アルバム「Back to Black」が全世界1200万枚のセールスを記録し、シングル「Rehab」が08年のグラミー賞で5部門受賞を成し遂げ、世界中を熱狂させるも、27歳の若さで突然この世を去った、稀代の歌姫エイミー・ワインハウス。今年の7月23日で没後5年を迎える彼女のドキュメンタリー映画『AMY エイミー』が、7月16日(土)より角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ新宿他にて全国公開する事となりました!
本作は、本年度のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞し、今現在も英国アカデミー賞、グラミー賞最優秀音楽映画賞など、世界の映画祭で30冠以上を獲得、ドキュメンタリー映画としては異例の全世界興行収入約28億円となる大ヒットを記録!映画には、ブルーノ・マーズや数々のアーティストをプロデュースしているマーク・ロンソン、レディー・ガガとの共演が記憶に新しい大御所シンガー、トニー・ベネット等が出演!華々しいスポットライトを浴びる一方、普通の女の子として、大切な恋人や家族と過ごす可愛らしい姿、世界が熱狂した彼女の、これまでメディアに見せる事の無かった、誰も知らない姿がここにあります!
この度、本作の公開を記念して、映画の字幕監修を担当し、ラジオ番組でも活躍中のピーター・バラカンさん、エイミーのファンでありイギリス生活経験もあるラジオDJレイチェル・チャンさんにてトークイベントを開催いたしました!トークショーには開場と共に、エイミーのファン、ピーターさんとレイチェルさんのお話を心待ちにしていたお客様が続々と押し寄せ、開始30分前で既に満席に!立ち見が出る程の盛況ぶりをみせました!お二人には、エイミー・ワインハウスについての魅力や、楽曲の紹介を交え、一足先に御覧になったお二人に映画の見どころを語っていただきました!

【日時】4月15日(金)トークショー19:20〜20:00
【場所】タワーレコード渋谷店(渋谷区神南1-22-14 4Fイベントスペース)
【登壇者】ピーター・バラカン(ブロードキャスター)、レイチェル・チャン(ラジオDJ)

字幕監修をしたピーター・バラカンさんは、今回の監修に至った経緯について、「僕が映画の字幕を監修するのは今回で3回目なんです。今回の映画の字幕は、翻訳の石田泰子さんが大部分を担当されているんですが、イギリス映画でスラングが出てくると、やはりイギリス人にしか本来の意味や意図がわからない部分があるんですよね。僕はその分かりづらい点を部分的に確認する作業を担当しました」と説明。次に、海外版の予告編を一般の皆さんにお披露目。予告編が終わると、ピーターさんは「最近は音楽ドキュメンタリーの劇場上映が特に多いと思いますが、『AMY エイミー』はその中でも本当によくできた映画だと思います。特に、音楽関係のドキュメンタリーとして傑作です。僕は4回見ました。」と、作品を絶賛。レイチェル・チャンさんから映画を見て感じたことは?と聞かれると、「彼女(エイミー・ワインハウス)の人生は、シェイクスピアの悲劇のように、とてもドラマチックだと感じました。いろんなことが凝縮されているんです。」と作品の魅力を語りました。エイミーの住んでいた場所についての話では、レイチェルさんがエイミーの住んでいた近くの最寄駅に住んでいたことを明かし、ピーターさん自身も、エイミーが住んでいたノースロンドンに10年近く住んでいた事が判明。「エイミーが家を出てルームシェアを始めたノースロンドンのカムデンという場所は、音楽の街で、エイミーはそこで、沢山の音楽に触れて様々な影響を受けるんですが、ロンドンは世界で最も家賃の高い場所で、若者が自立した生活を送るのに非常に難しい街。その中で、エイミーは家を出て、友達とルームシェア始めた。そこから本格的に音楽を始めた」というエピソードを紹介。
トークショーでは、お二人の好きなエイミーの楽曲も紹介。レイチェルさんは「Back To Black」を選び、「Blackという言葉がいろんな意味に捉えられる様に感じます。歌詞の中に、“何百回も自分が心の中で死んでいる”、“渇ききるほど何回も泣きつくしている”とあるんですが、彼女の瞳を本作で観てみると、涙を流さず心で泣いてきたんだろうということがわかるんですね。小さい頃からいろんな事を経験して、積み重ねてきたからこそ、こんなストレートに歌詞を書けるんだなと、改めて思いました。」と語った。
ピーターさんは印象的な曲として「Rehab」を選び、「当時友人に勧められて聞いたら吹っ飛びました!とんでもないレコードだと思いましたよ。」と楽曲を絶賛。その理由として、ピーターさんはエイミー自身が影響を受けたという“ダイナ・ワシントン”の楽曲や、“ドニー・ハサウェイ”の楽曲を会場で流した。その楽曲はエイミーが本当に好きなアーティストの楽曲なんだということを、会場にいたお客さんも曲を聴きながら納得の様子。
最後に、お二人のお気に入りのシーンについて聞くと、レイチェルさんは、自身が好きなシーンについて、後半の精神的にも体力的にもボロボロな状態のエイミーが音楽プロデューサーのサラーム・レミに伝言を残すシーンを挙げ、「最後まで歌い続けたいというメッセージがにじみ出ている」と熱く語った。
ピーターさんの好きなシーンを聞くと、「一言で言うのは難しいですね。僕は4回見ているんですけど、最後大きなスクリーンでちゃんとした音響で見たときに、全然違う映画に見えてずっと最初から最後まで釘づけになっていました。」と魅力を語りました。

 7月16日(土)
角川シネマ新宿、角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷他 全国ロードショー