「第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、大きな話題となったアトム・エゴヤン監督最新作の『白い沈黙』が10月16日(金)よりTOHOシネマズシャンテにて公開されます。

ある吹雪の日、スケート選手を夢見る9歳の少女・キャスが失踪した。父親のマシューは誘拐を主張するが、物的証拠や目撃情報は一切なく、逆に刑事たちから疑惑の目を向けられる。やがて捜査も完全に行き詰り、8年の月日が経ったある日、キャスの生存を仄めかす手がかりが次々と浮上する。それはいったい誰が、何のために発したサインなのか。彼女は本当に今も生きているのか。やがてマシューの行く手に待ち受けていたのは、空白の8年間をめぐる想像を絶する真実だった—。警察に被疑者として疑われながらも、8年間娘の生存を信じ、ひとり行方を探し続ける父親マシューの愛情の深さに打たれ、北村晴男弁護士(59歳)が、愛娘まりこさん(23歳)と共に登壇!
父娘揃っての映画イベント登壇は初です! 以下内容となります。どうぞ宜しくお願いします!

また、司会者から「誘拐された娘キャスには、スケートのペアを組んでいたBFがいて、父親がちょっと嫉妬するシーンがありましたが、北村弁護士はいかがですか?」と水を向けられると、

北村弁護士:嫉妬はないです。男の子連れてこないので、嫉妬させてほしい。
まりこさん:結婚しない相手を父に紹介する意味わかんない。
囲み取材でも娘まりこさんのBF選びの基準についての質問が飛び出しい、
「最低限のラインがまじめに仕事をして、身の丈にあった生活をしている人。責任感がない人には娘を預けられない!」と激白。

フォトセッションでは、「普段こんなにくっつくことないので恥ずかしい」と照れながらも、カメラマンから「腕組んでください!」の注文が飛ぶと快く応じてくれるなど、仲の良さが垣間見えた。
ファッションも北村弁護士が緑のネクタイ、まりこさんが淡いグリーンのトップスとお揃いで登場。

・映画についての感想
北村弁護士:とても知的な映画でいろいろな伏線が張り巡らされている。2度みてセリフの色々な意味などがわかるので、ぜひ2度見てほしい。打ち合わせで話していて、「そうか!」と気づいたこともあり、バカにはわからない。
まりこさん:段々謎が解かれていくのが楽しい。2回みてほしい。
北村弁護士が「ただ西洋人の識別が難しい。」とぼやくと、すかさずまりこさんが、「そんなことないです!全然わかりますよ!」と和気藹々の雰囲気。
また北村弁護士は、俳優たちの「感情表現が素晴らしい」と絶賛。
・娘を必死に捜索する父親(ライアン・レイノルズ)について。
まりこさん:もう少し冷静になってほしい。とクールに語ると、
北村弁護士:お前は親になったことがないから、わからないんだ!父親には無理だ!しかも最初警察から疑われるのだから、父親だったら怒る!自分がそんな目にあったら、まず怪しい人物の財産、交友関係などを虱潰しに調べていく。警察が自分を信用してくれないなら、自分がやるしかない!
まりこさん:父は短気なので捜査の過程で3人くらい殴ると思います(笑)
しかし、ここでまりこさんから爆弾発言が!
映画では、車に娘を残し、父親がパイを買いに行ったほんの数分の間に誘拐されるのだが、
まりこさん:こどもの頃、父はよくわたしを車内に残してどこかに行ってたんです。母は絶対そんなことなかったのに。それで、「ああ、起きたか」と呑気に戻って来る。と話すと、
北村弁護士:そうだったかな。それより、上(姉と兄)の二人はまともで手がかからなかったが、お前はよく迷子になったり、手がかかった。と逆襲。
・まりこさんからみた父親としての北村弁護士
まりこさん:経済的に頼りになります! とふざけつつ、いつも味方になってくれた。
北村弁護士:娘が先生に怒られても、先生側には立たなかった。こどもを信じてた。
まりこさん:そうなんだ。教師が嫌いなのかと思っていた。 
映画で最も印象的だったシーン
まりこさん:父と娘の間にある「合言葉」があって、それが素敵だった。私もほしい!
北村弁護士:娘が絶対的に信頼しているのは父親だとわかる瞬間。あれは素敵だと思った。今度合言葉作ろうか。