうして中村監督の作品に携われて宣伝できることが本当に嬉しく思います!」

監督:「原作と出会ってから、本当に多くの人に伝えたい一心で頑張ってきました。皆さんの感想を見ているんですが、文章がいつもより長い気がします。とてもいいことだなって。人に沢山伝えたいなって思ってもらえていることが、僕らと同じ気持ちになってもらえていると感じられて、すごく嬉しいです。」