「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」の人気漫画家・古谷実のベストセラーコミック『ヒメアノ〜ル』を『銀の匙 Silver Spoon』の吉田恵輔が完全映画化。主演を森田剛が務め、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシが共演。4月25日に行なわれた、第18回ウディネ・ファーイースト映画祭でのワールドプレミアでヨーロッパの映画通を湧かせた本作が、いよいよ日本解禁となり、映画初主演を務め、鬼気迫る表現力が話題沸騰中の森田剛をはじめ、豪華出演者・監督が登壇のジャパンプレミアを実施致しました。
森田剛のギャップ萌えエピソードを共演者が暴露!!

黄色い歓声と盛大な拍手の中、登場したキャスト一同は「皆さんに観ていただける事をうれしく思います。」(森田)、「これを見終わって一体どんな気分で夜の歌舞伎町を歩いて帰るのか楽しみです。」(濱田)、「今日はお越しいただいてありがとうございます。楽しんで帰って下さい。」(佐津川)、「本日はどうぞ楽しんで、初ジャパンプレミア!ムロプレミア!」(ムロツヨシ)、「非常に自信があります!」(吉田監督)と挨拶。続けて、吉田監督は本作の映画化の決め手について「高校生の時、(原作者の)古谷先生はカリスマだったので、古谷先生の作品を監督できるチャンスを狙っていた。」と本作への熱意を語った。

今回、映画初主演となり、凶悪な殺人犯・森田正一(もりた・しょういち)役のオファーを受け、初めて脚本を読んだ時の印象について森田は「ハードなシーンがたくさんあり、どこまでやれるか興味があった。」とコメント。続けて、濱田は「森田さんが森田役をやんのかよ!」とオファー時にツッコミを入れたエピソードを披露すると会場からは笑いが。さらに、本作で過激なシーンにも挑戦した佐津川は「森田さんや濱田さんが出演するのでぜひ、参加したかった。」と語ると、濱田が「ムロ君の名前がないね」とのツッコミに会場からは再び笑いが。すると佐津川は慌てたように「ムロさんは面白いので・・・」という弁解に「分かっている、分かっている、俺の評価は!」と食い気味に反応するムロツヨシのリアクションに完全に会場中が楽しんでいる様子だった。さらにムロツヨシは森田、濱田の配役が決まっている段階でオファーを受けた時、「この役、森田さん、濱田さんがぜひムロさんにやってほしい!と言っているから前向きに台本を読んでください!」と言われたエピソードを披露し、現場では本当かどうか聞けなかったことを打ち明け、真意を二人に聞いてみると「俺は誰でもよかった。」と森田のまさかの返答に「バカじゃないの(笑)!口を慎め!」とのムロツヨシのツッコミに会場からはこの日一番の拍手と笑いが巻き起こった。

また、先月4月25日にイタリア・ウディネで開催された第18回ウディネ・ファーイースト映画祭で行われたワールドプレミアや作品の反響などの質問に及ぶと森田は「すごかった、とにかく予想外のところで笑ってくれた」と海外でも通用する本作に手ごたえを掴んだ様子だった。一方でムロツヨシは今回、ウディネ映画祭に参加できなかったことを悔いる一方で、「めっちゃ、受けていたよ!」と現地に行っていた大根仁監督からの褒めてもらったエピソードを披露し、「(大根監督は)普段は絶対に褒めないのに・・・」と嬉しそうに語っていた。

さらに今回、作品の前半と後半で別物の映画のようなギャップが特徴の一つという事で撮影中の共演者や監督のギャップについて話が及ぶと吉田監督はウディネ映画祭に森田と同行した際に、当初はストイックなイメージを持っていた森田が映画祭の物販でTシャツやマグカップを購入している姿に「可愛い!」と思ったギャップ萌えの話や、撮影中に森田が佐津川を羽交い絞めにしたシーンがあった際に予想外に転んでしまいカットがかかると、それまで怖い表情をしていた森田が「大丈夫?」と声を掛けてくれた森田のやさしさがにじみ出たエピソードを暴露した。さらに濱田の「ムロ君は(舞台挨拶など)場数踏んでいるはずなのに今、めっちゃ汗だく」などのギャップ話で出演者達は大いに会場を盛り上げていた。

最後に、森田が「このタイミングで『ヒメアノ〜ル』という作品で森田という役ができてよかったです。自信をもって観てもらえると思うので最後まで覚悟してみてください。」と語りかけると大きな拍手が。さらに最後のフォトコールの掛け声とともに映画タイトルに関する小ネタの一つである「アノール=トカゲ」にちなみ、5000匹のトカゲを模様した紙テープが会場に降り注ぐと、会場からは大きな歓声と拍手が鳴り響くほど盛り上がりを見せたジャパンプレミアとなった。