アメリカで放送されるや否や視聴者数は「24」超えの1765万人、放送時のツイートは330万、YouTubeの動画再生は1000万回以上と、常識を打ち破り続ける社会現象ドラマ『Empire/エンパイア 成功の代償』(4月13日レンタル開始)のレンタル開始イベントが都内で行われた。音楽業界の裏側を舞台に、華麗なる一族の相続を巡る熾烈な争いをスキャンダラスに描いている本作に因み、日本音楽界を牽引しつづけている「小室ファミリー」の小室哲哉(57)、TRFよりDJ KOO(54)をゲストに招き、本作の魅力について語った。

MCから本作を見た感想を聞かれると、小室は『自分が音楽業界にいる人間なので、まさに音楽業界の裏側だなと思いました。そこに、プライベートだったりとかファミリーで協力し合って上を目指して行ったりと。色んな人間模様を描かれながらもブレない芯がある。あと、どんな揉め事があっても最後には音楽で解決するところなんかはやっぱり同じ業界人として共感出来ましたね。う〜ん、分かる分かると思うシーンが多かった、音楽のパワーが伝わってくる。』と、同じ音楽業界人として熱く語り、DJ KOOは『第一話の初っ端から衝撃的で、歌に対する野望のようなものを感じた。そしてストーリーの展開が速くて、まるでジェットコースターみたいだった。僕より展開早いと思います。』と答えた。 リアルに感じられたシーンについて問われると、小室は『歌手も演奏者も“やってるフリ”ではなくて、実際に歌手としても歌っているし、楽器も演奏しているからそういう意味ではリアルですよね。ルシウスがピアノやギターを弾いているところとか。全員が音楽家だというのが伝わってきた、少しでも手を抜いたりしてもバレちゃうんだよね。ほんとに音楽業界で生き抜く厳しさというのを知っちゃっているからね僕は。そして、出てくるキャラクターがみんな個性的だよね、いい面の悪い面もあったり。』と長年音楽プロデューサーとして活躍してきた経験から解説し、 一方でDJ KOOは『本作でも出てくるんですが、やんちゃしたのがキッカケになって逆にチケットが売れたり話題が先行して前に出ていくところは凄いリアル。あと、取り入れる為に接待をしたりビジネス的な事も必要ですよね。』と答えた。また、本作の「ルシウスファミリー」ならぬ日本音楽界を代表する「小室ファミリー」の秘話を問われると、小室は『TRF結成時の23年前にSUMやCHIHARUたちダンスメンバーを加入させる為に3,4回くらいは、ルシウスみたいにおもてなしや食事に誘った。ETSUを口説くのが大変だったんですよ。最初はセッションダンサーみたいな感じで、一回いくらみたいな単発でいつ辞めてもいい約束だったが、あるタイミングからギターソロパートでダンスを披露する形になった。』と答えた。DJ KOOは『僕、食事に誘われていないですよ!』と答えつつ、『DJは最初2人いたんだけど、僕の方が早く連絡したから僕が選ばれた。』と答えると、小室が『あの頃はまだDJという存在が浸透していなかったけど、いずれ流行るだろうとは思っていた。形として中央にDJが居てほしかった。当時として最先端だったんじゃないかな。』と説明し、意外な経緯に会場が驚く場面も。

イベント中盤には、「小室ファミリー」以外にも「Empireファミリー」に入るべく、DJ KOOがDJ風宣伝コメントを披露する事に。一時ハウリングしてしまうハプニングもあったが、「OK!見たら止まらない!小室さんも大好きな「Empire」!日本上陸!」とお馴染みの“EZ DO DANCE!”風にカッコよくコメントしたDJ KOOに対し、小室は「95点くらいかな!まぁよく審査員になった時は、大体95点を最低点にしているけどね。」との判定に会場からは笑いと拍手が起きた。最後に新年度を迎えた意気込みとして、『プロデューサーとして新しい形のヒット曲を生み出す』『友達を作る!』と小室とDJ KOOは答えた。

 報道陣から『右足の骨折は大丈夫ですか?』について質問されると、小室は『元気ですよ、まだ回復具合としては1/3くらいかな』と答えマスコミを驚かせた。最後に、小室は『リアリティTVの何倍ものアップグレードしたクオリティで描かれた音楽業界の裏と表、あらゆるものを見せてくれる音楽ドラマ。日本じゃ作れない規模の大きさがいいですね!』、DJ KOOは『色々な人間模様と、ジェットコースターの様な早い展開から目が離せない。日本でも社会現象を起こすと思う!』としっかりと本作をアピールし、イベントは終了した。

発売:20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン