クラブ』が、10月1日より開催中の【第20回釜山国際映画祭】へ正式招待され、10月2日ワールドプレミアとなる公式上映と内藤瑛亮監督が登壇してのQ&A会見が行われました。

第20回釜山国際映画祭ミッドナイト・パッション部門 『ライチ☆光クラブ』公式上映、Q&A 
日程/10月2日(金)16:00〜
会場/CGV Centum City 3 (254席)  参加者/内藤瑛亮監督

現地日程10月1日から10月10日まで韓国で開催される第20回釜山国際映画祭「ミッドナイト・パッション部門」に正式招待されている『ライチ☆光クラブ』の<ワールドプレミア>となる公式上映とQ&Aが10月2日に行われ、映画祭に出席した内藤瑛亮監督が登壇した。座席は完売で、会場となったCGV Centum City 3は満席。観客は、
アジアでも人気が高い『ライチ☆光クラブ』のキャスト陣目当ての20代の女性層が多く、上映中は、くすくすと笑いが
起きたり、小さな悲鳴や目を背けるリアクション、すすり泣く声や救われたような吐息が漏れるなど、映画を真剣に
鑑賞している反応が多くみうけられた。上映終了後のQ&Aでは、男性の映画ファンやキャストファンからの熱い質問が飛び交い、Q&A終了後には、30人程にサインを求める観客に囲まれるなど盛況のうちに終了。手応えを感じるワールドプレミア上映となった。

【主なQ&A】
Q: 原作ものですが、映画化にあたって監督がこだわったところは?
A: すごく愛されている原作なので原作ファンの方の期待に応えられるようにという責任は感じていました。
   蛍光町のイメージを壊さないよう、舞台や漫画をしらない方にもオリジナルのイメージを伝えられるよう
   美術や衣装は特にこだわりました。

Q: 内藤監督の作品は『先生を流産させる会』『パズル』と本作と一貫したテーマがあるように思うのですが、
   そのことは意識されていますか?今後もそのテーマを描いていきたいと思われてますか?
A: 思春期の10代が抱えている鬱屈は自分が描きたい大きなテーマのひとつです。作品を作る際、
 その作品のテーマが自分の描きたいものとリンクするかということは、常に意識はしています。
   描くモチーフ、テーマが変わっていく作家もいますが、変わらずに同じものを追い続ける作家も多くいます。
   自分では新作を撮るごとに、次はこのようにしたいと思っていても、一貫したテーマ、方向性が内側から
   滲み出てしまう、あるいは元の場所に帰ってきてしまうのかもしれません。

Q: 若手の俳優さんがたくさんでてらっしゃいます。皆さん、素晴らしい演技でした。
  どういった演出をされたのか教えてください。
A: キャラクターがみんな同年代なので、映画で描き分けるのが難しいなと思い、それぞれの俳優さんに、
キャラクターの詳細な設定をお伝えした上で、お互いの構想をシェアしました。
    また、それぞれのキャラクターに合うと思った作品のDVDを渡して参考にしてもらいました。
それとこの映画では、涙を流す場面が多いのですが、その演出はあまり経験がなかったので一番悩みました。
   ジョン・フランケンハイマー監督が、「泣く芝居の時には、役者に泣けと言うな。」といっていったということを
聞いたことがあるので、それにならって演出をしました。中条さんには最後のシーンはライチの魂をカノンが
   救うシーンなので、絶対に泣いちゃいけないとあえて言ったことで、あの表情が撮れたと思っています。

A: 古川雄輝さんのファンです。古川さんのキャスティングの理由を教えてください
Q: オーディションもたくさん行ったのですがゼラ役のキャスティングは非常に難航しました。
     ぴったりと思える方と出逢えずにいた時、古川さんがいらっしゃって、一番ゼラに近いと感じたので、ご出演を
お願いしました。再度リハーサルでお会いした時には古川さんが完全にゼラになっていたので、本当に驚き
ました。古川さんは普段、好青年の役が多く、ヒールな役は初めてだったので、今回演じてすごく楽しかった
   とおっしゃってました。

第20回釜山国際映画祭 レッドカーペット/オープニングセレモニーについて
中条あやみ&間宮祥太朗が、悪天候でまさかのフライト欠航するも、滑り込みで映画祭に参加!
本映画祭のオープニングセレモニーとレッドカーペットに、ヒロイン・カノン役の中条あやみと美少年“ジャイボ”役の間宮祥太朗が参加予定だったが、悪天候の影響で予定していたフライトが5時間の遅延、ソウルからの国内線へ振り返るも、釜山行きの国内線が欠航し、列車移動を余儀なくされた。映画祭からの招待になんとか報いたいと、キャスト、スタッフ一丸となって釜山を目指し、オープニングセレモニー終盤にギリギリ滑り込む形で参加が叶った。決死の思いで会場にたどりついた中条と間宮らが記念撮影をしていると、彼らを見つけた韓国の映画ファンたちが「あやみちゃん!」「間宮くん!」と駆け寄り、とり囲まれる一幕も。中条と間宮は、倍以上の時間をかけてようやくたどり着いたという安堵感と、韓国のファンの暖かい声援に感謝していた。初めての国際映画祭で、念願のレッドカーペットデビューは叶わなかったものの、壮絶な1日を乗り越え、俳優として一生忘れられない思い出になった。