声優の宮野真守が5日、TOHOシネマズ日本橋にて行われた映画『亜人 第1部−衝動−』大ヒット御礼舞台挨拶に小松未可子、福山潤らとともに出席した。

累計発行部数350万部超えを誇る大ヒットコミックの劇場アニメである本作。決して死なない新人類・亜人と、それを追う日本国政府。交通事故を機に亜人と認定され、全人類から狙われる事になった高校生・永井圭の逃亡劇を描く。

第2部より登場し、永井圭と行動を共にする新キャラクター・中野功を演じる福山だが「ご存知、中野攻役の……」とあいさつすると、すかさず宮野が「まだ出てへんやないかー!」とツッコミで会場は爆笑の渦に。本作の大ヒット報告に宮野と小松が「いえーい!」とハイタッチして喜ぶなか、福山は「おいおい、最後のエンドドロップにちょこっと出てるし」と意地をはり、和気あいあいとした雰囲気をみせた。

本作はプレスコと呼ばれる、声優が先に声を入れてからアニメーション画を当てていく収録方法で制作。「プレスコだからシーンを想像しながら演じなきゃ行けないので、ほんとに大変でした」という宮野は「亜人の声を出すシーンは気合いを入れましたね。この世のものとは思えないような声を出したくて、ヴワーっと出したら声が枯れてしまって…。そのあと収録が出来なかったりでご迷惑をかけましたが、それくらい全身全霊を込めて作りました」と自信をにじませた。

また、収録中「死ぬかと思った」と話す福山は「中野功が呼吸出来ない状況だったので、何十秒間かずっと息を吸わないままやってたシーンがあって。ほんとに血圧や心拍数がひどいことになり『やっと(シーンが)終わってくれた』っていう思いはありましたね」と過酷な撮影を振り返った。

一方、下村泉約の小松は「宮野さんは喉が死んで、福山さんは自分が死にそうになったりと話してましたが、私は無傷で。ただただ遠目に『バカだなぁ』って(笑)」と宮野らをイジりつつ「お2人が一緒に走るシーンがとにかく多くて、コンビネーション抜群でしたよ」と褒めちぎった。

最後に宮野は「いままでは圭の逃亡劇を描かれてきましたが、第2部から日本だけでなく世界的な動きに発展していきます。スケールもアップしますし、もうただのケンカじゃなくなります」とファンの期待をあおった。小松は「第2部からは佐藤が恐ろしく非情な行動を起こしていくさまが見どころのひとつですし、亜人同士のアクションも重みやスピード感があるので、第1部に引き続き絶望感を噛み締めながら観ていただきたいです」とアピールした。

“帽子”こと亜人の能力を最大限に生かす佐藤が、人類へ復讐すべく行動を起こしていく次回作『亜人第2部–衝突−』は来年5月に公開予定。TVシリーズ『亜人』は2016年1月15日よりMBS・TBS・CBC・BS-TBS“アニメイズム枠”にて順次放送開始。

映画『亜人 第1部−衝動−』は大ヒット公開中

(Report:小宮駿貴)