日本中が涙したベストセラー実話エッセイ「はなちゃんのみそ汁」。余命わずかの母親が、まだ幼い娘に何を遺せるのか—みそ汁づくりを通して愛情と生きていく強さを伝えたストーリーを、広末涼子×滝藤賢一×赤松えみな×一青窈という幸せなアンサンブルで映画化。監督は、2013年キネマ旬報ベストテン日本映画第1位に輝いた『ペコロスの母に会いに行く』の脚本をつとめた、阿久根知昭。このたび映画の公開に先駆け、主演の広末涼子と共演の滝藤賢一、子役の赤松えみな、阿久根知昭監督が都内で行われたプレミア試写会に登壇しました。

『はなちゃんのみそ汁』プレミア試写会
■日程:12月8日(火) 18:30〜
■場所:浜離宮朝日ホール<小ホール> (中央区築地5-3-2 朝日新聞本社・新館2F)
■登壇者:広末涼子(35)、滝藤賢一(39)、赤松えみな(子役 5)、

ベストセラー「はなちゃんのみそ汁」が日本を代表する俳優陣で映画化され話題となっているだけあり、会場には多くのマスコミが駆け付けた。主人公・千恵を演じた広末は「平日のお忙しい時間に、わざわざ足を運んでいただきありがとうございます。きっとこの話をご存知の方も多く、ハンカチのご用意をしているかと思います。でも大丈夫です。この作品は悲しい映画ではありません。たくさん笑って、家族の絆やあたたかさや日常のありがたさ、健康の喜びを再確認してもらって、晴れやかな気持ちで帰路についてもらえると嬉しいなと思います。思いっきり笑って、映画を楽しんでください!」とにこやかに挨拶。千恵の夫・信吾を演じた滝藤からは「早く観ていただきたい。自信を持ってこんなに観てほしいと思う映画はありません。今日は楽しんでいってください!」と力強いコメントが飛び出た。阿久根監督も「悲しくしたくない、千恵さんが“こんな映画にしてくれてありがとう”と言ってくれるような映画にしたくて脚本を書きました。安武(信吾)さんから“千恵が望むような形になっていると思います”と言われたことがすごく嬉しく思っています。」と語り、安堵の表情を見せた。広末は先月ハワイにて開催された「第35回ハワイ国際映画祭」にて、これまでのキャリアを総括して評価された俳優に贈られる<キャリア功労賞>を受賞!過去には、日本人では渡辺謙や役所広司、海外ではサミュル・L・ジャクソンらがなど錚々たるメンバーが受賞しており、本作の演技がこれまでで最高だと評価された広末は、「私には100年早い。立派な恐れ多い賞をいただいて恐縮です。」と、日本人女優としての初受賞を謙虚に受け止めていた。また、同映画祭では本作のワールドプレミアが行われ、現地の反応を肌で感じたそう。「海外で自分が出演した作品を観てもらえることは貴重な体験でありがたいこと。本当にたくさんの方が声をあげて笑ってくださっていて、映画というものを通じて、言葉や国、文化は違っても笑いは万国共通なんだなと思うと、とても嬉しかったです。」と意気揚々と語った。先日、本作の舞台である福岡で行われた試写会でも、上映中に笑いが起きたよう。特に、滝藤が演じた信吾のユーモラスなキャラクターが評判だったようで、役作りについて「僕はやりたい放題、監督の演出通りにやらせていただいた。」と明かし、「僕のおもしろい芝居を広末さんがおもしろく受けて下さったんで、とても笑いと愛に溢れた映画になったと思う。」とキラーパスを出すと広末は「私はお笑い担当ではなかったので。」とツッコみ、映画さながらの仲睦まじさをみせ会場の笑いを誘った。どちらがおもしろかったかを譲り合っていると監督が「滝藤さんならおもしろくなるな〜と思って、色々演出させていただいた。」とその演技力を絶賛した。

ここで、娘・はな役を演じた子役の赤松が登場、広末と滝藤に手紙のプレゼントのサプライズが!赤松は「千恵ママ、信吾パパへ。撮影の時、眠いとか寒いとかいっぱいわがままいってごめんね。千恵ママは、はなのことをたくさん心配してくれたって聞いたよ。本当にありがとう。信吾パパは撮影の合間、携帯で動画みせてくれたね。楽しかったよ。はなはこないだ5歳になりました。家族みんなで久しぶりにおみそ汁を作って、信吾パパが“うまかー”って言ってくれて嬉しかった。今も毎日じゃないけど、おみそ汁作ってるよ。また、千恵ママと一緒にかつお節削ったり、おみそ汁作ったりしたいな。これからもよろしくね。はなより」と感謝の言葉を述べた。愛娘からの思わぬプレゼントに広末は「バックミュージックにやられてる感じ。」と目を潤ませた。滝藤も「嬉しいですね。現場ではこういったの聞かなかったので。」と涙を拭う姿を見せた。大変な撮影現場でも赤松の存在が力になったと広末がコメントしている最中、落ち着かないのか、もぞもぞ体を動かす赤松に会場からは笑いと「かわいい〜!!」の声が。そんな赤松を監督も「芝居か本気か分からない。」と絶賛した。

最後にキャストを代表して広末から「本当に安武さんファミリーのあたたかい絆と日常が描かれた優しい映画に仕上がったと思う。元気な彼女(赤松)とお空の千恵さんが守ってくれていた。たくさんの人に観ていただきたいです。」とメッセージが贈られた。

『はなちゃんのみそ汁』は12月19日(土)より、テアトル新宿&福岡県内先行公開、2016年1月9日(土)より全国拡大公開する。