第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美(『屍鬼』「十二国記」シリーズなど)の小説『残穢』(ざんえ)を、ミステリーの名手・中村義洋監督(『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』)が映画化する『残穢【ざんえ】 —住んではいけない部屋—』が、松竹配給にて2016年1月30日(土)に全国公開いたします。

本作公開を記念し、昨日12月17日に大阪・なんばパークスにて、主演の竹内結子さん、橋本愛さん、中村義洋監督にご登壇いただき、スペシャルトークライブを開催いたしました。

『残穢【ざんえ】−住んではいけない部屋−』大阪キャンペーン
◆日時:12月17日(木)18:30〜19:00
◆会場:なんばパークス 2Fキャニオンコート特設ステージ
◆登壇者:竹内結子、橋本愛、中村義洋監督

気温2度の極寒の中で、700人のお客さんがイベントに集まりました。
竹内さんと橋本さん2人が登場すると女性からの歓声が沸き起こり、「結ちゃん!」とあちらこちらから声がかかると、竹内さんが丁寧に手を振り応えていました。
トークショーでは間近にせまったクリスマスの話にもなり、竹内さんが「幼い頃、私の家にサンタが来た時、プレゼントを巡って兄弟で喧嘩して以降、竹内家にサンタさんは来なくなりました」と思い出を語ると、会場内は爆笑に包まれました。
その後、中村監督が登場されてからは、監督と竹内さんの息の合った掛け合いで、橋本さんも笑顔でそれに応え、大盛況のイベントとなりました。

【トークショー内容】

MC:ようこそお越しくださいました!それでは、竹内結子さんお一言いただきましょう。

竹内さん:みなさん、今日はお越しくださいましてありがとうございます。今日はいつもより風が穏やかだそうで…
早くから整理券をお持ちいただいて並んでいただいている方もいらっしゃるそうで。
今日は皆さんで楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いします。

MC:そして、赤いマフラーがとてもよくお似合いです。橋本愛さんからもお一言いただきましょう。

橋本さん:初めまして橋本です。今日はよろしくお願いいたします!

MC:ちょうどクリスマスシーズンにこのなんばパークスにお越しいただいたんですけれど、
お二人は、小さい時のクリスマスの思い出や、サンタさんからもらって嬉しかった
プレゼントの思い出とか、覚えてらっしゃったらおしえていただいてよろしいでしょうか?

竹内さん:現実的で申し訳ないのですが、竹内家にはサンタが一度しか来たことが無いんです(笑)。
小学校5年生の頃に一度来たんですが、その後で箱の大きい小さいで兄妹大喧嘩になり、
ちょっとした修羅場だったんですね。以降サンタが登場することが無くなってしまいまして(笑)。
ただ、今は今で私がお手紙をいっぱい書いて啓蒙活動しています。「サンタはいるよ」と(笑)

MC:そうなんですね。今クリスマスプレゼントに欲しいものはありますか?

竹内さん:家電を買い替えようかな(笑)。まぁゆっくりできる時間をいただければな、とは思います。

MC:橋本さんはサンタさんとの思い出、ありますか?

橋本さん:1月12日が誕生日なので、プレゼントがいっしょくたにされてしまう、という…
クリスマスプレゼントというよりは、誕生日に合わせてもらってきたので、
あまりサンタさんに思い出が無いですね…(笑)。

MC:下手するとお年玉も一緒に渡されたりなんて…

橋本さん:さすがにそれは無かったです(笑)。

MC:大阪に何か思い出はおありでしょうか?

竹内さん:来年ですが大阪城にゆかりのある人物を演じさせていただきますので、
足しげく大阪に通うことになると思います。

MC:大阪で食べて印象に残ってるものはありますか?

竹内さん:串揚げにお好み焼きでしょう。あとは… いろんなもの食べてますね。
どこで食べてもおいしいという印象があります。あと、観覧車!
去年、こちらで舞台の公演できまして、その際共演者と一緒に観覧車に乗りました。
城と観覧車めぐりがレギュラーメニューになっていて、大阪に行っても名古屋に行っても、
お城と観覧車を楽しんでますね。道頓堀のところにも行きました。
その時は回っていなかったと思うのですが、前で「ばんざーい」の写真を撮りました。

橋本さん:美味しいたこ焼きを食べたのと、美味しいおでんを食べたこと、この二点ですね!

MC:ありがとうございます。さてここでもうひとかた、お呼びしたいと思います。
本日は本作を撮られました監督もお見えになっています。中村義洋監督でございます!

中村監督:寒いですね!

MC:ありがとうございます(笑)。監督にも、サンタさんにまつわる思い出をお伺いしましょうか。

中村監督:私は今、サンタ側ですので…ただ、サンタの格好はしていません。
赤い格好をするのは2月3日、節分ですね!

MC:鬼でしょうか。

中村監督:全身タイツを着ております(笑)

MC:豆投げられるんですね(笑)。さてここからは映画『残穢【ざんえ】−住んではいけない部屋−』について伺ってまいりましょう。会場の皆様は「残穢」という単語をご存じだったでしょうか?
やはりご存じない方が多いということで、この意味から教えていただいてよろしいでしょうか?

中村監督:ヒントとしては、この「穢」という字を「祟」とかにしなかったということですね。祟りだと、あるマンションに住んでいるとして、前の部屋の住人に何かあったのではないかと、直接怒りや念が襲ってくると思うんですね。ただ「穢れ」なので、静かに、問答無用に横にいられたり、後ろにいられたり、その人にくっついちゃったり。残っている場所を示していますね。

MC:そうなんですね。監督久しぶりのホラーということで、演出面でも凝られたんではないでしょうか?

中村監督:その工夫が自分で発見できたのが楽しかったですね。例えば「間」です。ホラーは「間」ですよ。
あと0.5秒見せないだけでこんなに怖くなるのか、とか、音楽の付け方であるだとか。
そういう工夫を凝らしていてとにかく楽しかったです。