先日行われました第39回モントリオール世界映画祭(会期:8/27〜9/7現地時間)
「Focus on World Cinema」部門に出品し、
大きな話題となりました映画『忍者狩り』。
第48回シッチェス・カタロニア国際映画祭(2015)
にも正式出品されることも決定しており、
特集上映企画「シッチェス映画祭 ファンタスティック・セレクション」
史上初、本場からの逆輸入上映も話題となっております。

この度、公開に先駆け本作のキャスト三元雅芸、黒川芽以と
千葉誠治監督が登壇した舞台挨拶付きプレミア試写会を実施いたしました。

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『忍者狩り』プレミア試写会舞台挨拶概要
□日程:10月5日(月)
□場所:松竹試写室(東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル3F)
□登壇者(敬称略):三元雅芸、黒川芽以、千葉誠治監督

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10月24日(土)の公開がせまり、ますます盛り上がりをみせる
「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション 2015」。
上映作品の目玉である『忍者狩り』のプレミア試写会には多くの映画ファンが駆けつけ、
上映前に行った舞台挨拶も、キャストと監督の絶妙な掛け合いに終始笑いが絶えず、
大盛り上がりとなりました。

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舞台挨拶内容

MC:本日皆様にご覧いただきます映画『忍者狩り』は、
今年で4度目の開催となります特集上映
シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクションにて上映される、初の邦画作品です。
そしてなんと今年行われる第48回シッチェス・カタロニア国際映画祭に出品されるという
快挙を成し遂げています!
また、先日行われた第39回モントリオール世界映画祭「Focus on World Cinema」
部門にも出品されました。
そのあたりのお話も伺っていきたいと思いますので、楽しみにしていただければと思います。

それでは早速ですが、登壇者の方々をお呼びしたいと思います。
突悪(たお)役で主演の三元雅芸さん、
伊賀のくのいち・楓衣(けい)役の黒川芽以さん、
監督・脚本の千葉誠治さんです。どうぞよろしくお願いいたします!

※登壇者入場と共に、大きな拍手が上がる。

MC:ありがとうございます。それでは皆様から一言ずつご挨拶いただきたいと思います。

三元雅芸:本日は映画『忍者狩り』プレミア試写会にお越しいただき、誠にありがとうございます。
皆さん応募されて当選された方のみが来場されているということで、
本作を楽しみに来てくださった方たちを目の当たりにして、大変嬉しく思っています。
今日はどうぞ楽しんでいってください!

黒川芽以:こういう舞台挨拶が久しぶりで少し緊張しています。打ち合わせでは、
普通じゃないことをしゃべってくださいと期待された気がしたのですが、ちょっと思いつかないので(笑)。
今日はお越しいただきありがとうございます。どうぞ楽しんでいってください!

千葉監督:やっと皆さんに観ていただく機会ができました。
初めて観ていただくことになり大変光栄です。
今回かなり時間をかけて作ったので、ぜひ楽しんでください!

MC:ありがとうございます。それではお話を伺っていきたいと思います。
まず三元さんにお伺いです。忍者の役で、とても激しいアクションを繰り広げられていましたが、
演じるにあたって苦労された点、難しかったシーンなどありましたら教えてください。

三元:約二週間の撮影期間の中、アクションシーンの撮影がなかったのは、
たった一日だけだったんです。それだけアクションシーンが多く、アクション好きな方には
本当に楽しんでもらえる作品だと思います。
また、今回は日本だけでなく海外に作品を出すことも考えていたので、
だからこそ原点回帰しようと監督が考え、キックボクシングなどの流行の軍隊格闘術でなく、
日本古来の古武術を使ってのアクションをメインにやっています。
立ち方や、刀の握り方、足運びなど、今までとは違う新たなアクションに挑戦しています。

MC:ありがとうございます、このあと映画をみていただくとアクションの凄さが伝わるかと思います。
続いては黒川さんにお伺いです。今回くノ一の役を演じられ衣装もとても似合っていらっしゃいましたが、
くノ一の役は初めてですか?演じられていかがでしたか?

