『牙狼<GARO>』シリーズ誕生10周年記念作品として製作され、第28回東京国際映画祭の「パノラマ部門」に出品されている劇場版『媚空-ビクウ-』。10月22日(木)の映画祭オープニングに合わせて、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて本作が上映され、雨宮慶太総監督、主演の秋元才加さん、須賀健太さん、朝倉えりかさん、佐野史郎さん、大橋明監督が上映後の舞台挨拶に登壇しました。

この後に映画祭のレッドカーペットを控え、登壇陣は全員正装! 雨宮総監督は平日にもかかわらず、世界最速上映に足を運んだ熱烈なファンに感謝を述べると共に「こういう場でみなさんに見ていただけて感激しております」と映画祭での上映の喜びを語りました。

秋元さんは、世界で初めての上映の後ということで「入ってくるまでドキドキしていました」と語っていましたが、観客に向けて「みなさんいかがでしたか?」と呼びかけると熱い拍手がわき起こり、その反応にホッとした様子。

TVシリーズ『牙狼<GARO>−魔戒ノ花−」で登場した媚空を主人公に据えることについては雨宮総監督は「以前から秋元さんとお仕事をしたかったんですが、TVシリーズで実現し、その時のエピソードが素晴らしかったので、ぜひ単体の物語を見てみたいと思いました」と説明しました。

秋元さんは、最初に今回の話を聞いた時は「次につながった! チャンスをいただいたという気持ちが大きかった」とのことですが「同時に、従来の『牙狼<GARO>』のファンの方、そして『媚空-ビクウ-』を通して『牙狼<GARO>』に触れる方にも楽しんでもらえる作品にしたいと思いました」と述懐。そして、こうして国際映画祭の場で上映したことで「アジアのみならず、世界に広げていきたい気持ちが強くなりました!」と力強く語ってくれました。

メガホンを握った大橋監督は「雨宮監督に言われたのは『いままでのシリーズにこだわらずに、新しい媚空の世界を作ってくれ』ということだけ。いままでのアクションとは違うアプローチを心がけました」と明かしました。

そのアクションの関して、秋元さんは「自分的にはまだいけたという思いがあります。次、もし機会があったらロッキーみたいな体にしたい!」と語り、会場は笑いに包まれました。

須賀さんも今回の凄まじいアクションに強い思い入れがあるようで「映像でアクションを残せることが嬉しい」と笑顔で語ります。朝倉さんは初めてのアクション挑戦とあって「最初はビクビクしてました(苦笑)」と明かしつつ「監督から『何も考えずに行け』と言われ、秋元さんからも『力いっぱいやってください』と言っていただいて、思い切りやりました」と振り返りました。

シリーズ初参戦となった佐野さんは「10周年ということで記念碑的な作品に参加できて光栄です」と語り、「朝倉さんにはやられました! 女性は怖いですねぇ」としみじみと語り、会場は再び笑いに包まれました。

秋元さんはエンディングで流れる主題歌も担当していますが、この「繊月〜光と闇の傍で〜」に関しても「媚空の内面を代弁しており、歌詞に耳を傾けて聴いていただくと、アンサーソングになっています!」とアピール! 温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じました。

劇場版『媚空-ビクウ-』は11月14日(土)より新宿バルト9ほか全国にてロードショー。