女性6人組ニューウェーブアイドルグループ「ゆるめるモ!」が初主演するガーリーホラー映画「女の子よ死体と踊れ」(監督・脚本=朝倉加葉子)が、今月31日の東京・シネマート新宿を皮切りに、大阪、名古屋、仙台、広島、福岡と順次全国公開されるのを記念して29日、東京・杉並区のトークライブハウス、阿佐ヶ谷ロフトAで前夜祭イベントが開かれた。
 2013年公開のホラー映画「クスすばらしいこの世界」で注目を集めた朝倉加葉子さんが監督を務め、企画・制作を「BELLRING少女ハートの6次元ギャラクシー」を手がけたTRASH—UP!!が担当したファンタジックなガーリーホラー映画だ。
 その主演を務めるのが、2012年10月に結成され、メンバーは、もね、けちょん、しふぉん、ようなぴ、あの、ちーぼう、の全6人。
 ある清掃会社で働く平凡な女の子5人が、森の中で美しい少女の死体を見つけることから始まる物語で、しふぉんは「劇中では、結構、勇敢な役をやっていますが、実はそんなに勇敢じゃないので、そこにギャップがあるかなと思います」。ちーぼうは「私は死体を見つける役なんですが、結構キーパーソン的な役です。自分でも貪欲なところがあるかなと最近気づいています」。
 あのは「死んでいる役ですが、殺されて生き返る役です。そんな役はなかなか経験できることではないので、死ねてうれしかったです(笑)」。
ようなびは「けちょんが食べているものを盗み食いするシーンがありますが、私は絶対そういうことをしません。メンバーのみんなは好き嫌いが多いので、メンバーが残したものをよく食べます」。
 けちょんは「私は遅刻魔の役です。
この前夜祭の前のイベントとかで『私は遅刻したことがないんですよ』と言っていたら最近、遅刻してしまいまして、(現実と)当てはまっちゃうなと思いました」。もねは「七つの大罪の『色欲』という設定の役でして、色欲という意味がよくわかっていなくて、結構、可愛いものに固執するタイプで、可愛いを体験している役です」。
 その映画公開に先がけて、ノルウェーのブラックメタルバンドの儀式を使って「死体」を蘇らせるという本作のストーリーに沿った前代未聞なイベントで、メンバーの一人「あの」が死体役になり、ゆるめるモ!のメンバーに朝倉加葉子監督と同グループのプロデューサー・田家大知さんが加わり、死体蘇生の儀式を再現。
 そこに、先日、フランス人男性との結婚・出産を発表したゾンビアイドル・小明(あかり、30)が、メンバーたちには全く内緒でサプライズ出演し、
全員がびっくりする中、「私はひと足先に見せていただきましたが、心にぐっとくるものがありました。とてもいい映画ですので、皆さんもぜひご覧ください」とアピールした。
 なお、本作のために作られた新曲2曲と、これまでの人気楽曲を今回の映画のために歌い直し、新たにレコーディングしたミックス3曲(映画バージョン)の全5曲を収録した映画スペシャルCD「女の子よ死体と踊れ」がキングレコードから10月21日に発売。