映画史に残る名作として知られる「シェーン」が本日、4 月 9 日(土)より丸ノ内 TOEI②他にてデジタルリマスター版として全国での公開がスタート致しました!初日は公開を記念しまして本邦初公開となる「シェーン」オーディオコメンタリー【字幕版】の一部が公開され、西部劇ファンの第一人者集団:ウエスタンユニオンによる熱いトークイベントも開催!来場者全員には、「シェーン デジタルリマスター版」の B2 ポスターがプレゼントされ、マニア垂涎のイベントとあって朝から劇場前には開場を待つファンが列を作っていました。本邦初公開となったオーディオコメンタリーは、2000 年にアメリカ版 DVD 用に収録されていたもので、今回、日本でのプロモーションでの使用が初めて許諾されたもの。

撮影当時、現場で手伝いをしていたジョージ・スティーヴンス監督の息子である、ジョージ・スティーヴンス・Jr.と、本作のアシスタントプロデューサーを務めていたイヴァン・モファットが、全編にわたって撮影秘話を明かすという貴重なもの。中でも、【シェーンが、銃の撃ち方をジョーイ少年に教える】ストーリー上、重要なシーンのオーディオコメンタリー映像が公開された。この映像は、本国アメリカの DVD の特典映像として付いているもので熱狂的なファンの間では映像自体の存在は知られているが訳が付いてない為、訳が付いたものが出るのを心待ちにしていたファンも数多い。以下、「シェーン」のファン代表としてウエスタンユニオンのトークイベントの様子をご報告させて頂きます。

スペシャルトークイベント 於:丸の内 TOEI②4月9日(土)10:30〜(上映後)
ゲスト:日本で最も熱い西部劇愛好家たち“ウエスタンユニオン”によるトークショー

ウエスタンユニオン・ワゴンマスター(リーダー)の原川順男氏によって 1953 年の『シェーン』公開当時の本作にまつわる逸話の紹介後、ウエスタンユニオンのメンバーであり、映画ジャーナリストの田中雄二氏、関川正利氏によるオーディオコメンタリーを見ながらのクロストークが行われた。コメンタリーでは、J・スティーヴンス Jr が当時の思い出や、監督の音に対するこだわりについて解説がされ、両氏も初めて『シェーン』を観た当時を熱く鮮明に語った。コメンタリーの【シェーンが、銃の撃ち方をジョーイ少年に教える】シーンを観て、本日もウエスタンハットにガンベルトというまさにシェーンスタイルの関川氏は「シェーンがジョーイに向けて言う最後のセリフが印象深い」、田中氏は他のシーンも挙げ「数々の印象に残るセリフもこの映画の魅力」と言う。そして、トークはラストシーンの解釈への議論「シェーンは死んでいるのか?」にも言及しつつ、はっきりと描かない監督の意図を踏まえ「観る人によって感じ方や解釈は自由である」と、その議論が話題になるということこそが名作映画と言われる所以ではないだろうか、と締めくくられた。