今年で放送開始25周年、放送回数1100回を超える国民的人気アニメ『ちびまる子ちゃん』の劇場版が12月23日に公開を迎える。劇中でまる子たちの町にやってくる外国人の子どもたちを演じる声優初挑戦の中川大志をはじめ、劇団ひとり、パパイヤ鈴木、渡辺直美、ローラら豪華キャストが8日、都内のスタジオにて公開アフレコを行った。

23年ぶりの劇場版となる『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』は、原作者のさくらももこが脚本を担当。まる子たちが作品史上初となる大阪や京都に旅行へ行ったり、世界5ヶ国からやってくる子たちとの交流を描く。

まる子の家に滞在することになったイタリアの少年・アンドレアを演じた中川。順調にセリフを吹き込むが、高木淳監督から「上手すぎて面白くないかな〜、もうちょっと色気をつけて!」と吹き替え初挑戦に緊張している様子。

一方インドから来た少年・シン役の劇団ひとりは、キャラクターの寡黙な性格とは正反対の口調で「ひっこめくそじじぃ!」とアドリブを炸裂させ、別のテイクでは「うるさいよバカやろう!」とビートたけしのモノマネで笑いをさらった。

アフレコを終えた中川は「人前でやるのは緊張しました」と笑顔をみせ、本作について「涙なしでは観られないというか、帰国するみんなとのお別れのシーンは感動しますね。普段のてんやわんやしてる雰囲気の中に、まるちゃんとアンドレアの甘酸っぱい恋模様も描かれているので、新鮮なしっとりとしたテイストもある作品」とアピールした。

香港の少女・シンニーを演じるローラは、今日の出来に「70点くらいだけど、シンの…」と話すが、「シンは俺!」と劇団ひとりがすかさず訂正。役名を間違えたローラは「シンでしょ、シンニーでしょ、なんで似てるんだろうね?たまにミックスしちゃうけどほんとに良い経験だった」とにっこり。また「食べることが好きだから、モグモグシーンとかやってみたかった」と吐露する一幕も。
そんなローラの様子にパパイヤは「いつも始まる前に『ねえ今何ページ?』って聞く」渡辺も「ローラちゃんいないシーンなのに笑い声が入ってくる」と収録時の自由奔放っぷりを告白した。

最後に劇団ひとりは「国民的なアニメの劇場版となると、肩肘張っちゃうパターンになりがち。あくまで日常の延長線上にある『ちびまる子ちゃん』の良さからはみ出ることなく、ちょっと色がついたくらいで。そういう雰囲気に仕上がったらいいなと思って“作りました”」と監督っぽく締めるが、キャストからの総ツッコミに「あっ、俺が作ったわけじゃないです! 声入れただけです、出しゃばっちゃってすみません!」と笑いをとった。

『映画 ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』は12月23日より全国ロードショー

(Report:小宮駿貴)