映画『殿、利息でござる!』は“平成の司馬遼太郎”の呼び声高い磯田道史氏の近著『無私の日本人』(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を、今最も注目を集める中村義洋監督が完全映画化。今から250年前の江戸時代、実在した人々の奇跡と感動の歴史秘話を、豪華キャストでユーモアたっぷりに描いた、痛快歴史エンターテインメント超大作です。 この度、5月14日(土)の全国公開を前に、主演の阿部サダヲ、さらに原作となる『無私の日本人』の著者・磯田道史、中村義洋監督を交えての地元・宮城県黒川郡大和町にて凱旋舞台挨拶を実施いたしました!

『殿、利息でござる!』ご当地凱旋上映舞台挨拶 概要 【日時】4月30日(土)
【場所】大和町まほろばホール
【登壇者】阿部サダヲ、磯田道史、中村義洋監督

いよいよご当地・宮城県での公開を1週間後に控え、本作の舞台となった宮城県黒川郡大和町にて、一足早い有料上映会を実施。700 人収容の地元のホールにて2回実施した上映会は満席となり、いち早く本作を観たいと集まった、地元の方たちに向け、阿部サダヲ・磯田道史・中村義洋監督が舞台挨拶を実施いたしました。 上映後に行われた舞台挨拶では、拍手が鳴りやまない中、主演の阿部が「地元・大和町での舞台挨拶本当に嬉しいです」と挨拶。あさらに磯田道史が「僕はどうしてもここの舞台挨拶に来たかった、今日は本当にありがとうございます」、最後に中村義洋監督が「2年前にこの町で脚本を書きだしたのがはじまり。お客様が朗らかな顔で本当に安心しています」と続きました。 MCから「実在した穀田屋十三郎を演じた感想は」と聞かれた阿部は、「最初はこんなにかっこいい男がいるとは信じられなかった。でも十三郎さんが町を救って、いま皆さんとこうやってホールで出会え、目を合わせたりそらされたりしながら(笑)、本当にこの役に出会えてよかった!」と満席の場内の熱気を感じながら答えました。ついで磯田が「この作品を私に書かせたのはこの町の皆さん。私が「武士の家計簿」を書いた頃に、この町の方からメールをいただき、元となった國恩記を読み、私は号泣しました!」と熱く語ると、中村監督は「初めて聞いたときにやるしかないと思った。やらない方がおかしい!」と応酬。満員の観客を沸かせました。 1 回目の上映会では上映後ともあり、観客からの質疑応答をサプライズで実施。

「実在の役を演じるにあたり、大和町やゆかりの土地を歩いたりしたのか?」と聞かれた阿部は、「スケジュールの都合でクランクインする前は来られなかったのですが、先日、穀田屋さん(阿部演じる主人公・穀田屋十三郎の子孫が今もその地で酒屋を営んでいる)に伺い、代々守られてきた十三郎さんの木彫りの人形を拝見したとき、自分に似ていて驚いた(笑)。また、代々一族でつつしんできた掟を、映画化することで破っていいのかなと思いましたが、この町のためになるならばと言っていただき、本当に嬉しかった。」と答えました。この言葉を受けて磯田は「僕も書くかどうか悩んだが、町を救った9人の男たちは、町をよくするために努力したのだから、きっと喜ぶだろう!」と続けました。

また舞台挨拶の最後には大和町長・浅野元(あさのはじむ)、大和町のご当地キャラ・アサヒナサブローとアサヒナ十三郎も登壇し、花束贈呈を行いました。地元を盛り上げる熱い舞台挨拶となりました。