猫を追いかけたら、何かが起こる!?

「猫」をテーマに、4人の若手クリエイターが短編作品で真剣勝負した『4/猫-ねこぶんのよん-』が12月12日(土)より、テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開いたします。
そしてこの度、公開に先立ち、西武鉄道株式会社主催の≪風光明媚な秩父の魅力と映画の芸術性・娯楽性の融合・交流(ふれあい)≫をテーマに、本年度第3回を迎える≪ちちぶ映画祭2015≫にて、折しも秩父が紅葉シーズンピークを迎える、15日(日)に舞台挨拶付き上映をいたしました。

■日時: 11月15日(日)  ■会場: 秩父歴史文化伝承館(埼玉県秩父市熊木町8-15) 
■登壇ゲスト(予定):
4作品監督【上田慎一郎監督(『猫まんま』)/早坂亮輔監督(『ひかりと嘘のはなし』)/浅沼直也監督(『一円の神様』)/中泉裕矢監督(『ホテル菜の花』)】
出演者【柴田杏花(『ひかりと嘘のはなし』)/山田キヌヲ(『一円の神様』)】/熊澤枝里子(『ホテル菜の花』)】

本日、第3回ちちぶ映画祭2015が、紅葉が赤く色づくベストシーズンに行われた。SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザの若手映像クリエイター支援プログラム「Go-all」から生み出された、「一匹の猫が住みつく、とある駅を利用する市井の人を描く」というたった1つのルールを守り、今後が期待される若手映画監督4人の個性溢れる短編オムニバス映画の上映に、300席を超える会場は満席となった。
各作品の監督と出演者は秩父の印象を聞かれると、「秩父は撮影以来。テンション上がってます!寒い時期の撮影だったので、地元の方々が『寒くない?』と気遣ってくれたり温かい方々だなと思った。」と柴田。上田監督は「ロケハンで3回くらい来たがゆっくり歩きたい町!」と答え、中泉監督は「山登りに来たことがあって、なじみある場所。長瀞で撮影しました。」と述べると、その長瀞での撮影に主演した熊澤は「ホテルが長瀞の岩畳の真裏で、そこがまったり落ち着けるところ。すごく気持ちがいい場所で、夏にまた来たい。」と思い出を語った。「名物のわらじカツ丼がおいしかった。ロケ弁がうまい!」と早坂監督が食べ物に触れると、「また行きたいお店が2軒くらいある。しゃくし菜漬けが美味しい。」と浅沼監督が続き、その浅沼作品の主演山田が、すかさず「監督の言っているお店に連れてってもらってないので、後で監督にヤキを入れたい。」と絶妙なタイミングで突っ込みを入れ、会場から笑いを誘った。
4作品とも共通の女優猫「のり子」の演技については、上田が「僕の時だけ暴れて、西武秩父駅前で緑のネットを敷いて、撮影した。駅のプラットフォームまで入っていってしまったり、のり子ー!ってスタッフみんなで追いかけたり。」と猫演出の苦労エピソードを披露。しかし、そんな猫演出も相当スムーズだった組もあり、「いいアドリブを連発してくれて神がかってた。うちの作品が一番猫出てます!」と中泉がアピールし、それに加えて熊澤も「のり子が一回もNGでてない。すごかった!」と主演をうならせた。
主演女優達から観た若手監督の印象は、山田が浅沼に対し、「柔らかい物言いなのに、すごいガッツがある監督。現場の雰囲気はいい意味での緊張感が漂っていた。パンチがある。」と賛辞。また柴田は早坂に対し、「すごく穏やかで心地いい現場だった。」と語り、熊澤は中泉に対し、「はっきりものを言ってくれる監督で楽しい現場だった。飲んだら更に楽しい監督!」と絶賛。
最後に、本日誕生日を迎えた熊澤と2日前に誕生日を迎えた中泉監督に山田と柴田から花束が贈呈され、思わぬサプライズにリアクションを撮れなかった中泉は、「役者出身なのに、アドリブ弱いなと気づいた。ありがとうございます!3年前から10年間は必死になろうと思って昨年より頑張っていきたい。ちなみに誕生日はキムタクと一緒。」と会場を沸かせ、熊澤は「まさかこんな素敵なことをしていただけると思わなくて、心臓バクバクしてます!今日で30歳、節目の年。これからの30代が楽しみです。」と締めくくり、会場からはお祝いの拍手が贈られた。
「4/猫 –ねこぶんのよん-」は12月12日よりテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開予定。