第28回東京国際映画祭オープニング作品として上映される映画『ザ・ウォーク』のロバート・ゼメキス監督が21日、『フライト』(’12)以来約2年半ぶりの来日を果たし、プロデューサーのジャック・ラプキー氏とともに記者会見に出席した。

NYのワールド・トレード・センター間を直径2.2cmのワイヤーロープでつなぎ、高さ411m、地上110階の道なき空間に足を踏み入れて命綱なしの空中闊歩に挑んだ実在の人物フィリップ・プティの前代未聞の挑戦を描いた本作。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス監督初の実話作品であり、『500日のサマー』の若手実力派俳優ジョセフ・ゴードン=レヴィットが主演を務める。

「再び日本に来れて光栄だよ」と来日を喜ぶゼメキス監督は「映画は他のアートでは表現できないスペクタクルを表現できる。もちろんフィリップ自身のキャラクターに惹かれ、それを映像化してみたかったんだ」と制作の経緯を明かし、伝説の男・フィリップ・プティを演じたジョセフ・ゴードン=レヴィットについて「素晴らしいよ。非常に肉体を上手に使う役者であり、ワイヤーウォークを実際に自分でやりたいと言ってきたんだ。彼はプロフェッショナルであり、フランス語も完璧なんだよ」と絶賛した。

またこの日は、代表作のひとつである『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』(’89)でマーティやドクたちがタイムトラベルをしてきた2015年10月21日。ゼメキス監督は「“バック・トゥ・ザ・フューチャーデイ”だね。30年はあっという間だった。彼らに『時空をいじるな、壊すな!』って伝えたいね」と満面の笑みを浮かべた。

『第28回東京国際映画祭』は10月22日から31日まで開催されるアジア最大級の国際映画祭。六本木ヒルズをメイン会場に、新たに新宿バルト9、新宿ピカデリー、TOHOシネマズ新宿へエリアを拡大し、例年以上の上映作品やイベントが予定されている。

映画『ザ・ウォーク』は1月23日より全国ロードショー

(Report:小宮駿貴)