『あまちゃん』の井上剛監督最新作『LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版』(配給:トランスフォーマー)が、ついに 1 月 23 日よりシアター・イメージフォーラムにて公開いたしました。
映画公開を記念しシアター・イメージフォーラムで行われた舞台挨拶には、主演の石井杏奈(E-girls)をはじめ、渡辺大知(黒猫チェルシー)、柾木玲弥、前田航基、井上剛監督が登壇!

本作は、震災の影響でバラバラになった同級生たちが 4 年ぶりに再会し、福島の立ち入り制限区域内の母校に埋めたタイムカプセルを掘り起こしに行くロードムービー。昨年 3 月に NHK にて全国放送された特集ドラマ『LIVE!LOVE!SING!生きて愛して歌うこと』に 26 分を追加し、兵庫、福島の県域において限定的に放映されたものの再編集バージョンです。石井は「劇場公開ができることになり、沢山の方にこの作品を観ていただけることが嬉しいです」と公開初日を迎えた喜びを語り、「この作品には、心にしみた言葉が沢山出てくるので、是非言葉に注目してほしいなと思います。」とコメント。また、神戸の高校に勤める教師を演じた、自身も神戸出身の渡辺は、「撮影中から、この映画は絶対に劇場公開したいという想いで作っていました。昨年放映したドラマ版では見せきれなかったところが、映画版ではたくさんはいっているので是非楽しんでください。」と出演の想いを明かしました。
一方、「出演者と一緒になって(映画を)体感していただけたら嬉しいなと思います。」と語る井上監督は、撮影当時の様子を思い出しながら、フレッシュな若手キャストについて「(撮影の)難しい部分を、それぞれ乗り越えて表現を獲得していました。本当に若い才能だと思います。」
とコメント。場内は大歓声に包まれました。

【日程】1/23(土)
【会場】シアター・イメージフォーラム
【登壇者】石井杏奈(E-girls)、渡辺大知(黒猫チェルシー)、柾木玲弥、前田航基、井上剛監督

■石井杏奈[福島で被災し神戸で避難生活を送る女子高生・水島朝海役]
(冒頭挨拶)
劇場公開ができることになり、沢山の方にこの作品を観ていただけることが嬉しいです。ドラマ版とは違うので、是非沢山の方に見て頂きたいです。
(本作で注目してほしいところ)
この作品の中にたくさんの言葉が出てきます。自分でその言葉と触れ合って、心にすごくしみた言葉たちです。是非そんな言葉に注目してほしいなと思います。あと、私自身が学生で、こういう現実を知らずにずっといたので、今の福島や神戸と面と向かって向き合うことができた作品です。多くの人にこういう想いになってほしいなと思います。観た後に沢山の方に紹介してほしいなと思います。

■渡辺大知[朝海が通う高校の教師・岡里清春役]
(これから観る人にむけて)
この作品には朝海と清春という、福島と神戸でそれぞれ育った二人が出てきます。本作ではその二人のすれ違いみたいなものが描かれているんですが、そこからどう寄り添っていくのか、というところを観てほしいと思います。人と人は、100%の理解をしえなくても、お互いのことを考えたり、想ったりするっていうことで寄り添っていけるって思います。そういったことが伝わる映画になっていると思います。今回は、キャスト・スタッフ全員で、どんなものになるか分からない、得体のしれないものに向かっていって、もがきながら作った作品です。その姿とか、景色とか、観てもらえたらなと思います。

■征木玲弥[朝海の同級生・勝役]
(これから観る人に向けて)
本日はありがとうございます。福島や神戸に行って、本当の場所に行って、本当の景色を撮ってきた作品です。素直に景色をみて、素直な言葉が出てしまっていると思います。台本通りでもあり、台本とは全然違う部分もあります。その場その場のリアルな言葉が出ていました。…僕はぜんぜん無口な役だったんですけど(笑)

■前田航基[朝海の同級生・本気(マジ)役]
(これから観る人に向けて)
ドラマ版が 1 年前くらいに放映されていて、ドラマを観た方も今回が初めての方もいらっしゃると思うんですけど、ドラマ版からただ上映時間が伸びただけでなくて、内容もすごく深くなり、テレビでは映せなかったところもあるので、そこを楽しんでください。
この映画を観ると、僕たち学生が明るく見えると思います。ですが、僕たちは、本当に、現地の方たちの生きる力、もっているパワーに支えられました。みなさんすごく明るく接してくださって。でもその笑顔に隠された涙を、皆さんが抱えられてることを、映画が進む中で理解していただけるのかなと思います。

■井上剛監督
(初日を迎えて)
これから 100 分観て頂きますが、彼ら(出演者)が、人のいなくなった街でどんなにもがいたかということも一緒になって体感していただけたら嬉しいなと思います。観終わった後に、この街に出て、いろんなことを感じられると思うんですけど、そういったことを、それぞれ胸に感じていただけたらいいなと思います。
(これから観る方に向けて)
撮影したのは 2 年前です。皆すごく熱演していたよね。前田君、「こんな芝居できない…」って言ってたよね(笑)そういった難しい部分を、それぞれ乗り越えて表現を獲得していってました。本当に若い才能だと思います。その点を楽しんでいただけたら嬉しいです。あとは、みなさんそれぞれに楽しんでいただけたらと思います。