本日、5月23日(月)『夏美のホタル』完成披露試写会が、スペースFS汐留にて開催されました。
主演・夏美を演じる有村架純、夏美の恋人・慎吾役の工藤阿須加、過去に事故で傷を負ってしまった心優しい小さな商店の店主・恵三役の光石研、その母親・ヤスエ役の吉行和子、そして恵三(光石研)の良き友人で、無愛想で偏屈な仏師・雲月役の小林薫、原作者の森沢明夫、廣木隆一監督が、一同に介しました。

【『夏美のホタル』完成披露試写会概要】
■日時:5 月23 日(月)18:30〜19:00 (上映前)
■会場:スペースFS 汐留(全167 席)
■登壇者(敬称略):有村架純(23) 工藤阿須加(25) 小林薫(65)光石研(55)吉行和子(80)森沢明夫(47)廣木隆一監督(62)

(出演者が劇場に入ると場内は暗く、観客がサイネージをもちホタルが舞っているような演出がされました。)
司会:それでは、お一人ずつ、場内に入ってきた時の感想とご挨拶を頂けますでしょうか。
有村さん:川合夏美を演じました有村架純です。廣木監督のもとで、優しい作品ができたんじゃないかと思います。最後まで楽しんで行ってください。
工藤さん:愛馬慎吾役の工藤阿須賀です。この作品はホタルの光のように優しくて、でも悲しいところもあり、でも心の中にすっと入ってくる映画になっていると思うので、皆さん最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです。
小林さん:何にも考えずに廣木組ということで出演しました。光石さんと吉行さんも出演されているとのことで。僕、吉行さんに不義理していて、仕事でしか会えなくなっているので、是非現場に参加しようと思いました。去年の8月に撮影ロケ地である千葉県の大多喜村というところで吉之さんと会ったんですが、暑い中がんばって撮影されていたので、他の出演者もそうでしたけれども、命がけで来ているような雰囲気で印象深い作品になりました。皆さん楽しんで観ていってください。
光石さん:染み入る映画になっていると思います。ゆっくり観てやってください。
吉行和子さん:本当に楽しい撮影でした。いまホタルで驚かされたんですけれども、景色も水も緑も綺麗でいい気持ちでした。いい人の役なので(笑)、気持ちよく演じました。
森沢明夫さん:こんなに素晴らしいキャストと監督で映画化していただいて嬉しいです。僕試写会で2回見たんですけれども、原作者のくせに2回とも泣いてしまいました。後半にいくほど盛り上がって、皆さんも泣かれるんじゃないかと思います。素晴らしい映画になったと思います。今日は是非楽しんで行ってください。
廣木監督:ホタルの映画って日本映画に結構あるので、ホタルをうまく描けるのかプレッシャーでしたが、一応ホタルを出しています。夏にぴったりの映画なのではないかと思います。
それでは、短い時間ですが、お話を伺っていきたいと思います。

MC:有村さん。サプライズのホタルいかがでしたか?
有村さん:ホタルびっくりしました。すごく綺麗でした。

MC:脚本読まれた時に感動されたと聞きましたが。
有村さん:原作は3年程前に呼んで知っていたのですが、台本を最初に読んだとき原作を最初に読んだ時のような気持ちになりました。親と子の絆や、人と人との繋がりが心に刺さって、涙がでました。
先輩方に囲まれた現場はすごく緊張したんですけれども、皆さんが優しい空気でいてくださったこともあって肩に力をいれずに撮影することが出来ました。雰囲気が優しくて、愛情に包まれていた感覚で、とても過ごしやすかったです。

MC:工藤さんは、廣木監督とのお仕事は初めてですが、いかがでしたか?
工藤さん:長回しのシーンがあって、廣木監督から何度も「ハイ、もう1回。ハイ、もう1回」と永遠に言われ続け、夕方からはじめて21時半で終わりましたが、他の人は12時までやるんじゃないかと思っていたみたいです。すごく緊張しました。不安も沢山ありましたが、完成した作品を観て僕のもっているものを引き出していただけたと思いました。廣木監督には感謝しかありません。

MC:仏像を彫る仏師という役でしたが、役作りはどのようにされたんですか?
小林さん:私の役は絡みづらい役なんですよ。ただの変わり者なんです。指導の方もいるので、仏師という役柄については考えたことはないんです。(笑)廣木監督の現場は、光石さんと待っている間、なんか空気感が違うよね、と話していました。そこが廣木監督が役者の方から愛される所以ではないですかね。どこがと言われると困るんですけれども、
本当にいい現場でした。
光石さん:太い映画の現場という気がしました。夢を映像に映そうとしていて、それが映像に映っているのだなと思いました。

MC:光石さんは半身不随という役ですけれども、今回の役づくりで大変だったことはありますか?
光石さん:うまく出来るかわからなかったですけれども。youtubeみ(て勉強し)ました。(笑)

MC:最初に脚本を読んだ印象や感想をお聞かせ頂けますか。
吉行さん心の綺麗な人ばかり出てくるなと思って、いいなと思いました。こういう人たちっていいなと思いました。出演している皆さん、とっても心が綺麗で…ほんとかな、よく分からないんですが。(笑)セットも普通の家を使って、そこで作ったお弁当をいただいたりして、みんな心が通い合っているような撮影で良い思い出です。

MC:有村さんもあたたかい気持ちになりましたか?
有村さん:この作品は「たけ屋」でひと夏を過ごすという、夏休みの1ページを切り取ったようなお話でもありますが、私自身もお仕事なのに夏休みを過ごした気持ちになりました。リラックスして過ごせました。
工藤さん:わかります。夏休みを過ごしているんだなと思いました。

MC:森沢さん。映画化が決まり、キャストが決まった時の感想をお聞かせください。
森沢さん:プロデューサーとハイタッチしたい気持ちでした。有村さんが主人公だったらピッタリだなと思っていたので、キャストを聞いたときは、決まったな、良い映画になったなと思いました。
「たけ屋」は、実際に小説を書くきっかけになった場所で、実際におじいちゃんとおばあちゃんが住んでいて、親しくさせていただいたんです。その空き家がロケ地に使われて、今おじいちゃんおばあちゃんも天国でみて喜んでくれているだろうなと思って、ジーンとしました。
廣木監督:あの「たけ屋」に僕らが出会ったのは、出会わせてくれたというのがあるので、邪魔だろうがここでやったほうが良いんだろうなと思いました。

MC:最後に、代表して有村架純さんからご挨拶をお願いします。
有村さん:この作品は「こういう作品です」と言うよりも、皆さんがそれぞれ受け止る形で感じていただくのがいいのではないかと思いました。余韻に浸りながら帰っていただけたら嬉しいなと思います。素敵な役者さんばかりの雰囲気も感じていただけたらと思います。ありがとうございました。

以上