この度、映画『CONFLICT(コンフリクト)〜最大の抗争〜』の完成披露記者会見がグランドハイアット東京にて開催され、小沢仁志、本宮泰風、中野英雄、堀田茜、赤井英和、的場浩司、藤原健一監督が登壇。また、この度本作に出演の本宮泰風と夫婦そろっての初露出として、タレントの松本明子がMCを務めた。
記者会見開始前に、司会の松本より、昨日の14日に起こった熊本県の震災に対して、製作を手がけたオールイン エンタテインメントより被害にあわれた方のお力になりたいという思いから、日本赤十字社を通じて集まった方々に義援金を募った。

少々堅い司会の挨拶で始まった今回の記者会見は、主演の小沢が第一声に、「司会がつまらん」と松本に一喝。「すみません」と冗談交じりに謝る松本を通して会場の緊張を解きつつ、「これだけの面子が集まるというのは最初で最後になると思うので、一人でも多くの方に見てもらいたいです」と作品への真剣な思いを語った。続けて、松本に本作の感想をふられた本宮は、「ヒロインの堀田さんと絡むシーンが多かったんですけれど、小沢さんの顔が怖すぎて芝居ができなかったと相談を受けた」と小沢を責めると、小沢は「作品の中で、俺は(なかなか暴れられず)“おしん”みたいに耐えていたのに、お前ら(本宮と堀田)イチャイチャしやがって」と反撃。本作でヒロインとの絡みの多い役を演じた本宮に対しての嫉妬の念を告白した。また、任侠映画界のオールスターに囲まれながらの芝居で、不安の気持ちを語った元木に対して、小沢が「巨人の選手時代に5万5千の観衆を前にチャンスを打てなかったお前に比べたら、大したことないだろ」と一喝すると、「こっちのほうが迫力ありますよ」と現役当時の心情と比べても大きい本作へのプレッシャーを語った。

本作への出演はオーディションを通しての抜擢だったというヒロイン役の堀田茜は、「本作を見て、迫力にものすごく衝撃を受けました。親子愛だったり、男の泥臭い友情だったりと、色んな側面で楽しめる作品だと思います。任侠映画は男性のイメージがあるけれど、本作は女性にも見てほしいと心から思っています」と素直な感想を述べると、それに感心した松本とは裏腹に、「お前はトークを磨けよ」と小沢から愛のムチを打たれた。
マスコミからの質疑応答では、途中から小沢自らがマスコミを逆指名するという異例の事態が発生。さらに、指名したカメラマンに代わり、マイクを手に取り「あなたは本物のヤクザですか」と質問を投げかけたのが、本作にも出演の諸星和己だったというサプライズも起こった。
2時間43分という大作を完成させた今の心情を聞かれた藤原監督は、「こんなに主演をやっている方々が出演する作品を撮るのは最初で最後かなと思いながら現場も緊張してやったんですけれど、人間ドラマとしていい作品になったのは、主演として小沢さんが引っ張っていってくれたからだと思っています」と感慨深く小沢に感謝の気持ちを述べ、「任侠映画なんですけれど、裏に”家族”というテーマを自分の中で作っていて、アクションとしてももちろんですが、人間ドラマとして見応えのある作品となっています。2時間43分と長いですけれど、どんどん良い役者が出てきて一気に観られる作品だと思います」と本作への手応えを語った。
最後に小沢が「二度とこの面子が同じスクリーンに映ることはないと思います。みんなイカしてます」と本作への特別な思いに念を押した。こうして小沢がトークを先導し、暴走しかける小沢をお馴染みのキャストが抑制するという、日頃からの仲の良さを感じさせる和気藹々とした完成披露記者会見となった。