8月6日(土)より全国公開となる映画『秘密 THE TOP SECRET』。
130億円超の大ヒットで日本映画界に革命を起こした『るろうに剣心』シリーズ監督・大友啓史。彼が次に仕掛けるのは、<脳内の記憶を映像化する>特殊捜査チームVS.凶悪犯の壮絶な心理バトルを破格のスケールで描く、衝撃のミステリー・エンタテインメントだ!構想5年、映像化不可能と言われた清水玲子の大ヒットコミックを、ついにスクリーンに結実させた。主演の第九室長・薪役には生田斗真。新人捜査官・青木役に岡田将生。ほか、吉川晃司、松坂桃李、栗山千明、リリー・フランキー、椎名桔平、大森南朋ら実力派俳優が集結。事件の鍵を握る少女・絹子役には、織田梨沙が大抜擢された。衝撃の<脳内映像>から幕を開け、次々と<連鎖する事件>に引き込まれ、ラスト、想像を超える<最大の秘密>に深く心揺さぶられる。

この度、生田斗真、岡田将生、松坂桃李、栗山千明、大森南朋ら、特殊脳内捜査チーム、通称‘第九’が撮影後に初めて集結し登壇した、完成報告会見を行ないました。

登壇者の本作への熱い思いが語られるとともに、本作の大きな特徴のひとつである‘脳内映像’を描き出すため、俳優がヘルメット型のカメラを装着したまま芝居をするという、この作品ならではの手法で撮影された際の模様をお披露目。大友監督、キャスト陣から本作への熱い気持ちが伝わる、大盛り上がりの会見となりました。

★『秘密 THE TOP SECRET』完成報告会見 レポート★

■日時:5月11日(水)
■場所:東京国際フォーラム ホールD7 (千代田区丸の内3-5-1)
■登壇:生田斗真、岡田将生、松坂桃李、栗山千明、大森南朋、大友啓史監督 (※敬称略)

“第九”チーム初めてのお披露目となった本完成披露会見。この夏一番の注目作ということもあり会見会場には大勢の報道陣が集まりました。そんななか、キャスト陣が紹介映像とともに一人ずつ登場。会場は大きな拍手に包まれました

まず挨拶をおこなったのは「第九」室長、薪 剛(まき・つよし)役の生田さん。「問題提起をしながらも、しっかりエンターテインメント作品として仕上がっている素晴らしい作品です。」と報道陣に挨拶。続いて新人捜査官、青木一行(あおき・いっこう)役の岡田さんは「僕にとって大きなチャレンジになった作品です。いろいろな方に観て頂きたい作品です」とコメントしました。捜査官、鈴木克洋(すずき・かつひろ)役の松坂さんは「ここまで攻めた作品はなかなか無いです」と本作の妥協の無さを語り、監察医、三好雪子(みよし・ゆきこ)役の栗山さんは、自分が出た作品を観て初めて泣いたことを明かしながら「ハラハラドキドキしながらも最後に優しい気持ちになれる作品です」と、その仕上がりを語りました。刑事、眞鍋駿介(まなべ・しゅんすけ)役の大森さんは、「好青年と綺麗なお姉さんが出ているなか、乱暴な中年刑事演じました」と笑いを誘い、最後に大友監督が「テーマが深く、衝撃的な内容ながらも、ジェットコースターのようなエンターテインメント作品です」と挨拶しました。

続いてそれぞれが演じた役柄や撮影についてMCから質問が飛ぶと、精神的に追い詰められる役柄に入り込んでいた生田さんは、撮影中は辛さもあったことを明かしながらも「岡田君や松坂君といった勢いのある俳優さんと仕事が出来て楽しかった」とコメント。続けて細部までこだわり抜かれた撮影現場を語り、大友組といわれるスタッフ陣の妥協の無い仕事を絶賛。その情熱に対し「並大抵での想いではこの作品には立ち向かえないなと思った」と作品に対する熱い想いを語りました。本作が大きなチャレンジだったと語るのは岡田さん。「撮影中は作品のことだけを考え、役と一緒に成長しようと臨んだ」と、生田さん同様、作品に対する情熱を語っています。続いて作中では既に亡くなっている役を演じた松坂さんは「無になることが大事」と死体シーンでのコツを明かし会場の笑いを誘いました。男所帯の捜査チームの中、女性として薪や鈴木に複雑な心境を抱く監察医を演じた栗山さんは、自身の役が難しかったと語りながらも「サスペンス要素もありながら、優しい気持ちになれる作品です」と、作品への思い入れを語り、熱血刑事を演じた大森さんは美男美女が多い現場で、「自分が色を変えていくことを意識していました」と、撮影時の想いを明かしています。

「記憶を映像化して捜査する」というこれまでにない設定が特徴的な本作ですが、人の記憶をよりリアルに映像化するためにキャスト自身が「主観カメラ」というヘルメット型カメラを装着し、実際に撮影をしています。会見ではキャスト陣が「主観カメラ」をつけた写真が会場のスクリーンに映し出されました。この撮影方法に関し大友監督は、撮影現場で試行錯誤しながら改良していったことを明かし「人の記憶は美化される。見た人によって違うものになるから面白い」と本作の設定の面白さを語りました。実はエンドロールに撮影スタッフとしてキャスト陣の名前が載っているという話になると、生田さんが「カメラマンデビューで嬉しいですね(笑)」と言えば、松坂さんは「気付いて自分の名前を指していた」と、喜びの声が。生田さんはその撮影を振り返り「セットを締め切って、俳優陣だけで撮影をしました」と撮影秘話も明かしながら、「すごい映像です」と仕上がった映像のリアリティーの高さに自信を覗かせました。

マスコミからの質疑応答の場に移ると次々と質問が。「大友監督の撮影現場は他の現場と比べてどう違うか」という質問には「セット全ての場所で撮影が出来るような環境になっていて、それが俳優として嬉しくもあり、恐くもありました」と生田さんがコメント。「原作コミックに惹かれた部分は?」という質問には、大友監督が「人の記憶は主観があるから実際に見たものと変わってくる。感情がある人間だからこその部分に惹かれた」と本作の核の部分を熱く語りました。そして「共演者の誰の脳内を覗いてみたいか?」という質問には「男性陣の頭を覗いても面白くないので、栗山さんの脳内を覗いてみたいです(笑)」と生田さんが答え、会場の笑いを誘いました。

最後に大友監督が「魂をこめて作り上げました。話題になる衝撃的な作品ですので一人でも多くの人に観て頂きたいです」、生田さんが、「日本映画のレベルをひとつ上げる作品になるのでは。豪華キャストが生み出した衝撃作です」と挨拶し会見は終了。大友監督、そしてキャスト陣の本作に対する熱い気持ちが伝わってくる完成報告会見となりました。

以上