黒川:くノ一の衣装を着るのは、この撮影が初めてでした。衣装についてはかなり話し合いまして、
女性が私一人しか出てこないこともあり、派手めなくノ一の衣装になったなと思います。
今回、私自身はアクションが多かった訳ではなく、
千葉さんにも「私アクションやりたい」といったんですけど(笑)。

千葉監督:こらこらこら(笑)。

黒川:アクションだけでなく謎解きの部分もあるので、私はそっちを軸にやらせていただきました。

MC:ありがとうございます。
続いて監督にお伺いです、まず『忍者狩り』をつくろうと思ったきっかけなどありましたら教えてください。

千葉監督:忍者モノは今までたくさん撮ってきたのですが、それにタイムループという要素を入れて
やってみたかったんです。それに加え、今回アクションが出来る俳優さんが集まったこともあり、
お腹いっぱいアクションをやってみたかった。
「忍者」、「タイムループもの」、「アクション」の三つを合わせてやりたかったので、この脚本を書きました。

MC:ありがとうございます。冒頭でも少し触れましたが39回モントリオール世界映画祭
「Focus on World Cinema」部門に出品されました。
“ニンジャ”は海外でもとても人気があるとおもいますが、反響はいかがでしたか?

千葉監督:“ニンジャ”は世界中で大人気です。三元君が忍者の衣装で映画祭に行くと、
写真を撮ってくれとよく言われます。作品の反響も大きいですね。

MC:少なからず海外のマーケット、映画祭を気にかけてつくられたところもあるかと思います。
演じる際に監督から指示や気を付ける点などの演出・指導はありましたか?

三元:ネタバレになるので詳しくは言えないんですけど、あるシーンだけ大げさに演じて欲しいと言われました。
通常ではそういうリアクションをしないんですけど、監督を信じて演じました。

黒川:私も三元さんと同じように大げさに演じて欲しいと言われました。
それは海外で観る人たちに面白く観てもらう為だと思いましたし、
海外に作品を持って行っている監督だからこそだと信じて演じました。

MC:ありがとうございます。そして『忍者狩り』は今年行われる第48回シッチェス・カタロニア国際映画祭
にも出品されます。
ブリュッセル、ポルトと並ぶ世界三大ファンタスティック映画祭の代表格でもある映画祭に出品ときいて、
いかがでしたか?感想と意気込みをお聞かせください。

三元:老舗の映画祭に出品が決まって大変光栄です。最初から世界に向けて作って作りましたし、
みんなで日本のアクション映画史を塗り替える思いで臨みました。
日本の底力を向こうの方が感じてもらえたらなと思います。

黒川:映画って撮ってから観られるまですごく時間がかかるんですけど、
こうやって映画祭に出品されたりすると、改めて映画界に携われていることに幸せを感じます。
映画祭にノミネートされることで、たくさんの人に作品を観てもらえることができるので、
何より意味があることだと思います。

千葉監督:もともと海外向けに作った脚本だったんですけど、松竹さんのおかげで
こうやって海外の映画祭に出品することができ、目標を達成したのでとても感謝しています。
そしてモントリオール映画祭とシッチェス映画祭、両方に関わっているというのは
アクションとドラマ両方で評価されたことなのかなと思い、とても光栄です。

MC:ありがとうございます。ホラー映画やアクション映画などジャンル映画の祭典、
本場のシッチェス映画祭に参加ですが、
ご自身がお好きなジャンル映画、参考にしている作品などあったら教えてください。

三元:アクション映画です(笑)。今回の役作りには関わってないんですが、
普段はドニー・イェンの作品を教科書のように観ています。

黒川:私は影響を受けやすいので、観る映画はその時の気分で決めます。
悲しくなりたいときは悲しい映画を、何も考えたくない時には何も考えなくて済む映画を観ます。

千葉監督:シッチェス映画祭といえば、70年代から80年代のウェス・クレイヴン監督作品、
ジョン・カーペンター監督作品のようなB級映画が大好きです。本作では直接参考にはしてないですが、
芽以ちゃんとやった『東京伝説 歪んだ異形都市』なんかは参考にしています。

MC:ありがとうございました。まだまだお話を伺いたいところですが、
最後に一言ずつこれから作品をご覧になる方に、見所や注目のポイント今一度お伝えください。

黒川:アクションの部分はもちろんですが、終盤まで絡んでくる謎解きの部分、
ドラマにも注目して観ていただけると嬉しいです。

千葉監督: 今までアクションについてたくさん語ってきましたが、この二人の関係だったり、
裏切り、恋愛、友情といったドラマの要素もしっかり入っています。
外国に持っていくとどうしてもアクションの部分に注目されますが、
皆さんにはアクションとドラマをバランスよく楽しんでもらいたいです。

三元:世界に殴り込みをかけるために一致団結して作った作品なので、
ただただ皆さんに楽しんでもらえたらなと思います!