森田監督のデビュー作『の・ようなもの』の 35 年後が描かれた本作。劇中でも松山演じる志ん田が落語を披露した東京・有馬湯にて行われた。

登壇した松山は、「あけましておめでとうございます。今年1発目のイベントですから気合いをいれていきたいと思います!」と威勢よく挨拶。伊藤が「松山くんが若干太ってくれたんで違和感なく隣にいることができます。」と続くと、スペシャルゲストの三遊亭小遊三は「通りがかりの者でございます。(松山の)この貫禄!これは大ヒット間違いなしでしょう」と太鼓判。

銭湯寄席を実際に行った時のことを松山は、「撮影は一昨年ですから、とても懐かしいです。『初天神』という話を今日と同じようにお客様の前で最初から最後までやらせていただきました。他では決して経験できないだろうなという貴重な経験でした。」としみじみ振り返った。杉山監督は、ロケ地に有馬湯を選んだいきさつについて「前作でも(外での)青空寄席をやったんだけど、今回は下町が舞台の映画だったから、銭湯がいいなと思ったんです。」と語った。

松山は「僕は落語がものすごく大好きなんですけど、聞くのとやるのは全然違う!難しかったですね。」というと小遊三師匠は「見事なステージだった」と言い、伊藤は「なんでもないようにやっていたじゃないか!」司会で落語指導をしていた志ん丸も「寄席の世界にへえらないでくださいね。仕事がなくなるから」と褒めつつも松山をいじり会場の笑いを誘った。
すると満を持して、前作『の・ようなもの』と今作に続けて出演をしている内海桂子師匠が登場!
共演シーンについて松山は「(桂子師匠は)やっぱり一言一言が重いんで、受け止めきれないんですよ!(笑)」といい、それを受け「こういういい男は芸事が難しいのよ。笑えないでしょ、こういう顔では」と繰り返し、「お客さんの前でやったの??」と言うとすかさず、杉山監督が「師匠もそこにいたじゃないですか!」とつっこみ、一同爆笑。

そして、小遊三師匠から松山へ「この熊手でお客さんをかき集めて、お金をかき集めて。そうすると落語のほうにもお客さんが来てくれますので、大成功をお祈りしています。」と縁起物の熊手がプレゼントされた。
松山は最後に「映画だけでなく、落語の世界もこの映画がきっかけで沢山人がきてくれたらと思います。ぜひ観に来てください。」とメッセージを送った。