市川染五郎、中村勘九郎、中村七之助ら豪華歌舞伎俳優が出演し、連日客席を興奮と感動の渦に巻き込んだ『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』がシネマ歌舞伎の最新作として6/25(土)より新宿ピカデリー他全国57館で公開となります。

本日、新宿ピカデリーで開催されたシネマ歌舞伎「歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉」の完成披露上映会に市川染五郎(43)、中村勘九郎(34)、中村七之助(32)が登壇しました。

本上映会のチケットは発売から一日足らずで完売。6月の公開が待ちきれないという観客で会場は埋め尽くされました。

登壇した染五郎が「この作品が上映されることを嬉しく思います。シネマ歌舞伎は(舞台と違って)何度やっても疲れません、歳をとりません(笑)上映すればするほど価値があがるものと思っています。劇団☆新感線の舞台でもご一緒した いのうえひでのりさん・中島かずきさんと、面白いもの、びっくりするもの、すごいものを作ろうと突き進み、創りあげた歌舞伎NEXTの第一弾となる『阿弖流為』。その舞台が新たにシネマ歌舞伎として生み出されました。ぜひ楽しんで興奮してください。」と観客へむけて挨拶をすると、勘九郎は「染五郎さんが新たに発信した歌舞伎NEXTの第1弾ということで気合が入った舞台。これが映像として一生残ることを誇りに思います。熱い気持ち、パワーが稽古場にも充満し、現場に居られたことが幸せだった作品」、七之助は「皆がひとつの方向を向いて一生懸命作った舞台。自分の歌舞伎人生に深く刻まれた稽古であり、公演でした。ぜひ映画ならではのところも楽しんで欲しい。」と話しました。

また、イベント翌日の18日に33歳の誕生日を迎える七之助に、サプライズで、阿弖流為の故郷・蝦夷の星空をイメージしたバースデーケーキが登場すると会場から大きな拍手が起こりました。本作で運命の恋人同士を演じた染五郎と七之助は、結婚披露宴さながらに染五郎が七之助にケーキを食べさせる一幕もあり客席も沸きました。七之助は「いい1年にできるよう頑張ります」と抱負を語り、兄・勘九郎から「本当だな」と念押しする場面も。

最後に染五郎から、「どんどん進化し続けるシネマ歌舞伎のなかで史上最多の19台のカメラで撮影し、編集も新たな実験を試みました。本作を楽しんでもらいたいですし、これからのシネマ歌舞伎と、また僕たちの舞台にもご期待ください。」と熱く締めくくりました。