この度、5月14日(土)の全国公開を前に、遂に東京での完成披露試写会が実施され、主演の阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子ら総勢10名の豪華キャスト陣と、中村義洋監督が登壇!舞台挨拶前には、キャストらによる“銭集め”セレモニーも行われ、銀座の街を賑わせました!

殿に大金を貸し付け、利息を巻き上げるという奇想天外な発想で、「庶民がお金を貯めた」という実話に基づいた本作にちなんで行われた“銭集め”セレモニー。司会の呼び込みにより、阿部サダヲをはじめ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、きたろう、千葉雄大、橋本一郎、中本賢、西村雅彦、そして中村義洋監督がサプライズで登壇すると、銀座の街は大興奮!セレモニーには200人を超える観客が集結し、大歓声と拍手が鳴り響きました!
重い年貢に苦しむ町を救うため、奇想天外なアイデアを実行しようとする主人公・穀田屋十三郎(こくだや じゅうざぶろう)を演じた阿部は、予想を超える観客と大勢のマスコミに驚いた様子を見せつつ、本日のセレモニーを皮切りに、全国での”銭集め”活動を行う旨を発表。スピーカーを片手に「これから、映画公開日の5月14日まで、全国の銭集めをいたします。「殿、利息でござる!」銭集めプロジェクト、スタートします!」と高らかに宣言しました。今回集まったお金は、映画に登場する庶民の奮闘を記録した古文書の保存に役立てることが説明されると、阿部はさらに「中にはお札でご参加くださる方もいらっしゃるかもしれませんが、我々はそんな大金はつつしませて頂きます。どうぞ皆さま、小銭で、5円玉でご参加ください!」と付け加え、悲願を達成しながらも、自らと、その仲間内に「つつしみの掟」というルールを課し、自慢など一切の公言を控えた十三郎の”つつしみの心”を感じさせる言葉で語り、「皆様との【ご縁】を大切に、公開まで【5円(ご縁)】を集めてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします!」と締めくくりました。

セレモニー後に行われた舞台挨拶では、上映前の熱気漂う満席の会場に、全員そろって”銭色(金)”ネクタイ(竹内さんはドールドのアクセサリー)を着用し登壇。「今日は東京の方々に初めて映画をご覧いただけるとの事で、とても嬉しく、興奮しています!ただ、会場に千葉さんの名前のプラカードを沢山持っている方がいて、なんだか少し緊張してきました(笑)」と阿部が挨拶すると、町一番の(自称)キレ者である茶師・菅原屋篤平治(すがわらや とくへいじ)を演じた瑛太は「素晴らしい作品ができました。今日はぜひ楽しんでいただき、どんどん周りの方に伝えていってください!」と本作を強くアピール!続いて、十三郎の弟で、吉岡宿一の大店・造り酒屋の浅野屋の主・浅野屋甚内(あさのや じんない)を演じた妻夫木は「家族で観れる映画って最近中々少なくなっている中で、中村監督がしっかり作ってくれたなって感じる、想いの詰まった映画」と、また、十三郎が密かに恋する、皆に愛される飯屋のおかみ・ときを演じた竹内結子は「本当に心から温かい気持ちになれる作品」と、それぞれ本作の魅力について語りました。一方、十三郎らとともに、銭集めをした仲間たちを演じた寺脇、橋本、中本、西村らも、思い思いに今日を迎えた喜びを語る中、きたろうだけは「竹内結子さんのセクシーな衣装しか今日は観てないです。」と笑いを誘いつつ、「これだけキャラクターの違う人物を、監督は良く集めたなといった感じ。人間の種類が分かるような映画だと思います。まあ私はどの人間よりも私が良いですけど。」と、独特の“きたろう節”で監督を称賛しました。さらに、ひと際黄色い歓声があがる中、町をまとめる大肝煎(おおきもいり)・千坂仲内(ちさか ちゅうない)を演じた千葉は、「こんなに豪華なキャストの皆さんと一緒に舞台に立てることを本当に誇りに思います」と笑顔でコメントしました。

殿に貸し付ける為、十三郎らが千両(現在の価値で約3億円)もの大金を集めたエピソードに触れ、司会から「もしも千両あったら、何に使うか?」との質問が飛ぶと、阿部は「本当に素晴らしい監督と、キャストの皆さんとこの映画を作れたのが、とても楽しかったので、また同じメンバーで映画を作りたいなと思ってます。」と即答。ここでも十三郎の人の良さを感じさせる阿部のコメントに、「本当?この後、言いづらいよー(笑)」ときたろうにいじられる場面もあり、場内は笑いに包まれました。
その他、「映画「殿、利息でござる!」の鑑賞券を3億円分買って、皆さんにお配りしたい」(瑛太)、「映画館を作って、「殿、利息でござる!」の専用劇場とか作りたいですね。そうして本作を盛り上げられれば嬉しい!」(妻夫木)、「1千万だけ宝くじを買って、当たったら残りの2億9千万円と合わせて、本作に投資したい!」(竹内)と本作のための使い道が語られる一方、「真面目な話ですが、寄付したいです。ちょこっとだけは自分でももらいたいですが(笑)」(寺脇)、「賭け事で20億円にして、難民の方々を助けるために全部使いたいですね」(きたろう)、「撮影中、先輩方にご飯を何度もご馳走になったので、「今日は僕が払います」と恩返ししたい」(千葉)、「家具をお金で作って、堪能した後で中村監督にあげます。そのお金で作った映画に出してください!」(橋本)、「実際に持ったことないので、とりあえず持って逃げて、ゆっくり考えたいなあ。」(中本)、「1億円を舞台となった大和町に、1億円を東日本放送さんに、1億円を松竹さんにお渡ししたい。」(西村)と、続々と個性豊かな活用方法が語られる中、中村監督は「やっぱり映画作りに使いたいです。1億円を撮影スタジオ作りに、1億円を新たな映画作りに。そうしながら、もう1億円の使い道をゆったり考えたいですね」と、映画愛に満ちた言葉で締めくくりました。

最後の挨拶として阿部は、「皆の力で1つのことを成し遂げた、というシンプルだけども笑えて感動できる物語です。皆さんの心にどこか通じてもらえる、良い意味で皆さんの想像を裏切ってくれる映画だと思います」と、公開を楽しみに待つ人に向け、力強くコメント。続く、中村監督も「時代劇です。誰も刀を抜かず、誰がお金を出す、出さないいうだけの話なのですが、それでも本当にカッコいい男たちの、面白い物語ですので、ご期待下さい。」と述べつつ、「これだけ伝えたいことがある脚本と出会えて、それをこんなに素晴らしいキャストの方々と映画つくりが出来て、自分にとってこんなにやりたいことができたことはこれまでなかったなと思っています」と感無量の様子で語り、登壇者全員が客席に向かって一礼をしつつ、大きな拍手に包まれながら舞台挨拶を終えました。