この度、尊厳死をテーマに「どのように死ぬかではなく、どう生きるか」を描き、人生の素晴らしさを伝える感動作『君がくれたグッドライフ』が、5月21日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほかにてロードショーとなります。
年に1度、自転車で旅に出るハンネス&キキ夫婦と仲間たち。ハンネスが決めた今年の行き先はベルギー。このハンネスの選択には、ある深い理由があった—。トロント、ロカルノなどヨーロッパをはじめ世界各国の国際映画祭で上映されるやいなや、尊厳死をテーマにした作品にもかかわらず、仲間たちの美しい旅に、あふれる涙と笑い声が響き「どのように死ぬかではなく、どう生きるかを描いた映画だ」と絶賛!本国ドイツでも数々の賞に輝いた話題作です。
本作の公開に先立ち5月16日、澤穂希さんとご一緒に、トークイベント試写会を行いました。
映画の魅力だけでなく、まさに映画のテーマにちなんで“なでしこ”時代の選手仲間とのエピソードなどたっぷり語ってくださいました。

■開催日 :5月16日(月)18:30〜19:00
■場所:ブロードメディア・スタジオ試写室
■登壇ゲスト: 澤穂希さん

澤穂希さんは、映画をいち早く観た感想として、「朝から観たんですが、ハンカチなしでは観られませんでした。皆さんはこれからご覧になると思いますが、ちゃんとハンカチをご用意されているか心配です・・・(笑)」と、かけつけた観客を気遣いつつ、「病になるハンネスの立場、奥さんのキキの立場、どちらの立場で観てもいたいほど気持ちが分かりました」と語る。続けて、「自分の主人が・・・と思いながら観ると、やはり妻の立場として観てしまいますね。」とすっかり感情移入してしまったよう。
ヨーロッパの美しい風景の中を、仲間たちと自転車で走り抜ける旅を描く映画にちなんで、“仲間”という存在について、「現役選手のとき強く感じていたのは、仲間がいたから自分でいられる、ということです。苦しい練習や試合も多くて、皆に励まされることも多かったんです。引退した後も関係は変わっていません」と語り、具体的に仲間たちに救われたエピソードとして、「自分が病気になった時にチームメイトには本当に励まされました。励まされるというのは心だけじゃなくフィジカル面でもそうで、一緒に走ってくれたこともあります。本当に支えられました」と語った。逆にチームワークを取る上で心掛けていた点としては、「自分から色んな選手に声をかけていました。見ていて元気がないな・・・という時には特に気にかけるようにしていたし、それは自分が先輩に声をかけてもらって励まされてきたことでもあります」と答えてくれた。
映画で主人公のハンネスと一緒に旅をすることになる仲間について「自分が一緒に旅をする仲間だったらどうだろう・・・と考える一方で、主人公に残された時間が限られていることを考えると1分1秒が本当に大切になってきますよね。そんなかけがえのない命について描いた映画なんです。」とコメント。
また、悲しみをこらえながら夫のハンネスを支えようとする妻キキが抱く気持ちについて、「私がキキと同じ立場になったら、1日でも長く旦那さんと一緒にいたいという気持ちがあります。どんな形であってもいいから、どんなことがあっても旦那さんをサポートしてあげたい」とコメント。澤さんの結婚生活で大切にされていることは?の質問に「お互いの仕事ややりたいことを尊重するようにしています。時々けんかをしたりもしますが、その日のうちに仲直りするというルールがあります」と答えてくれた。

5月16日が「旅の日」であることにちなんで、行ってみたい場所として、「まだアフリカに行ったことがないから、アフリカに行って大自然を感じてみたいですね」と旅への憧れを語ってくれた。本作を観て、「自転車で色んなことをしてみたい気持ちにもなりました。テントを張ったりご飯を作ったり、ツーリングの旅もいいですね!」と語る。
最後に、澤さんにとって“グッドライフ”とは?という質問について、「人生1度しかないからやりたいことをやった方がいいと思う。人生を楽しみたいです!」と応え、“グッドライフ”にとって必要なものとして、「家族や仲間たちは欠かせない存在です」とキッパリ!
これから映画を観る方に向けて「色んな人の想いを感じながら観ることになると思います。思いきり泣いてください!」とメッセージを寄せてくれた。